パチェ
(ボー…)
こあ
「パ、パチュリー様?」
パチェ
(ボー…)
こあ
「おーい?」 ブンブン
パチェ
「あーやかましいやかましい…ちゃんと意識はあるからやめなさい」
こあ
「ホッ…」
レミィ
「パチェ、気分はどう?」
パチェ
「久しぶりにぐっすり眠った気がするわ。…ただ、身体の魔力が皆無に等しいくらいにすっからかんでまだ動けなさそうだけれども」
レミィ
「貴女はまだ動かない方がいいわ。貴女の言う通り、身体の中の魔力がすっからかんだもの」
パチェ
「で?私が寝てる間に何があったんだったかしら?記憶がトんでるのよね」
レミィ
「せ、説明が難しいわね…どこから話すべきかしら」
パチェ
「端的でいいわよ」
レミィ
「そ、そう?じゃあ…第三者の探偵に事件の調査を依頼したら、貴女をそうさせた犯人が咲夜だって判明した。これで大丈夫かしら?」
パチェ
「そう…説明ありがと。で?その咲夜はどこ?」
レミィ
「フランの地下牢で一応幽閉中よ。あ、事件とは関係ないけど麟も屋敷に来てるわよ」
パチェ
「…それを早く言いなさいよ。なら早速麟に会わないと」
こあ
「麟さんに何か用でも?」
パチェ
「個人的に会いたいだけ」
こあ
(スッ…)
パチェ
「?」
こあ
「アホですか貴女は!」 スパァンッ!!
パチェ
「いたぁいっ!?被害者になんて仕打ちするのよこあ!?」
こあ
「いいからパチュリー様は大人しく部屋で寝ててください!」
レミィ
「うんうん…こあの言う通りね」
パチェ
「むー…ま、犯人が地下室に幽閉中なら安心かしら」
レミィ
「え?それってどういう…」
パチェ
「私を意識不明にしたのは」
霊夢
「えーと…なんで私は呼び出されたわけ?」
レミィ
「パチェが目を覚ましたから、被害者本人に事件直前に何があったのか喋ってもらおうと思って」
霊夢
「ふ~ん…」 チラッ
パチェ
「何よ」
霊夢
「…で?なんで私がそれに付き合わないといけないわけ?」
レミィ
「肝心の探偵とその助手がいないから、貴女を交えて勝手に実況見分でもしようかと思って」
霊夢
「まあいいけど…。で、パチュリーが言うには犯人が咲夜で決まりなんだったかしら?」
パチェ
「ええ。咲夜が淹れてくれた紅茶を飲んだ直後に身体が動かなくなって、その後一気に意識が遠のいたのよ。身体が1㎜も動かせそうになかったから、目が覚めるのを待って眠りについちゃったわ」
霊夢
「咲夜が淹れてくれた紅茶…その中に毒的な物が仕込まれてたのかしら?」
レミィ
「可能性は高いわね」
パチェ
「意識が遠のく瞬間、咲夜の顔を見たら…不敵に笑っているように見えたのよ」
霊夢
「どんどん咲夜が言い逃れ出来ない方向に話が…(汗)」
レミィ
「でも…咲夜がどうしていきなりそんな真似をするのかが分からないわ…」
パチェ
「…彼女に何か恨みでも買ったかしら?」
霊夢
「縁起でもない事言うな。ていうか、パチュリーが意識を無くす前に飲んだ紅茶の成分を調べれば、咲夜がその紅茶にどんな毒を盛ったのか分かるんじゃないの?」
レミィ
「その凶器が見つからないし、恐らくは既に片付けられてしまったわ…」
霊夢
「こんなんじゃ事件は解決しないわよ…」
霊夢・レティ
「「はぁ…」」
パチェ
「…」
お燐
「と、いう状況ですね」
さとり
「それで?咲夜さんは今、地下室で幽閉中なのね」
お燐
「そうですね。でもあのメイドさん、今でも犯行を否定してるんですよね。被害者本人からも『犯人だ!』って断言されちゃってるのに」
さとり
「…そう」 ガタッ
お燐
「んにゃ?どこかお出かけですかさとり様」
さとり
「紅魔館へ向かうわ」
お燐
「え、どうしてですか?」
さとり
「嫌な予感が的中してしまったんだもの、私が直接現場へ赴かないと、この事件は恐らく解決出来ないわ」
お燐
「そうなんですか?」
さとり
「今から紅魔館へ向かうわよ、お燐」
お燐
「あ、は~い」
地霊殿の名探偵、遂に自らの足で事件現場と赴く。