華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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畜生共 始動!

ガキュウゥーンッ…!!

 

 

麟「…」

 

 

ガキュウゥーンッ…!!

 

霊夢

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ麟ーっ!?」

 

麟「早くしろ霊夢!もっと速度を上げるぞ!」

 

霊夢

「えぇっ!?ど、どうしたのよそんなに慌てて?!」

 

麟「詳しい事は分からないけど、何か…何かヤバい事が魔法の森で起ころうとしてる…!」

 

霊夢

「魔法の森で何かが起ころうと…?麟、貴方一体何を感じ取ったの?」

 

麟「…」

 

霊夢

「麟…?」

 

麟(この真っ黒な気…恐らくは親父がビーストモード(あの形態)に変身したに違いない!親父は俺に負けてから、一度もあの力を使う事はなかったはず。それなのに、あの形態に変身したって事は…それ相応の事情があるはず…。それだけじゃない…残無の激しい怒りの気も感じ取れた。残無があれだけ怒りを顕にするって事は、ただ事じゃないはずだ…!) ギャウゥッ!!

 

ギャンッ!!!

 

霊夢

「ちょっ…!?待ちなさいってば〜っ!!」 ギャウゥッ!!

 

ギャンッ!!!

 

麟(それともう1つ…知らない気を感じる…。積年の憎悪に包み込まれているような気は一体何なんだ…!?)

 

 

残無の激しい怒りの気、長らく変身をしていなかったビーストモードに変身した魔狼の気、この2つを感じ取っていた麟はすぐさま現場へ急行。

 

そしてもう1つ、反獄王・宮出口瑞霊の気もしっかりと感じ取っていた。が、彼はまだ反獄王との面識が無い為に、反獄王から放たれている憎悪が理解出来ていなかった。

 

 

 

 

オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ…

 

 

 

魔狼(ビーストモード)

『グルルルルルルルル…!!』

 

瑞霊

「ちっ…!」

 

 

残無

「魔狼!」

 

スタッ…

 

魔狼

『来たか、残無』

 

残無

「…お主がその姿になるという事は、本気で彼奴を始末する気じゃな?」

 

魔狼

『奴は我が息子の足元にも及ばないが、今ここで始末出来るというのなら始末するに越したことはない。我を本気で怒らせた罪は、奴の命で支払わせてやる…!』

 

残無

「同感じゃ。…しかし魔狼、お主一体何をした?」

 

魔狼

『何をした…とは?』

 

残無

「反獄王がお主に手を掛けようとした時、いきなり反獄王は地面に押さえつけられるかのように叩き付けられておった。あれはお主がやったのじゃろう?」

 

魔狼

『あれか?簡単な話だ。大気を利用して振動操作をし、超高空気圧によって奴を跪かせたのだ』

 

残無

「あ、彼奴の周りの大気を圧縮したというわけか…!お主、そんな器用な事が出来たとは知らんかった…」

 

魔狼

『あの技は新地獄の大気では使えんからな。久しぶりに使ってみたが…上手くいってなによりだったわ』

 

残無

「何故じゃ?新地獄では何故使えん」

 

魔狼

『新地獄の大気は高熱で常に歪んでいる。この能力は大気が歪んでいては大気の圧縮が出来んからな』

 

残無

「お主…意外に小賢しい事が出来るの?」

 

魔狼

『くくく…(クワッ!!)日狭美!』

 

日狭美

「はい、ここにおりますわ」

 

魔狼

『これから我々は反獄王を殺す!…だがその為にはお前の能力*1が必要不可欠。故に、その力を今ここで存分に奮って欲しいのだ』

 

日狭美

「つまり…あの怨霊を地獄の果てまで追跡せよ、と仰せで?」

 

魔狼

『うむ。お前の能力で奴を地の果てまでも追い詰め、我々の手で始末するのだ…!』

 

日狭美

「うふふふふ…♪この豫母都日狭美、魔狼様の命をしかと承りました」 ペコリ

 

残無

「日狭美、頼りにしておるぞ」

 

日狭美

「お任せを♪」

 

魔狼

『さぁ…反獄王よ』 ヌゥ…

 

ズン…!!

 

瑞霊

「くっ…!」 バッ…!!

 

 

魔狼

『『覚悟はよいな!!!』』

*1
豫母都日狭美の能力〖絶対に逃がさない程度の能力〗

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