華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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母の膝枕

麟「さて…練酒食いながら、花見出来る絶景ポジションを探さないと…」

 

 

ブ・ン…

 

 

(ヌッ… ガッ…!!)

 

麟「!?」

 

(グイッ!!)

 

麟「うぉぉっ!!?」

 

 

ヴ・ン…

 

 

麟「のわぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 

ポフンッ☆

 

麟「…あ?」

 

紫「はぁい♪」 フリフリ

 

麟「義母さん…いきなり能力を使っての誘拐はやめてくれよ…」

 

紫「あら、ごめんなさい?」

 

麟「で?俺、今どういう状況なのこれ」

 

紫「私の息子に膝枕中?」 ナデナデ

 

麟「…わざわざ能力使って、無理矢理連れてきてやる事がそれかよ」

 

紫「私らしいでしょう?」

 

麟「…ノーコメントで」

 

紫「むぅ…って、あら?その壺は何かしら?」

 

麟「猿神から貰った練酒」

 

紫「…美味しいの?それ」

 

麟「少し食べる?」 パカッ

 

紫「いいの?(スンスン…)あら、意外といい匂いね」

 

麟「食べてみ、騙されたと思って」

 

紫「なら息子の言葉に甘えて、いただきます」

 

パクッ

 

麟「結構美味いと思うけど」

 

紫「(モニュモニュ…)ふーん、意外とイケるわね?なんだかアルコール入りのヨーグルトみたいな感じね」

 

麟「俺も同じ事思った」

 

紫「私と貴方、やっぱり似たような感性を持ってるみたいね♪」

 

麟「だって、俺達()()なんだし当然だろ?」

 

紫「…!ふふ…そうね…♪」 ナデナデ

 

麟「(ウトウト…)あー…練酒のせいで眠くなってきたかも…」

 

紫「じゃあこのまま少し一眠りする?」

 

麟「眠って良いなら…」

 

紫「ゆっくり寝なさい、母の膝枕で」

 

麟「おやすm…スヤァ…」

 

紫「はっやっ!?ほぼ秒だったわね…」

 

麟「くかー…」

 

紫「ふふ…ゆっくり眠りなさい。貴方は少し、頑張りすぎなのよ」 ナデナデ

 

藍「紫様、こちらにおられたのですか。おや?麟も一緒ですか?」

 

紫「ええ。息子は今、私の膝でぐっすりだからこのままにしてあげてちょうだい?」 ナデナデ

 

藍「かしこまりました。しかし…話は色々と聞いていますよ?なんでも稗田阿求の為に中国まで行ってきたとか。紫様が突然家を空けるものだから、橙も心配していましたよ」

 

紫「麟の呼ぶ声が聞こえてきたから、つい反応してしまったわ♪その節は悪かったわ」

 

藍「いえ、麟からの呼び出しならば仕方のない事ですから」

 

紫「…私も麟には結構甘い方だと自負してるけれど、貴女も大概甘いわよね」

 

藍「なんでなんでしょうかね?私には橙という可愛い式神がいるのに、彼を前にすると橙以上に甘やかしたくなるのですよ。もちろん甘やかすだけではダメなので、時には厳しくしますよ?」

 

紫「…の割には、貴女は橙に甘過ぎる気がするわよ」

 

藍「ギクゥ!?」

 

紫「ま…私は息子に甘く、貴女は式神に甘い、お互いにどっちもどっちって感じね」

 

藍「そ、そうですね」

 

麟「くかー…すぴー…」

 

紫「…」 ナデナデ

 

 

『『だって、俺達親子なんだから当然だろ?』』

 

 

紫「ふふ…そう言ってもらえて、私は心の底から嬉しいわ。麟」

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