~中国市場~
ザワザワ…
麟「うぉぉ〜っ!ここが中国かぁ!」
その賑わい具合といったら、幻想郷とは天と地程の差があった。中国市場の賑わいは、まるで平日の出勤時の満員電車並だ。
美鈴
「はい♪そしてここは中国で最も様々な品物が行き交う巨大市場となってます♪久しぶりに来るな〜」
紫「それにしても凄い人の数ね…人が行き交い出来そうにないくらい居るじゃない」
隠岐奈
「活気に溢れているという面では良いのだろうが…些か人口が多過ぎるのではないか…?」
美鈴
「それは昔から問題になってますけど、多分政府は今更になって動き始めてるんじゃないですか?」
マミゾウ
「それに話は変わるが、中国の品物にはあまり良い評判は聞かん。物によっては詐欺レベルの粗悪品を売りつけられる事もある。ちゃんとした目利きで材料を厳選せねばならんぞ…」
麟「え、そうなの?」
残無
「おい二ッ岩マミゾウ、何故このタイミングで息子を不安にさせるような事を言うのか…儂は理解に苦しむぞ」
マミゾウ
「ん?ふぉっふぉっふぉっ!安心せい、わしはこう見えて結構中国にもよく遊びに来ておった、それなりに目利きの力は拵えたつもりじゃよ♪」
紫「とは言うものの、狸の言う事は本当に信用出来るのかしら?」
マミゾウ
「(ピクッ)…なんじゃと?」
紫「化け狸は人を化かすのが大好きでしょ?その口車に乗せられて、実は嘘でしたなんてオチがありそうで怖いわぁ」
マミゾウ
「お主の側近の式神も、昔はその甘い口車を使って何国をも滅ぼした巨悪じゃったろうて」
紫「あら、そうだったわね?これは1本取られたわ♪」
残無
「ま、案ずる事もないか…お主の巨大な尻尾は化け狸の棟梁であると同時に凄まじい力を持つ証。儂と同等、もしくはそれ以上長く生き続けてきておる事を意味しとるからのぉ?かなり頭は切れるし、目利きもかなり良かろうて」
マミゾウ
「かっかっかっ♪」
残無
「だが…儂もお主と同じくらいの年月は生きておる、お主に引けは取らんよ」
紫「あら、それを言うなら私もそうよ」
マミゾウ
「なら、誰が一番麟の為に貢献出来るか勝負といくか?」
残無
「乗った。儂が一番、我が息子の為に貢献出来るだろう」
紫「あら、私こそ我が息子の為に貢献出来るわ?」
マミゾウ
「彼奴は我が化け狸の未来の棟梁になってもらわねばならん。だからわしが一番貢献させてもらおうかのぉ?」
紫・マミゾウ・残無
『ふふふふふふふ…』
ズモモモモモモモモ…
麟「…なあ隠岐奈」
隠岐奈
「…なんだい」
麟「なんであそこの3人の空気だけ、異様に重く感じるんだろうか?」
隠岐奈
「皆ね?君の為に頑張ろうとしてるんだよ!…ちょっと自分都合の思惑が混じってそうだけど」
美鈴
「…私、無事に今回の旅を終えられるか不安なんですけど」
麟「大丈夫大丈夫♪何かあったら俺が制止すれば良いだけの話だし?」
美鈴
「そんな瞬間が来ない事を祈りますけど…まあ来てしまったらよろしくお願いします」
麟「おうよ!んじゃ、まずは何から買っていこうか?」
紫「あ、ちょっと待ってちょうだい。その前にこの国の通貨が欲しいから、どこかでお金を作らないといけないわ」
隠岐奈
「中国の通貨か…しかし困ったものだ、我々は中国の通貨なんて物は持ち合わせていないからなぁ…」
麟「え、ここまで来てそんな事言うの?お前マジか?」
隠岐奈
「すまん、通貨の事は頭から抜けてた(汗)」
麟「おバカ!?」
残無
「もう少し下準備しておけばよかったのぉ…」
美鈴
「あ、それならそこの換金所で何か物を換金すれば良いのでは?」
マミゾウ
「そうか、その手があったか…と言いたいとこだが、生憎わしはそんな物を持ち合わせてはおらんくて…」
残無
「儂もじゃ…」
紫「私も…何かあったかしら?」
隠岐奈
「うーん…金目の物かぁ…」
美鈴
「あはは…(汗)最悪、私の手持ちでなんとかしますよ?」
紫「貴女の手持ち金なんてたかが知れてるでしょうよ」
美鈴
「ソレヲイワレルトナァ…」
麟「あ、それなら俺ちょうどいいの持ってるよ」
皆『えっ?』