華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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呪縛という因縁を断ち切る為に

ギュアーンッ…!!!

 

 

麟「結局…鈴奈庵は特に何も無かったな…」

 

小鈴

「す、すみません…鈴奈庵(うち)の品揃えが悪くて」

 

麟「いんや、こればっかりはしょうがない事よ」

 

小鈴

「そう言ってもらえると嬉しいです。それはそうと麟さん、私達は今どこへ向かってるんですか?」

 

麟「永遠亭だ。あそこなら色んな書物が置かれている、少しはヒントになる物もあるだろ」

 

小鈴

「な、なるほど!で、でも…」

 

麟「でも?」

 

小鈴

「お姫様抱っこ状態で向かうのは恥ずかしいですぅぅ〜っ!!///」

 

麟「お前は俺と違って飛べないんだから文句言うな!?」

 

麟と小鈴は阿求の身体を蝕む呪縛を断ち切る為の方法を見つける為、手始めに鈴奈庵の書物を読み漁ったが…少しも阿求の為になりそうな物は一切見つからなかった。

 

その為、一番手がかりを掴めるであろう書物を所有していそうな永遠亭へ向かっていた。

 

歩いて向かっていては遅いという理由で、麟は小鈴をお姫様抱っこしながら飛行中だが…小鈴はあまりの小っ恥ずかしさに顔がタコみたいに真っ赤だ。

 

麟「もう少しで迷いの竹林入口前に着く、それまでは我慢してくれ?」

 

小鈴

「が、我慢しますけど〜っ!?///」

 

麟「んじゃ飛ばすぞ!」 ギャウッ!!

 

 

ギュアーァンッ…!!

 

 

~迷いの竹林入口前~

 

 

ギュアーァーンッ…!!

 

ブアッ…!

 

スタッ

 

 

麟「到着っと…」

 

小鈴

「(スタッ)あー恥ずかしかった///」

 

ザッザッザッ…

 

妹紅

「お〜、誰かと思ったら麟に小鈴ちゃんじゃんか。なんとも不思議な組み合わせが来たな?」

 

麟「よう妹紅」

 

小鈴

「こんにちは妹紅さん」

 

妹紅

「ここに来たって事は、2人共永遠亭に用か?生憎、永琳は今留守にしてんだよ。もう少し時間を開けてもう一度来るか、特に緊急でもないなら最悪明日にするとか…」

 

麟「別に俺達は永琳さんに用は無ぇよ。なんならさっき人里で会ってきた」

 

妹紅

「そうなのか?んじゃ尚更、何用で来たんだよ」

 

麟「俺達は永遠亭の書物庫に用があんだよ。な、小鈴」

 

小鈴

「はい!私達は永遠亭の書物庫に用がありまして」

 

妹紅

「永遠亭の書物庫?うーん…多分、鈴仙は永琳と一緒にいるから、永遠亭に行ったところで誰も対応してくれないんじゃないか?」

 

麟「最悪、てゐか輝夜が居るだろ」

 

妹紅

「あー…多分居るかもな」

 

麟「ならそれで十分だ。てことで永遠亭まで案内よろしく、妹紅(もこたん)

 

妹紅

「もこたん言うな!///」

 

小鈴

「ふふっ♪」

 

麟「悪くないあだ名だと思うんだがなぁ…」

 

妹紅

「私にとっては悪いあだ名だっつーの!ったく…さっさと私に着いてこい!」 スタスタ

 

麟・小鈴

「「おーっ」」

 

 

~迷いの竹林内~

 

 

ザッザッザッ…

 

 

妹紅

「しっかし、なんでいきなり永遠亭の書物庫に用が出来たんだ?」

 

麟「ちょいと調べたい事があってな、永遠亭になら目的のものがあるんじゃないかって思ってな」

 

妹紅

「調べたい事?それは小鈴ちゃんも同じ内容か?」

 

小鈴

「はいっ!これはプライバシーも絡む話なので端的に話すと、薬以外の方法で体調不良を治すにはどうしたらいいかを調べたくて」

 

妹紅

「薬以外の方法で体調不良を治すね…大体は軽い運動だったり、睡眠だったりが主になるんじゃないか?」

 

麟「俺達はそれ以外の方法を模索してんだ」

 

妹紅

「となると…あとは食事関係になるのかな?ま、よく分かんないけど頑張れ」

 

麟「応援あんがとさん」

 

小鈴

「頑張ります!」

 

 

~永遠亭~

 

 

ザザッ…

 

 

妹紅

「よーし、到着だ」

 

麟「ひっさしぶりに来るなぁ…ここ」

 

小鈴

「私も…かなり久しぶりですね」

 

妹紅

「実際、ここに用が無い方が良いって。用がある奴は何かしらの問題を抱えてるって事だからな」

 

小鈴

「あ、そっか…」

 

麟「よし…早速誰かいないか呼んでみよ(スー…)たーのもーっ!」

 

妹紅

「んな方法で誰かが出てくるわけ…」

 

 

ガララッ

 

輝夜(蓬莱山(ほうらいさん) 輝夜(かぐや))

「は〜い、どなたかしら?」 ヒョコッ

 

てゐ(因幡(いなば) てゐ)

「(ヒョコッ)生憎だけど先生なら、今は外来診療で留守だよ。診察ならまた明日にしてくれ」

 

 

妹紅

「え…出てくんのかよ」

 

麟「よっ、2人共♪元気?」

 

小鈴

「こんにちは!」

 

輝夜

「…てゐ、お赤飯の準備して。麟が婿入りしに来てくれたみたいだわ」

 

てゐ

「よっしゃ!他の兎達も呼んで今日は宴会だ!」

 

麟「待て待て待て待て!?勝手に変な話進めてんな!?」

 

輝夜

「うふふ♪冗談よ冗談♪」

 

麟「あーびっくりした…」

 

てゐ

「冗談じゃない方が良かったかな?」

 

麟「なわけあるかい!」

 

小鈴

「…(汗)」

 

妹紅

「やれやれ…」

 

輝夜

「それで今日は何しに来たのかしら?鈴奈庵の店番の小鈴ちゃんも一緒みたいだけど」

 

小鈴

「どうも!」 ペコリ

 

麟「あー…ちょいと永遠亭の書物庫に用があって」

 

輝夜

「うちの書物庫?珍しいわね、貴方が書物系目当てでここへ来るのは」

 

てゐ

「何か調べ物かい?お兄さん」

 

麟「ちょっとした厄介事をな。それを小鈴と一緒に調べたくて」

 

輝夜

「分かったわ。てゐ、麟と小鈴ちゃんを書物庫まで案内して差し上げてちょうだい」

 

てゐ

「あいよ〜。2人共私に着いてきて、案内してあげる」

 

麟「サンキュー、てゐ」

 

小鈴

「お邪魔しまーす」

 

輝夜

「妹紅、あんたもお茶1杯くらい飲んでいくでしょ?」

 

妹紅

「ん?ああ、ありがたくいただくよ」

 

 

永遠亭に到着した麟と小鈴、果たして永遠亭の書物庫には2人の求める答えは見つかるのか。

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