~紅魔館~
ザワザワ…
麟「…だいぶ物々しい雰囲気だな」
霊夢
「門番の美鈴が珍しく門前に立ってないどころか、門が開きっぱなしの状態だったものね…」
2人は事件の詳細を確認する為に現場の紅魔館へやって来ていた。…が、屋敷の中はパチュリー殺人事件*1の影響なのか、妖精メイドやホブゴブリン達が慌ただしく走り回っていた。
カツカツ…
咲夜
「やっぱり来たわね、貴女達」
麟「あ、よう咲夜」
霊夢
「一応博麗の巫女として、様子見くらいはしておこうと思って。魔理沙から大体の話は聞いているわ。パチュリーが倒れたんですって?」
咲夜
「ええ、今は寝室にて安静にしているわ」
麟「パチェの容体は?」
咲夜
「息はあるけれど、意識が未だに戻らないってところよ」
麟「意識が戻らないのか…そりゃ不安だな」
霊夢
「ま、命に別条が無いならそこまで心配する事は無いわ。いつかは目覚めるわよ」
麟「だといいけど」
霊夢
「それで?レミリアは今回の事件をどう見ているの?」
咲夜
「どう見ているとは?」
霊夢
「外部からの犯行なのか、それとも偶発的に発生してしまった事件なのか」
咲夜
「…お嬢様は、
麟「なんでそう睨んでる?」
咲夜
「こあから当時の状況を色々と事情聴取したのだけど、いつも閉めているはずの扉は中途半端に開いている、片付けたはずの本が床に散乱している、って答えたの」
霊夢
「それだけで、外部からの犯行って割り切ったの?」
咲夜
「貴女も、普段の日常に少しでも以上を感じたら異変を疑うでしょ?それと同じ事よ」
霊夢
「それはそうだけど、内部からの犯行って可能性は考えなかったの?」
咲夜
「内部からだろうと外部からだろうと関係ないわよ。その犯人が逃げられないようにすればいいだけの事だから」
麟「まあ脳筋」
霊夢
「そこはあんたらの判断に任せるとして…図書館の状況って見せてもらえたり出来るのかしら?」
咲夜
「お嬢様から『誰一人として部外者を図書館に立ち入らせるな』と、承っているわ」
霊夢
「え?どうしてよ」
咲夜
「今回発生したのは異変ではなく
霊夢
「ふ~ん…」
咲夜
「それに、貴女が今回の事件の犯人じゃないという証拠がないのなら尚更よ」
霊夢
「まあ…私が下手に動いて別の問題を起こしたら、それこそ私が今回の件の犯人って疑われるし…ここは大人しく下がるとしますか。ねえ、麟」
麟「え~?せっかく紅魔館に来たから、紅茶の一杯は飲みたいんだけど」
霊夢
「は?」
咲夜
「…随分と図々しい事言うわね貴方。今、うちの屋敷がどんな状況なのか理解している上で言っているのかしら?」
麟「咲夜の淹れる紅茶が好きだし」
咲夜
「(トゥクン…♡)う~ん…なら許可が下りるか、お嬢様に聞いてきましょうか?」
霊夢
「おいこら、麟を甘やかすんじゃ…」
レミィ
「別に麟なら構わないわよ」
霊夢
「は?」
麟「お、レミィ」
咲夜
「あ、お嬢様。パチュリー様のご様子はいかがでしたか?」
レミィ
「未だに目覚めずよ。それでなんでしたっけ?麟が咲夜の紅茶を飲みたいの?別に麟ならうちに居てくれても構わないわよ」
麟「いえ~い」
霊夢
「私はなんでダメなのよ(怒)」
レミィ
「貴女は博麗の巫女という都合上、勝手に今回の事件を調べ出しそうだし」
霊夢
「麟はなんで良いのよ」
レミィ
「彼は勝手に事件を調べ出したりしないだろうし、フランが暇してるだろうからあの子の相手でもしてもらおうかと思って」
麟(ドヤッ☆)
霊夢
「…なんかムカつく」 ジィラシィ~…
レミィ
「咲夜、フランの部屋に紅茶を2人分運んでおきなさい」
咲夜
「かしこまりました」 カツカツ
麟「んじゃ俺はフランの部屋に行ってるとすっかな♪」 ルンルン♪
霊夢
「…私だけ除け者感あって腹立つわね」
レミィ
「今度、お茶会に貴女を誘ってあげるから機嫌を直してちょうだい?」
霊夢
「はぁ…約束よ?」
レミィ
「ええ♪」
霊夢
「じゃあ…私は神社に戻るわ」
レミィ
「道中は気を付けて頂戴」
霊夢
「何その注意喚起、怖いわね」
レミィ
「貴女も今回の事件に巻き込まれないでねって意味よ」
霊夢
「ご心配どーも」
レミィ
「それと…後で貴女の所にも
霊夢
「…は?何よ、第三者の探偵って。それになんで私にまで事情聴取?」
レミィ
「妖怪からしたら、貴女は憎き敵だもの」
霊夢
「はぁ…?」
レミィ
「大丈夫よ、貴女は犯人じゃないって私は分かってるから♪」
霊夢
「…なんか色々と腑に落ちないけど、ありがと」
レミィ
「うふふ♪気を付けて帰って頂戴?」
霊夢
「ええ」
無関係な第三者として屋敷を追い出された霊夢と、相変わらず周りの少女達から甘やかされて屋敷への滞在を許可された麟。果たしてパチュリーを意識不明の容態へ陥れた犯人は見つかるのか?
それと紅魔館で発生した事件の関係者達とは全くの無関係である、第三者の探偵とは何者なのか?