残無
「さて…戯れはここまでじゃ。反獄王、お主には聞きたい事がある」
???
「私に聞きたい事だぁ?」
残無
「お主…まさか本気で博麗の巫女に復讐しようと考えているわけではあるまいな」
???
「くはははっ!なんだその事か?私は至って本気で博麗の巫女に復讐する事を考えている!」
残無
「やはりそうか…」
魔狼
『しかし何故だ?現在の博麗の巫女は関係ない。貴様が憎しみを抱いているのは先代の巫女はず。先代はとっくの昔に死んだ…つまり貴様の復讐相手はこの世に存在していない』
???
「そんな事関係ないな。たとえ博麗の巫女の世代が変わろうとも、私のこの復讐心だけは永遠に変わる事はない!そして必ず博麗の巫女への復讐を果たす!」
日狭美
「まぁ!理不尽な憎悪ですこと。博麗霊夢が気の毒に思えますわ」
???
「貴様らには到底理解出来まい。私がどんな目にあい、どんな末路を辿って今に至るかをな」
日狭美
「大丈夫ですわよ。そもそも私は貴女の博麗の巫女へ対する憎悪なんて、理解する気は毛頭ございませんもの」
???
「そんなキッパリ割り切られると、ちょっと私も傷付く」
残無
「まあそんな事はさておいてじゃ…。悪いがの、儂から言わせてもらうとするなら、お主が今に至ってしまった経緯は自業自得としか言えん末路に思えるがの?」
???
「黙れ!そもそも博麗の巫女は妖怪を始末する立場にあった存在。それなのに奴等は妖怪共との共存という道を選んだ!今まで妖怪を退治する立場だった奴等がそんな事を言い出した時、その発言が私にとってどれだけ理解し難い事だったかお前達分かるか!?」
魔狼
『ふん…。良くも悪くも貴様は生真面目過ぎた…と言うべきなのか、それともただただ憐れむべきなのか…』
残無
「儂も人間だった頃『この世は矛盾だらけだ』と苦悩し続けた結果、今に至るからのぉ…。彼奴の心情も分からなくはないが…」
魔狼
『だがお前は人間をやめた後も、貧しい人間共を救済し続けた…。しかし、奴は人間だった頃も妖怪のふりをして人間を襲い、怨霊として生まれ変わった後も人間を襲い続け今に至る。反獄王はお前の足元にも及ばないカスだ』
残無
「…まさかお主にそこまで褒められるとは思わなんだ」
魔狼
『俺は事実を述べたに過ぎん』
日狭美
「魔狼様が残無様をお褒めに…!?明日は天気がきっと崩れますわね!」
魔狼
『ほざけ!』
<ヤイノヤイノ
???
「獣の分際で好き勝手言ってくれる…!」 ワナワナ…
魔狼
『獣の分際だと?ふん…確かに俺は獣だ。だが俺は貴様とは違う。俺は貴様のようにそこまで下賎な存在ではない』
???
「貴様…っ!ふっ…そんなに私を怒らせたいのか?ならいいぜ…私を怒らせるという事がどういう事なのか、近いうちに分からせてやる」
魔狼
『…なんだと?それはどういう意味だ』
残無
「お主…何をするつもりじゃ」
???
「くっくっくっ…!」
「「お前達が実の息子のように可愛がっているあの人間を博麗の巫女と共に殺し、お前達にの心に深い傷と絶望を刻み込んでやるよ!」」