~翌日~
魔理沙
「…」
霊夢
「…」
魔理沙
「なあ霊夢」
霊夢
「ん?何、魔理沙」
魔理沙
「昨日、お燐が言っていた事って本当だと思うか?私は咲夜の奴がそんな事をするタイプだとは思わないんだが…」
霊夢
「私もそう思うわ?でも咲夜には時間を止める能力がある。つまりは誰も認知出来ない状態でパチュリーを無力化する事だって出来るから、疑われてもおかしくないのよ」
魔理沙
「咲夜の奴は犯人じゃないと思うけど…。あ、あともう一つ思った事があんだけどよ」
霊夢
「ん?何よ」
魔理沙
「…麟の奴、まだ紅魔館に居るのか?」
霊夢
「…らしいわね」
魔理沙
「あいつすげーな…」
霊夢と魔理沙は昨日のさとりが導き出した推理の答えの真偽が、嘘か誠かについて話し合っていた。
じゃあ未だに紅魔館に居座っている麟はというと?
~フランの地下室~
麟「…やっぱりまだ感じるな。いつかの時に感じた悪意を…この悪意の正体は何だったか…」
紅魔館に彷徨う異変を、僅かながらに感じ取っていた。
麟「…にしても、まさかお前が犯人だったなんてな?」
咲夜
「…」
麟「咲夜」
そして昨夜、パチュリーを意識不明の容態に陥れた容疑者として名指しされた咲夜はフランの地下室に幽閉されていた。
咲夜
「私は無実よ…!」
麟「犯人は皆そう言うのよ」
咲夜
「貴方も私が犯人だって思ってるの!?」
麟「俺はただの来客。正直そこら辺の話はど~でもいいんだよね」
咲夜
「酷いっ!?」 ガーンッ!!
麟「というのは半分冗談」
咲夜
「逆に半分は本気なのね!?」
麟「いいじゃん、誰も水入らずで2人きりになれてるんだし」
咲夜
「…逆にそう考えるのもありかしら?」
フラン
「ありなわけないでしょ。そもそもここは私の部屋で、お兄様は私の物なんだけど?」
咲夜
「あ、妹様、起こしちゃいましたか?」
フラン
「ただ静かに貴女にの言い分を聞いていただけよ。それにしても、お兄様と地下室でのんびり寝てたら、いきなり咲夜が来るから何事かと思えば…まさかパチュリーを殺しただなんて…!」
咲夜
「だから違いますって!?」
フラン
「冗談よ♪」
麟「やっぱり紅魔館で静かに寝るなら地下室だな!ここなら全ての騒音が遮断されるから、さしずめ紅魔館の防音室だな」
咲夜
「そもそも、貴方はなんで妹様と
麟「だって上の部屋で寝てたら『パチュリーを殺したのはお前だー!』って声と、それに驚く声があまりにもうるさくて」
フラン
「迷惑甚だしい」
咲夜
「す、すみません…」
(なんで私が謝罪してるのかしら…?)
ガチャッ
麟・フラン・咲夜
『!』
美鈴
「3人にお食事を届けに来ました~」
フラン
「ありがとう、美鈴」
麟「サンキュー」
美鈴
「はい♪」
咲夜
「…美鈴」
美鈴
「…はい?」
咲夜
「お燐が言っていた戯言…貴女は本気で信じているつもり?」
美鈴
「信じているつもりはないですけど…今、この屋敷では一番の有力候補は確かですから…」
咲夜
「はぁ?」
麟・フラン
(モグモグ)
美鈴
「屋敷の中を自由に移動、妖精メイドやホブゴブリン達に指示が出せる、パチュリー様にも全く警戒されない、時間も止められる。これじゃアリバイなんて作れないですもん(汗)」
咲夜
「ぐぬぬ…(汗)」
麟・フラン
(モッチャモッチャ)
美鈴
「それに…麟さんと2人きりになれてるし」
咲夜
「…それは貴女自身の私情じゃないかしら?(怒)」
美鈴
「じょ、冗談ですよ…!それでは私はこれにて」
咲夜
「ええ、とりあえず私が疑われている間はよろしくね美鈴」
美鈴
「知道了*1♪」
咲夜
「(チラッ)って美鈴!貴女、スープの上にトリュフを削るの忘れてるじゃない!?」
美鈴
「えっ!?(チラッ)あっ!?ヤ、ヤバい!?お嬢様に怒られる~っ!」 ドタバタ!!
ギィィィィィィッ…
…バタンッ
ガチャンッ…
咲夜
「まったく…いつも口酸っぱく注意してたじゃない…!」
麟「流石美鈴、ところどころ抜けてるねぇ」
フラン
「人が食事している時に埃を立てないで欲しいわ。…それにしてもこのスープ、何か足りないと思ったらトリュフが乗ってなかったのね」
咲夜
「も、申し訳ございません…」
フラン
「別に…美鈴の本業は門番でしょ?咲夜が居ない台所で、逆にここまでの味を提供出来る事に賞賛の拍手を送らないと」
咲夜
「そ、そうですね」
麟「あ~、飯食い終わったら風呂にでも入ろうかな」
咲夜
「残念だけど、私達はこの部屋からは出れないわよ」
麟「え、なんで?」
フラン
「この地下室の扉って、有事の時は外から強力な施錠魔法がかかっちゃうの…。だから外から鍵が開けられない限りはお風呂には入れないんだよ、お兄様」
麟「風呂に入れないのは死活問題だな…!」
咲夜
「貴方の心配するところはそこなのね…」
フラン
「でもまあ…咲夜が犯人じゃないって分かれば、すぐに出れると思うよ。犯人じゃなければの話だけれどね…」
麟達がフランの地下室で食事を取っている一方で
パチェ
「…」 ムクリ…
こあ
「!?め、目が覚めましたかパチュリー様!」
パチェ
「(キョロ…キョロ…)ここは…自室…?」
こあ
「お、お嬢様~っ!パチュリー様が、パチュリー様が目を覚ましました~っ!!」
被害者のパチュリーが遂に目を覚ましたのだ。
…だが事件は、これで一件落着とはいかなかった。