魔法少女リリカルなのは~Extreme Heart~   作:nakazero

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戦闘描写難しいですね…


第3話 再会と決闘

 

 

「ねぇお母さん・・・・そろそろ離れてくれないかな?」

 

「いや!もう離さない。」

 

そう言って桃子はなのはに抱きついたまま離れようとしない。

 

「にゃはは、どうしよう?」

 

「あきらめなさい。元はと言えば、なのはがいなくなったのが原因なんだから、少しは私たちの気持ちも考えなさい。」

 

「うん、わかってるよお姉ちゃん。」

 

美由紀にそう言われ、なのはは未だ抱きついている桃子の見て微笑む。

 

 

「なのは・・・・」

 

後ろから兄、恭也に声をかけられ、なのははゆっくりと振り返る。

そこには、かつて周りが見えず、ただひたすら武技を励んでいた兄の姿はなく、困惑した顔のした恭也がいた。

 

「お兄ちゃん。」

 

「なのは・・・・俺は・・」

 

恭也が何かを言おうしたその時、なのはの人差し指がそっと恭也の口をふさいだ。

 

「大丈夫だよ。私、お兄ちゃんが言いたい事はわかってるつもりだから。」

 

おそらく恭也が言おうとしたのは、自分にたいする謝罪だ。

 

でも、なのは自身、別に謝られる事などないと思っている。

思い返せば、あの頃の私たちは全員、余裕など全くなかったのだ。

だから、謝るとしたら、勝手に死のうとした挙句、家を出て行った自分の方が謝るべきだ。

 

「私は、家族のみんなが元気なら、それでいいから。」

 

「そうか・・・」

 

恭也はそう言うと、笑顔をなのはに向ける。

 

「お兄ちゃんのそういう顔見たの、何年ぶりかな?」

 

「なのはが幼い時以来だな。」

 

そっかとなのはは言うと二人は笑いあった。

 

 

 

 

 

「さて、なのは・・・」

 

話が収まり、士郎が真剣な顔でなのはに話しかける。

 

「今までどこにいたのか?何をしていたのか?聞きたい事がある。」

 

その言葉に、なのはも周りいた全員が真剣な表情になる。

 

「それなら奥で話しましょう。今日はたいしてお客さんが来る日でもないし。」

 

そう言うと、桃子は店の看板をCLOSEに変え、店の奥に移動する。

テーブルに士郎が中央に、その周りを、なのは、桃子、恭也、美由紀が順に座る。

店内にはまだ、アリサとすずかがいるが、さすがに家庭の事情にかかわるので、店内で待ってもらっている。

 

「さて、なのは話してくれ。旅立った後どこにいたのか。そして何をしていていたのかを。」

 

士郎の言葉に、なのはは頷き、話し始めた。

 

「家から旅立った後、私はある人と一緒に様々な世界を回っていたの。」

 

「様々な世界・・・・・だと?」

 

恭也が不思議そうに問いかける。

 

「うん。この世界、ううん。世界には私たちの知らない様々な世界があるの。いわゆるパラレルワールドみたいなものだと思ってくれたらいいよ。」

 

「じゃあなのはは、そんな世界を旅していたっていうの?」

 

今度は美由紀が問いかける。

 

「そうだよお姉ちゃん。私が回ったのは平和な世界もあれば、戦争の真っただ中の世界もあったし、時には命を狙われた時もあった。」

 

「「「!!」」」

 

なのはの言葉に家族全員が驚愕した。

 

「怪我はしなかったの?」

 

「そりゃあしたよ。体がボロボロにもなったし、骨なんて何本折ったかわからないぐらいだし。」

 

なのははただ平然と答えていく。

家族は辛そうな表情のままだ。

 

「でもね・・・」

 

なのはは一端言葉を切り、深呼吸する。

 

「苦しいだけじゃなかったよ。旅していくうちに知ったんだ。辛い事も、楽しい事も、悲しい時も、それを知って私はもっと強くなろうと思った。体だけじゃなくて心もね。」

 

「なのは・・・・」

 

士郎が悲痛な表情でなのはを見つめる。

 

「最初の一年は、そんな感じだったかな。怪我はするし、痛いし、何度も帰りたいと思ったよ。でもそれじゃ、ここに来た意味がなくなっちゃう。だから努力した。もっと強くなるために、いろんな世界を回って、技や技術を身に付けた。残りの二年はただひたすらに、自分を鍛えた。私の旅はそんな感じかな。」

 

それでなのはの話は終わった。

 

「なのは。」

 

すると士郎が、話しかける。

 

「なに?」

 

なのはの問いに士郎はきっぱりとこう言った。

 

「なら、どこまでお前が強くなったか、確かめさせてくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇアリサちゃん、これどういう状況?」

 

「私に聞かないでよ!」

 

そうこっそりと話している、アリサとすずかをちらりと見ながら、なのはは自分の前にいる人物、士郎に話しかける。

 

「どうして二人まで道場に?」

 

「なんの事情も話さず待ってもらうわけにもいかないだろう。気晴らしにでもうちの道場を見ていくかと尋ねたら、「「行きます!!」」と即答されたのでな。」

 

「はぁ、見せもんじゃないんだよ。」

 

「それはそうだな。」

 

そう言うと士郎の顔つきが真剣なものに変わる。

右手に持っている木刀を、両手で持ち正面にかまえ、なのはを見据える。

 

「さぁ、なのはも構えろ!」

 

なのはは右手に持っている木刀を片手のまま正面にかまえる。

 

「それがお前の構えか?」

 

士郎の問いになのはは首を横に振る。

 

「ううん、これはあくまで木刀をつかった時の構えで、本来の構えじゃないよ。」

 

「そうか・・・・」

 

士郎はそれだけ言うと、辺りは一気に静かになる。

道場には家族全員とアリサとすずかがいるが、辺りの一気の静かさに、少女二人は逆に恐れを感じた。

 

「桃子、合図を。」

 

桃子の手が上に上がり

 

「始め!!」

 

下に振りおろされた。

 

瞬間、士郎の姿が消える。

 

「「!!」」

 

少女二人が驚くが、対するなのはは余裕の表情を見せている。

 

そして次の瞬間

 

「はぁ!!」

 

なのはの後ろに士郎が現れ、なのはに向け木刀が振り下ろされる。

 

士郎の考えでは、これで終わる予定だった。

いくら強くなったとしても、未だに子どもである事には変わりない。

身長があれだけ伸びたとしても、年齢でいうならまだアリサとすずかと同じ小学生なのだ。

 

そのまま、木刀はなのは向けて振り下ろされ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空を切った。

 

「!!!」

 

士郎は驚愕した。

本来感じるはずの感覚がなかったのだから・・・・

 

そして

 

「油断大敵だよ。お父さん。」

 

後ろから聞こえたなのはの声

慌てて振り返ろうとした士郎の首に衝撃が走り、その意識を刈り取った。

 

たった、10秒でその決着はついた。

 

 

 

 

「なに、あれ?」

 

見ていた少女達、アリサとすずかは驚いていた。

アリサもすずかも、士郎の実力を見たのは今回が初めてではない。

兄の恭也でさえ、全く歯が立たなかった相手だったと以前、すずかは聞かされていた。

アリサも、高町家の情報は持っていたし、ある程度理解しているつもりだった。

 

その、強いと言われていた士郎が、今目の前で倒れていた。

 

ほかでもないなのはの一撃によって。

 

「なにをしたの?」

 

アリサの問いに答えたのは恭也だった。

 

「父さんが、背後から決めようとした時に、逆に背後に回って首筋に手刀を当てたのか。」

 

恭也の声がわずかだが、震えていた。

美由紀も声には出さなかったが、驚いていた。

 

二人が驚くのは無理もなかった。

なんせ、なのはがしたのは、今の自分たちには出来ない上位テクニックだったからだ。

 

何故驚いているのかといえば、なのはが行動が原因だ。

なのはは士郎の一撃を当たるスレスレで回避し、逆に回り込んで相手を倒したのだ。

神速を使っていた士郎、だがなのははそれ以上のスピードで動いたのである。

 

「さて・・・・・」

 

と、なのはは家族に向かって

 

「晩御飯にしようか?」

 

 

そう言ったのである。

 

 

 

 

 




今日中には全話投稿します。
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