ニチアサ世界に居ていいタイプじゃないやつが主人公の話 作:Revak
「ここでいいか」
不破と魔法少女たちはいつもの公園に来ていた。
拾い公園で三人の魔法少女と不破が対峙する。
「それじゃあ、殺す気でかかってこい。でないと殺すぞ」
「言ってくれるな、おっさん!」
不破は地味に傷ついた。まだおっさんという年齢ではないのにおっさん呼びに傷ついた。
「「「変身!」」」
三人が変身アイテムのステッキを掲げ変身をした。
服がはじけ飛び謎の光で股間や胸が隠される。そして徐々に魔法少女の衣装が出来上がっていく。
「魔法少女スターセブン!」
「魔法少女スターサファイア!」
「魔法少女スタールビー!」
「「「見参!」」」
「……おー…………」
不破は取りあえず拍手しておいた。
「行きます!」
ゆりがステッキを手に突撃した。
ステッキか天力で出来た刃を生成し不破に斬りかかる。
不破は右手で受け止めた。
「うそっ!」
押しても引いても動かない。
あまりの握力にゆりは思考が止まる。
その隙をついて不破は腹を殴ろうとする。
だがその隙を埋めるように澄羽が横から天力によるレーザーを放つ。
天の力は不破にとって天敵であり不破の皮膚を少し焼いた。
「面倒だな」
不破は刃を離し澄羽に向かう。
焼かれた皮膚は既に再生が完了した。一秒もあれば全快できる再生能力を持つので皮膚が多少焼けた程度攻撃を受けると同時に再生が完了する。
歩く不破に朱音が突撃する。
両手両足に炎を纏い推進力を得ている。
「どりゃりゃりゃりゃりゃ!」
朱音は怒涛の勢いで殴打を見舞いする。
不破はそれらを避けない。体一つで受け止める。
一連のラッシュが終わり朱音は肩で呼吸する。
「……全くのノーダメージかよ……」
「いいや、少しは効いたぞ。少しはな」
不破はそういうと朱音の頭を掴んで空の彼方へ放り投げた。
それと同時に澄羽が氷の棘を幾つも射出。不破に命中する。
不破は多少皮膚に棘が刺さるがすぐ再生し、氷の棘は消える。
「面倒だな」
不破は腕を振るった。
それだけで暴風が発生する。音速を優に超えた腕の振るいだ。
氷の棘たちは一瞬で消えてなくなった。
「んなっ」
力技による弾幕の抹消に澄羽は目を丸くし驚く。
その隙をついて不破は急接近。澄羽の腹を殴った。
「おえ」
澄羽は腹を殴られたことで嘔吐した。
汚いので不破は瞬時に避けた。
「まだ私が居る!」
ゆりが極太の剣を掲げ切り裂こうとした。
不破は拳を持って剣を殴り破壊した。
更に跳躍しゆりの眼前まで移動。頭を掴み揺らす。
瞬時に脳震盪を起こしゆりは行動不能になった。
「……こんなもんか」
さて、放り投げた奴を回収せねばと不破は飛んで行った。
■
「これでわかったか? 俺の強さが」
不破と魔法少女一行は木のテーブルと椅子に座りクレープを食べていた。
日陰となっている場所での食事である。
「うん。痛いほどわかった……今の私たちじゃ逆立ちしたって勝てない」
ゆりはそう神妙な顔で言った。
「それじゃ、俺が魔界に行って殲滅してくるからな」
「待って。私たちも連れてって」
そう言うのは澄羽だ。
「澄羽、それは危険ル。魔界では何が起こるかわからないル」
「そうはいっても、私たちも当事者よ。事の顛末を見守る義務はある」
「そうだぜ。ここまで来ていきなり戦力外通知で何もさせてもらえないってのはなしだろ」
「私も行きたいです!」
魔法少女三人の熱意にククルはどうしたものかと頭を悩ませる。
魔界の魔力で死ぬことはないが戦闘の余波で死にそうな連中である。連れて行かせるわけにはいかない。妖精にだって人の心はあるのだ。
「別についてきたけりゃついてくればいいだろ。命の保証はせんが」
「不破、それはちょっと……」
「餓鬼でもいっちょ前にこれまで命張って戦ってきた戦士を無碍にするこたぁねぇだろ」
不破のその台詞にぐぐぐとククルは頭を悩ませる。
一分ほどのうねりののち、ククルははぁとため息を吐いた。
「危険だと判断したら即座に撤退する事。それが条件ル」
「ククル……ありがとう!」
「それじゃあ、いつ行く? 今からか?」
「いや、まだ準備が出来てないル。一か月後に行くル」
「……結構長いな」
「これでも関係各所に説明しないといけないルからね。それまでは英気を養ってほしいル」
「わかった」
こうして不破は魔界へ行く手段を手に入れた。