華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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不死鳥との約束

博麗神社花見宴会から数日が経ち

 

 

~迷いの竹林入口前~

 

 

ザッ…

 

麟「さて…あいつとの約束を果たしに行きますか」 スタスタ

 

 

麟はとある人物との約束を果たす為、迷いの竹林へと足を踏み入れ始めていた。

 

 

~迷いの竹林~

 

 

サァァァァァァァ…

 

 

麟「相変わらず竹林(ここ)は静かで落ち着くな。風の音だけが静かに囁いている…心とか身体が疲れた時はここに居るだけで気分転換になりそうだ。まあそんな事はさておいて、あいつはどこにいるのやら」 キョロキョロ

 

 

ザッ…

 

妹紅

「よう麟、竹林内で迷子中かい?」

 

 

麟「おお!妹紅(もこたん)!」

 

妹紅

「だからその呼び方やめろ!///」

 

麟「えー?可愛い呼び名で良くね?」

 

妹紅

「ざけんな!///コホンッ…で、竹林には何しに来たんだよ?また永遠亭に用があるのなら案内するぞ?」

 

麟「いや、今回用があるのはお前だ。藤原妹紅」

 

妹紅

「え、私?」

 

麟「あの時*1お前と約束しただろ?体調が良くなったら、お前ととことん()り合うって」

 

妹紅

「わざわざその約束を果たしに来たって事か?律儀だなぁお前」

 

麟「戦らないなら今から帰るけど」

 

妹紅

「戦る!」

 

麟「そう言うと思った。なら、早く始めようか」

 

妹紅

「おう!でもここは一応永遠亭に向かうまでの順路だからな、別の場所に移ろうか」

 

麟「え(キョロキョロ)あそっか。んじゃ良さそうな場所まで案内よろしく、妹紅(もこう)

 

妹紅

「任せとけ♪」 スタスタ

 

麟(スタスタ)

 

 

今いる場所で戦闘を始めてしまうと、せっかく永遠亭まで無事に辿り着けるように敷き詰めた順路が滅茶苦茶になってもう一度作り直す羽目になってしまうのを考慮し、妹紅と麟は思う存分暴れられる場所へと移動する。

 

 

ザッ…!

 

妹紅

「よし!ここら辺なら大丈夫だろ」

 

麟「ここが、今回のバトルフィールドってわけか?」

 

妹紅

「ああ。しかし懐かしいな…お前と戦うのは、輝夜主催の肝試し以来だな。初めてお前と戦り合ったのも、この竹林だったな」

 

麟「あぁ。永琳さんが起こした永夜異変*2で永琳さんを倒して。輝夜が主催した肝試しに参加して、レミィに喧嘩を売られたお前がレミィと戦おうとしていた時に俺はお前と出会った」

 

妹紅

「そして『不死鳥と手合わせをしてみたい』とかお前は言い出して、その能天気さに苛立った私はお前を容赦なく燃やした。…けどお前は死ななかった。それどころか私の炎を吸収して新しい力を身につけて、私を完封した…。あの時の衝撃と高揚感は…今でも忘れてはないぞ!」

 

麟「確かにあの時のお前の顔、すんごい生き生きとしてたよな?最初に出会った時は、気怠そうな顔だったのに」

 

妹紅

「今までの私は輝夜と殺り合う事でしか生き甲斐を感じなかった…。でもお前と出会ってから私はすっかり変わっちまった。私を負かした人間でもあるお前に心惹かれ…今じゃすっかりお前に惚れちまってる。なんとも不思議な出会いだよな」

 

麟「言われてみればそうだな?」

 

妹紅

「そして私は…もし機会があればもう一度お前と戦い、今度こそ勝つという目的が出来た…!そしてようやく…この時が来たんだ!麟、私はな…ずっと待っていたんだ…。お前ともう一度本気で戦り合えるこの時を…私はずっと待っていたんだ!」 グアッ…!!

 

 

ギャウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!

 

 

ブワァァァァァァァッ…!!

 

 

麟との再戦に興奮し、感情が抑えられなくなった妹紅は、遂に内に秘めていた力を解放し出し始めていた。

 

麟「物凄い気だ…あの時より遥かに強い力を身につけてやがる…。そんなに俺との再戦を望んでいたのか?」

 

妹紅

「その通りだ!お前に敗れたあの時から…私もお前と同じように修行を続け、もう一度お前との再戦をずっと願い続けていた!誰にも邪魔されずに、思う存分暴れられるこの時を!」

 

麟「なら…その気持ちに俺も全力で答えなくちゃならないな。進化した蜃気楼の鳥の力を…今見せてやる…!」

 

妹紅

「楽しみだ…!進化した蜃気楼の鳥の力、見せてもらおうか!」

 

麟「ああ…」 グッ…!!

 

 

 

SET TURBO ON!

 

 

UPGRADE!

 

 

 

麟(ブァッ…!!)

 

 

バヴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

麟(サッサッ…バッ!)

・右手で左腕を払い、小指と親指を突き出しながら胸をなぞり、右手を掲げる

 

 

 

「「炸裂しろ 緋色の闘志!!」」

 

 

 

カッ…!!

 

 

ドグァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!

 

 

 

 

BURST!

 

 

 

 

バヴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

妹紅

「っ…!」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!

 

 

麟「はぁぁぁぁぁぁっ…!」 グッ…!

 

 

バチバチィッ…!!

 

 

 

OVER TOPGEAR!

 

 

BOOST MARK III!

 

 

 

「「蜃気楼の鳥(ファータモガーナ・フォーゲル)!!!」」

 

 

 

READY? FIRE!!

 

 

The bursting crimson lotus flames.

「「炸裂する紅蓮の炎」」

 

 

そして麟もその気持ちに答えるかの如く、蜃気楼の鳥の力をフルパワーで解放。遂に、蜃気楼の鳥と不死鳥が再びぶつかり合う時がやってきた。

 

妹紅

「流石だな…あの時とは比べ物にならないくらいの、凄まじい熱量とパワーを感じるぞ…!」

 

麟「俺は…長い時間をかけてこいつの力を身体に慣らしてきた。昔は15分とか1時間程度が稼働限界だったのにな?今じゃ休憩無しで約2時間以上の戦闘が継続出来るようまでなった」

 

妹紅

「それはいい!つまりあの時よりも更に長い時間戦り合えるわけだ!」

 

麟「さぁ始めようぜ、徹底的にな…!」

 

妹紅

「いくぞ麟!今度こそ私はお前に勝つ!」

 

麟(ザッ…!!)

 

妹紅

(ザザッ…!!)

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥッ…

 

 

麟・妹紅

(キッ…!!)

 

 

ギャンッ!!!

 

 

麟・妹紅

「「勝負ッ!!!」」

 

 

 

遂に永夜異変越しの因縁に…再び火が灯される!

*1
麟が風邪をひいて、妹紅と慧音が見舞いに来てくれた時

※47話参照

*2
月の使者が輝夜を月に連れて帰ると勘違いした永琳が、本物の月を偽物の月と入れ替えて夜が終わらないようにしてしまった異変

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