華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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第二被害者〖紅美鈴〗

~紅魔館庭園~

 

 

ザッ…!

 

 

麟「ちっ…やっぱり動くタイミングが遅過ぎたか…」

 

 

 

ギィィィィィ…

 

 

さとり

「やれやれ…まさか私が直接赴かないと事件が解決出来ないなんて…。この事件、そう簡単には解決出来なさそうね」

 

お燐

「まあまあ…そんな文句言わないでくださいよ」

 

 

レミィ

「あ、さとりにお燐、ようやく来たのね」 グイッ

 

ギチギチ…

 

咲夜

「く、苦しいですお嬢様…っ!」

 

レミィ

「お黙り!全ては貴女の自業自得じゃないの!」

 

 

さとり

「えーと…これはどういう状況で?」

 

霊夢

「咲夜が地下室を抜け出して、キッチンの証拠隠滅(片付け)をしていた所を捕まえたのよ」

 

お燐

「ニャッ!?なんで容疑者が地下室を脱走出来てるのさ!?おいそこの魔法使いさん!確かあの地下室の施錠は強力な魔法を施してるんじゃなかったのかい!?」

 

パチェ

「恐らく…咲夜がフランに魔法の破壊をお願いしたんでしょうね。私が3日かけて編み出した魔法なのに…こうもあっさり壊されるなんて」

 

レミィ

「フランの居る地下室に幽閉したのが間違いだったみたいね。…で?咲夜、貴女はどうしてキッチンの片付けをしていたのかを教えてもらおうかしら」

 

咲夜

「私はただ…私が不在の間に、キッチンが滅茶苦茶にされているだろうと思って片付けをしていただけです!」

 

霊夢

「え、何?この屋敷って咲夜が居ないとそんなにキッチンが荒れるわけ?」

 

パチェ

「…否定は出来ないわね」

 

霊夢

「そうなのね…(汗)」

 

お燐

「何がキッチンの片付けだい、本当は自分の犯行跡の証拠を隠滅する為じゃないのかい?」

 

咲夜

「違うと言っているでしょう…!」

 

<アーダコーダ!!

 

さとり

「はぁ…これじゃ話が進められないわ…」

 

 

「「お前ら、喧嘩してるところ申し訳ないけど、もう1つトラブル追加だ」」

 

 

さとり

(この声は兄さん…!?)

「兄さん…貴方もこの屋敷に…っ!?」

 

お燐

「お兄さんも屋敷に居たのか…っ!?」

 

霊夢

「り、麟…!」

 

レミィ

「貴方それ…!?」

 

パチェ

「まさか…」

 

咲夜

「嘘でしょ…!?」

 

 

麟「…今度は美鈴がやられた。庭園で倒れてたんだ」

 

美鈴

「…」 グッタリ…

 

レミィ

「(バッ…!!)そんな…美鈴!」

 

美鈴

「…」

 

麟「もう少し早く動けてれば…こうなる前に犯人を捕まえられてたかもしれないんだけどな…」

 

美鈴

「う…」

 

レミィ

「…!美鈴…!?」

 

美鈴

「…あ、あれ…?ここは…」 キョロキョロ

 

麟「よう美鈴、おはようさん」

 

美鈴

「あ…おはようござ(ズキィッ!)あぐ…っ!?あ、頭が…っ」

 

麟「…その感じじゃ、まだ寝てた方が良さそうな雰囲気だな」

 

レミィ

「ど、どうしたの美鈴!?どこか具合でも…」

 

麟「いいや…俺が美鈴を見つけた時、美鈴の体内に循環してるはずの魔力がほぼすっからかんの状態で倒れてたんで、俺の体内エネルギーを少し分けたんだけど…それがまだ身体に馴染んでない状況なんだろうな」

 

レミィ

「そ、そうなのね…」

 

麟「ん?よく見たらお燐にさとりまでいる。お前ら何してんの?」

 

さとり

「それはこっちのセリフですよ兄さん…」

 

お燐

「お兄さんこそ何してんだいここで」

 

麟「紅魔館で事件があったからそいつの様子見と、フランの相手をしようかと思って寝泊まりしてたら俺も事件に巻き込まれたってとこ?」

 

お燐

「そ、そうなんだね…」

 

麟「それとここに居てから()()()()を感じ取ったから、俺も個人的に調査し出したところだ」

 

さとり

「え…ある悪意?」

 

麟「詳しい話は後でする、今は美鈴をベッドに寝かせてやらないとな。それとお燐」

 

お燐

「なんだい?」

 

麟「受け取れ」 ブォンッ

 

お燐

「お、おわぁぁっ!?(キャッチ!)へ?コップ?な、なんだいこのコップは…」

 

麟「美鈴が倒れてた傍に落ちてたコップだ。中に飲み物が入ってた」

 

お燐

「つまりその門番さんが意識不明になった時に使われてた証拠品…?そ、そんな大切な証拠品を投げるな〜っ!!」

 

麟「んじゃ俺は美鈴を寝室に寝かせてくるわ」 スタスタ

 

お燐

「あたいの話を聞け〜っ!!」

 

レミィ

「あ、相変わらず貴女の義兄(あに)は自由人ね?」

 

さとり

「お、お恥ずかしながら…。ですが…その自由さが、時には事件解決に役立つ事だってあります。先程、兄は『ある悪意を感じ取った』と言っていました…兄も何かしらの異変に、気付いてる可能性があります」

 

レミィ

「…流石ねぇ」

 

霊夢

「パチュリーの次は美鈴…じゃあ次は誰が犠牲になるのかしら」

 

咲夜

「縁起でもない事を言わないでちょうだい」

 

パチェ

「…」

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