魔法少女リリカルなのは~Extreme Heart~   作:nakazero

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今回は、なのはが旅立った直後とそれからのお話です。



第2話 帰郷

 

地球 海鳴市 翠屋

 

「ありがとうございました。」

 

店員がそう言うとともに、ドアが閉まる。

 

「ふぅ・・・」

 

「桃子、少しは休め。ろくに休んでないのだろう。」

 

「いいのよ士郎さん。これぐらい平気よ・・・」

 

そう言うと、この店「翠屋」の店主の妻、高町桃子は再びキッチンへと入って行った。

それを見て、桃子の夫、高町士郎は深いため息をついた。

 

「もう三年にもなるのか・・・なのはがいなくなって。」

 

テーブルを拭きながら、士郎はそうぽつりを呟いた。

 

 

あの日、なのはがいなくなった日の事を思い出す。

士郎はその時、大怪我のため意識がなく後からその事を聞いた。

その時の桃子の顔を士郎は今でも鮮明に覚えている。

 

あの時の桃子は、悲しみのあまり心が押しつぶされようとしていた。

桃子の近くにいた美由紀や恭也も何も言えず、ただそこに立っていることしかできなかった。

 

その後士郎が目覚めて、ようやく事態が判明し始めた。

 

恭也が家に帰った時には、既になのははいなかったという。

家族総出で家中探しまわって、ようやくテーブルにあった手紙に気付き、事の真相を知ることができた。

 

手紙にはこう書いてあった。

 

 

 

かぞくへ

 

なにもいわずにでていってしまってごめんなさい

 

でも、わたしにもしたいことができたんだ

 

だからそのために、たびにでます

 

しんぱいしないでください

 

わたしはひとりでいくわけじゃないから

 

いつ、もどれるかはわからないけど

 

かならずもどるから

 

だからそれまで、げんきでいてね

 

いってきます

 

なのはより

 

これを読んだ桃子は悲しさのあまり倒れ、美由紀は母を看病し、恭也はなのはを探すため街中駆け回った。

夫が倒れ、そして次には娘までも姿を消せば、誰だって倒れるものだ。

 

士郎が目を覚ました時、桃子が泣きながら事情を話してきた

なのはがいなくなった事、家族を守れなかった事を・・・

 

士郎は何もいわず、ずっと桃子ををだきしめた。

 

士郎もまた、激しく後悔していた。

 

どうして怪我なぞしてしまったのか

 

どうして家族のそばにいれなかったのか

 

どうして・・・・どうして・・・・・・・

 

そう何度も自分を責めた

 

けどいくら自分を責めても、なのはが帰ってくるわけでもない

 

あの子は言った。必ず帰ると・・・・

なら、自分たちは待つだけだ

 

それから、私たちは時間を見つけてはなのはを探した。

店は波ののり、生活も安定した。

家族も徐々に明るくなり、今では前の様な生活を送れるようになった。

 

 

 

だが、そこになのはの姿はなかった。

桃子も美由紀も、顔には出さないが、夜中にこっそり泣いているのは知っている。

恭也もあの日以降、剣術を磨く時間を削り、店の手伝いをするようになった。

さらに、いつでもなのはが帰ってもいいように、なのはの部屋はいつも綺麗にしている。

 

恭也なりになのはの事を思っての事だと士郎は思った。

 

と、昔の事を思っていると

 

カラーン

 

ドアを開けるときになるベルが鳴った。

 

「いらっしゃいませ」

 

士郎が挨拶をしながら、入ってきたお客を確認すると、青色とオレンジ色の女の子たちがはいってきた。

 

「「こんにちは!」」

 

「やぁ!すずかちゃんにアリサちゃん。」

 

そう言うと、二人は微笑んでくれた。

 

(そういえば、なのはがいたら、この子たちと学校に通ってるはずだったんだよな・・・)

 

「「あ・・・あのー」」

 

「っ・・・・すまないね」

 

ずっと私が二人を見つめていたので、二人が不思議そうに聞いてきて、我に返った。

 

「ちょっと・・・・うちの娘が君達と通っていたらと思うとね」

 

「娘って、美由紀お姉さんの事ですか?」

 

すずかちゃんが聞いてきたので、私はその問いに首を横に振る。

 

「いや、君たちと同い年の私たちの大切な娘だよ。」

 

そう言って、士郎は壁に立ててある写真を見つめる。

二人もそれを見つめる。

そこに写っているのは、士郎が大怪我をする少し前に撮った家族の写真。

士郎の隣で隠れるように映る少女、なのはが写っている写真

 

「ねぇすずか・・・・この子さっきの・・・」

 

「アリサちゃんも?」

 

と二人が話しているのを聞いた。

 

「どうしたんだい?二人とも」

 

気になったので、士郎は尋ねてみた。

 

「いや、さっき私たち、誘拐されそうになったんです。」

 

「なに?!」

 

その言葉に私は驚愕した。

 

「二人とも大丈夫なの?」

 

と、話を聞いて桃子も奥から出てきた。

 

「はい、ある人が助けてくれました。」

 

「ある人?」

 

「はい、そこの写真にのってる子にすごく似ていたので驚きました」

 

そう言うと、アリサちゃんは写真に写っていたなのはを指差す。

私たちは言葉を失った。

 

 

 

 

 

カラーン

 

再びドアのベルが鳴る

 

「いらっしゃ・・・・」

 

そう言おうと私と桃子が振り返り

 

 

 

 

 

 

完全に硬直した。

 

 

 

入ってきたのは、一人の少女

自分たちと同じ茶色の髪

それが肩まで伸び、サイドテールでまとめている。

それから背は160はあるであろう身長

 

だがそれよりも彼らが固まったのは、その顔

 

その顔は私たちがよく知る顔

 

忘れるはずのないその顔

 

例え、長く離れていても

 

忘れはしない

 

 

 

「にゃはは。なんていうか・・・・・」

 

その少女は、苦笑しながら私たちに向かって微笑み

 

 

 

 

 

「ただいま。父さん、母さん」

 

なのはは私たちにそう言った。

 




感情表現や文章作成はなかなか難しいですね。

ではまた。



次回もお楽しみに!!
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