スタスタ…
麟「これで残ったのは冬虫夏草だけか…厄介なのだけが残ったな?」
美鈴
「冬虫夏草は超がつくほどの希少品ですからね、そうなってしまうのも当然ですよ」
タッタッタッ…
紫「ちょっど2人共〜っ!」
隠岐奈
「お、置いていかないでくれ〜っ…!」
マミゾウ
「ぜぇ…ぜぇ…久しぶりの全力疾走は堪えるぞい…!」
残無
「この程度で根を上げていては、棟梁の名が泣くぞ」
麟「あ、皆のこと置き去りにしてたの忘れてた」
美鈴
「そういえばすっかり忘れてましたね(汗)」
紫「外の世界では能力が使えないんだから、もう少し私達に配慮してちょうだい!?」
麟「…そんな
紫「B…BBA…!?」 ガーンッ!!!
マミゾウ
「お、お主…遂に禁句を言いおったな…っ!?」 ガックシ…
残無
「ふっ…歳には勝てんからの」
隠岐奈
「認めたくない事実だ…」
麟「ん?」
美鈴
「麟さん…もう少しオブラートに包んであげてください…」
麟「んじゃ
紫・マミゾウ
「「おばさん!?」」
残無
「どっちみち大して変わっとらん」
麟「えーっ?」
隠岐奈
「やれやれ…」
紫「私…そんな老けて見えるのかしら…?」
マミゾウ
「いかんのぉ…少し、スキンケアというものをし始めた方が良いか…?」
麟「無駄話はそこまでにして、さっさと冬虫夏草を探すよ?こんな所で道草食ってる暇は無いんだから」 スタスタ
美鈴
「あ、先に行かないでください〜っ!?」 タッタッ
紫・隠岐奈
「「だから置いていかないで〜っ!?」」 ダッ!
マミゾウ
「まったく…麟は相変わらずせっかちな子じゃ」
残無
「かっかっかっ♪良い事良い事♪」
~漢方薬素材エリア~
ザワザワ…
マミゾウ
「(クンクン…)ほっほぉ…いかにも漢方と言わんばかりの鼻に来る臭いじゃな…」
美鈴
「ここは色んな漢方薬系の材料が揃っていますからね。流石の私も慣れないなぁこの臭いだけは…」
残無
「…少し、鼻が曲がりそうじゃ」
隠岐奈
「永遠亭では…これほどまでの臭いはしなかったが…」
紫「それは当たり前じゃない?永琳は常に整理整頓を心掛けているもの。ちょっとの乱雑な扱いは薬品等の品質を損なう行いに繋がるのよ」
隠岐奈
「それもそうか」
麟「で、冬虫夏草はどんな見た目をしてるのか分かるか?美鈴」
美鈴
「えっとですね…かなり細長くて、如何にも〖虫からキノコが生えてますよ〗って感じの見た目をしてます。初見の人にはちょっとキツい見た目してますよホントに」
麟「…想像がつかないなぁ」
残無
「(チラッ)…ん?おい紅美鈴、もしかしてあれの事がそうではないのか?」
美鈴
「あれ?」
残無
「ほれ、あそこの女人が売っとるやつじゃよ」
美鈴
「え…!?(チラッ)…あ、あれは!?」
麟「まさか、あったのか!?」
美鈴
「ええ!麟さん!急いであそこの市場に急行です!」
麟「あそこか…!全速前進DA!☆」
麟・美鈴
(バビューンッ!!)
紫「また私達を置いてきぼり〜っ!?」
『いらっしゃイ!いらっしゃイ!今日は本当に貴重な品が入ったヨ〜!』
ズザザァァッ!!
麟・美鈴
「「冬虫夏草っ!!!」」
『おお?随分と騒がしい人達だネ?あんまりホコリを立てられると、商品が汚れるからやめてほしいわネ』
美鈴
「对不起*1。すみません、もしかしてこの商品って…」
『おっ!やっぱりあんたも気づいたかイ?そうサ、世にも珍しい虫に寄生したキノコ、冬虫夏草だヨ!今朝仕入れたばかりの最高級品サ!漢方薬の専門家なら喉から手が出るほど欲しい物ネ!』
麟「これが冬虫夏草か…本当に虫からキノコが生えてやがる…」
『気色悪い見た目でしョ?でもこれが薬学の世界にとってハ、最高級品の漢方薬になるのヨ!』
ザッ…
隠岐奈
「ほう…これが本物の冬虫夏草か。随分とトラウマになりそうな見た目だ」
マミゾウ
「ふぉっふぉっふぉっ、久しぶりにこのキノコを目にしたのぉ」
残無
「虫の栄養を全て奪って生えるキノコか…恐ろしいものよ」
紫「こんな物が最高級漢方薬ねぇ…?」
『おやおヤ、他にもまだこのキノコが欲しい人が居るのネ?』
紫「いえ、私達は全員彼の連れみたいなものよ」
隠・マミ・残
『うんうん』
『そうなのかイ!?随分と羨ましい子だネ?』
紫「それは同意するわ♪」
麟「んなこたどうでもいい。なああんた、冬虫夏草はここにあるので全部か?」
『そうヨ、ここにあるので全部ヨ。これでも例年よりは結構量は多い方ヨ』
麟「この量で例年より多い…か」
美鈴
「希少品ですからね、当然と言えば当然ですよ麟さん」
麟「そっか…」
『うちの市場でモ、こんな量は10年に1度仕入れられるかどうかの量だヨ!』
麟「ならここにある冬虫夏草を、全部買わせてもらう」
皆『!?』 ギョッ!!?
『ぜ、全部!?』
麟「全部だ」
『そ、それは構わないけド…そもそもあんたそんな金を持ってるノ?』
麟「美鈴、1ケースくれ」
美鈴
「え…?あ、は、はいどうぞ!」 スッ
麟「よっ…と」
ドサッ
麟「…」
パチンッ パチンッ
チャッ!!
ズラッ!!
『!!』
麟「このケースの中に、約42万元*2入っている。全部は無理だと言うなら、これで買える分だけと冬虫夏草が欲しい。どうだ?商売人のあんたにとっては悪くはない話だと思うが」
『こ、こんな大金…どうやって用意ヲ…!?』
麟「余計な詮索をせずに…あんたは俺に売れる分だけの冬虫夏草を売ってくれればいい。それだけの話だ」
『ふ…ふふふ…今まで何十年と商売をしてきたけド、あんたみたいなお客さんは初めてだヨ!いいヨ!ここにある冬虫夏草は、全部あんたの物だヨ!全部持っていきナ!』
麟「謝謝」 ペコリ
『こちらこソ、謝謝』 ペコリ
マミゾウ
「ふ、ふぉっふぉっ…なんて大胆な取引なんじゃ…」 プルプルプル…
残無
「あの思い切りの良さ…流石は息子じゃ、惚れ惚れしてしまう…」 ジーンッ…
紫「た、たった1日で1ケース分の大金を使ってしまったわ…」
隠岐奈
「ま、まぁ彼自身が自分で作った物だから…私達がどうこう言うのもあれだが…にしても凄まじいぞ?」
美鈴
「こんな事してたら、周りの人達に目をつけられてしまいますよ…」
※大金を叩いて物を購入シーン、実はある漫画を参考にしています。
[参考漫画]
・ゴルゴ13
[参考ストーリー]
・死闘ダイヤ・カット・ダイヤ