~紅魔館門前~
美鈴
「くか〜…zzZ」 スヤスヤァ…
ガギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…!!!
美鈴
「(ピクッ…)…ん?」
ブァァッ…!!
麟
『クアァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!』
美鈴
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
カッ…!!
麟(人間形態)
「(スタッ…)すまん美鈴!驚かせちまったかな?」
小鈴
「アウゥ~…」 ピヨピヨ☆
美鈴
「(心臓バックバク)い、いきなり巨大な怪鳥が
麟「余計な言葉が漏れ出てますよ門番さん」
美鈴
「…あっ!?き、聞かなかった事にしてください…///」
麟「無理だろ」
小鈴
「う、うーん…(パチクリ)あ…麟さん…もう紅魔館に着きました?」
麟「おはよう小鈴、もう紅魔館に着いてるぞ」
小鈴
「あれ…また私、麟さんにお姫様抱っこされてます…?///」
麟「御明答」
小鈴
「ま、またお手を煩わせてすみません…///」
麟「よく寝れた?」
小鈴
「…ハイ///」
麟「はい」 スッ
小鈴
「(スタッ…)ふぅ…///あ、美鈴さんお久しぶりです♪」
美鈴
「お久しぶりです小鈴さん♪あ、お二人共今日は紅魔館に何か用ですか?」
麟「おう、ちょっと目の前の
小鈴
(コクコク)
美鈴
「え(キョロキョロ)私?」
麟・小鈴
「「うん、貴女」」
美鈴
「わ、私に用があるって…なかなかないですよ?まあそんな話は置いといて…私に用とは何でしょうか?」
麟「美鈴、お前佛跳墻って中華スープ知ってる?」
美鈴
「佛跳墻?あ〜…懐かしいですね、幻想郷に来る前は身体の疲れを取る為によく飲んでましたよ。…その分、とんでもない手間とお金がかかりましたけど」
麟「そうか…!やっぱり美鈴は知ってるんだな!」
小鈴
「(バサッ)こんな凄いスープ…美鈴さんはよく飲んでたんですね」
美鈴
「おや?なんですかその本」
麟「永遠亭から借りパクしてきた薬膳料理の本だ」
美鈴
「…なんで貴方が魔理沙さんみたいな事を」
小鈴
「だ、大丈夫です!ちゃんと永遠亭の方達からの借りる許可は貰ってますから!(汗)」
美鈴
「あ、良かった…。でもどうしていきなりそんなスープを作ろうと?貴方達がいきなり『このスープを作りたい!』なんて言い出すほど、佛跳墻は簡単に作れませんけど…?」
麟「まあ…端的に言うと、阿求の身体を治す為ってとこかな…」
美鈴
「阿求さんの為?あの人の身体に何かあったんですか?」
小鈴
「阿求は今、かなり身体が衰弱してしまっているので…麟さんが阿求を元気づけたいからって色々と探し回ってたんです」
美鈴
「阿求さんの為に佛跳墻を…麟さんらしいですね」
麟「うっせ。てか、佛跳墻ってそんな作るのが大変なスープなのか?」
美鈴
「ん?あいや、スープ作り自体は簡単なんですけど、材料集めがかなり大変でして…」
小鈴
「そ、そんなに凄い材料ばかり使うんですか?」
麟「そういや…この本には〖このスープを作るには高級食材ばかり必要になる〗みたいな記述があったっけな?」
小鈴
「え〜っ!?」
美鈴
「まあ、詳しい話は私のお部屋でしましょう。このままずっと立ち話も疲れちゃうますからね」
麟「ありがとう、美鈴」
~美鈴の部屋~
トクトクトク
美鈴
「どうぞ、烏龍茶です♪」
コト…
麟「…なんだかんだで、美鈴が淹れてくれたお茶飲むの初めてかも」
小鈴
「私も初めてです」
美鈴
「ふふっ♪咲夜さんの腕よりかは劣りますけど、私も結構腕はそれなりに良い方ですよ♪」
麟「(ズズッ…)ふぅ…雑味が少ない、良い淹れ方だな?」
美鈴
「ありがとうございます♪」
小鈴
「雑味…?よく分かんないですけど、美味しいです♪」
美鈴
「今度、私主催の
小鈴
「飲茶ってなんですか?」
麟「(ズズッ…)飲茶ってのは、点心とお茶を一緒に楽しむ食事会みたいなものだったよな」
美鈴
「おお!異文化の食事の事なんて知ってるなんて、流石ですね?麟さん」
麟「まあ…ちょいと勉強的なのはしてるからな」
小鈴
「つまり飲茶はアフタヌーンティーみたいな?」
麟・美鈴
「「多分違うと思う」」
小鈴
「アレ?」
美鈴
「で…佛跳墻なんですけど、ハッキリ言わせてもらいますが…幻想郷の食材だけでは作れない可能性が結構高いんですよ」
麟「…そうなのか?」
美鈴
「ちょっと待ってくださいね?(ガサゴソ)えーと…あ、あったあった」
バサッ
小鈴
「これは?」
美鈴
「私が昔に書きまとめていた、故郷の中華料理のレシピ達です。で、佛跳墻のページは…ここですね」
麟「どれどれ…」
[佛跳墻の材料]
・干し鮑
・干し貝柱
・ナマコ
・魚の浮き袋(大きければ大きいほど良)
・椎茸
・サンショウウオ(あってもなくても良)
・鹿の尾
・朝鮮人参
・クコの実
・ハクビシン
・ウコッケイ
[佛跳墻の作り方]
・用意した材料を大きめの壺に入れ、紙で目張りをして蓋をし、約1日程蒸す。蒸し終えたら中の材料を取り除き、スープを濾す。
麟「…言葉が出ねぇ」
小鈴
「え…サンショウウオにハクビシン…それにウコッケイまで…?」
美鈴
「これが主流の材料です。滋養強壮にはピッタリですよ♪まあ…材料集めには苦労しますけど…」
麟「美鈴の言う通り、所々の材料は幻想郷じゃ手に入らないな…。博麗大結界を越えて中国に行かなくちゃならなくなるぞ…」
小鈴
「つ、つまり外の世界へ行かなくちゃいけないんですか?」
麟「ああ…」
美鈴
「ま、まあ、所々の材料は無くてもこのスープは作れますから…それを阿求さんに飲ませてあげるのも…」
麟「いや…俺はなんとしてもこのレシピ通りのスープを作って阿求に飲ませたい、それが俺の考えだ」
美鈴
「うーん頑固、それも麟さんらしいですね」
小鈴
「り、麟さん、いくらなんでも賢者様に無断で外の世界へ行くのは…」
麟「こういう時、あの人達を呼べばいいんだよ」
美鈴・小鈴
「「呼ぶ?誰を?」」
麟(パンパンッ)