華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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第二被疑者〖動かない大図書館〗

スタスタ

 

麟「うい〜、美鈴を寝かせてきたから話の続きでもするか。と言いたいところだけど…さとり?」

 

さとり

「は、はい?」

 

麟「お前…いくら探偵ごっこがつまらないからって、本当に探偵業を始めなくても…」

 

さとり

「わ、私はお遊びの延長線でこんな事をしてるわけじゃないです!///」

 

麟「だろうな。さしずめ…地底で何かしらのトラブルが発生したか、それとも…()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()とか」

 

さとり

「…え?兄さん…今、なんて…?」

 

麟「なんでもない。さて、話を始めようか?あ、咲夜、やっぱりお縄についちゃったのね」

 

咲夜

「ええ、おかげさまで」

 

レミィ

「麟…もしかして咲夜を地下室から逃がしたのは、貴方だったの?」

 

麟「いかにも」

 

霊夢

「容疑者を逃がすなんて何考えてるのよ麟」

 

麟「だって、咲夜が『妖精メイドやっぱり美鈴にキッチンを荒らされてたら困る』ってずーっと呟いてるのに我慢出来なくて」

 

パチェ

「…ああ、咲夜が居なくなった後のキッチンは確かに荒れるから」

 

麟「で、俺は個人的に調べたい事があったから、咲夜と俺の意見が一致してフランに鍵を壊してもらって今に至るってわけ」

 

お燐

「お兄さんが勝手な事するから、このメイドさんは証拠を隠滅しちゃったかもしれないんだよ?」

 

麟「反省してまーす(棒)」

 

お燐

「おい(怒)」

 

霊夢

「はいはい。おふざけはそこまでにして、さっさと話を始めましょう。それで麟、倒れてる美鈴を発見した時に、何か気付いた事はある?」

 

麟「美鈴の飲んだ紅茶の中には毒は含まれてなかった。そんくらい」

 

レミィ・お燐

「「毒が入ってない!?」」

 

咲夜

「麟、なんで毒が入ってないって分かったの?」

 

麟「え?中に残ってた紅茶を少し飲んだから」

 

咲夜

「は?」

 

さとり

「飲んだ!?毒が盛られているかもしれない紅茶を飲んだんですか!?」

 

麟「飲んだ」

 

レミィ

「肝が据わってるなんてレベルじゃないわよ…それ」

 

麟「美鈴は身体中の魔力をごっそり奪われて昏睡状態になってただけだ。なんたって誰かに襲われたって感じの外傷が1つも無かったからな」

 

レミィ

「それってパチェの時と全く同じじゃないかしら?パチェも魔力がほぼ全部枯渇して昏睡状態って感じだったし…」

 

霊夢

「咲夜に毒を盛られたら、それなりの反応を身体が示すわよね。でも毒を盛られてないとなると…咲夜に魔力を吸い取る力があるとか」

 

咲夜

「そんな能力、持ち合わせてないわよ」

 

お燐

「とにかく!十六夜咲夜、あんたはこの紅魔館で発生した事件への犯行を全てを認めるかい!?」

 

咲夜

「認めるわけないでしよ。私は美鈴に紅茶なんて淹れてなんかいないわよ」

 

お燐

「まだしらばっくれる気かい?お兄さんと共謀して地下室を脱出したくせに」

 

美鈴

「…そもそも、私は美鈴からお願いされない限りお茶なんて淹れないわよ。もしお茶を淹れるとしたら…休憩時に渡す水筒、お茶休憩の時、朝昼晩時、そのくらいよ。それ以外は基本的に美鈴は自分でお茶を淹れてるもの」

 

麟「なるほどな!だから前に美鈴が淹れてくれたお茶の味がしたのか!あいつの淹れるお茶も結構美味いんだよな〜♪また今度淹れてもらおうかな」

 

咲夜

(ムッ…)

 

お燐

「で、でもパチュリーさんに紅茶を淹れたのはあんただろう?」

 

咲夜

「そこなのよねぇ…。皆、私がパチュリー様に紅茶を淹れたと言うけれど、その時の記憶が無くて思い出せないのよね…」

 

お燐

「まーたしらばっくれて!?」

 

咲夜

「そもそも私…理由も無く紅茶を淹れる事なんてないし。大体はお願いされない限り淹れないわよ」

 

お燐

「そ、そんなの…あんたの屁理屈だろう!?」

 

さとり

「もういいわお燐」

 

お燐

「さ、さとり様」

 

さとり

「咲夜さん、貴女がなんと言おうと…パチュリーさんを意識不明にさせた犯人は貴女なんです」

 

咲夜

「はぁ!?事実無根よ!」

 

レミィ

「さ、咲夜…やっぱり貴女…」

 

咲夜

「何かの間違いです!」

 

霊夢

「やっぱりパチュリーの存在が邪魔だった?」

 

咲夜

「変な言いがかりしないで!?」

 

パチェ

「…」

 

さとり

「パチュリーさんの事件は咲夜さんが犯人ですが…」

 

麟「美鈴を襲った犯人は()()()()()()…だろ?」

 

さとり

「っ!?そ、そうです」

 

霊夢

「え?り、麟、それってどういう意味?」

 

麟「そのままの意味だ。パチュリーの事件の犯人は咲夜だけど、美鈴の方は咲夜が犯人じゃない。なんせ、咲夜が地下室を出たがっていた理由は、滅茶苦茶なった台所の片付けをしたかっただけなんだから」

 

レミィ

「そ、そうなの?咲夜」

 

咲夜

「よ、妖精メイド達だけに任せるとろくな事がないので…」

 

レミィ

「なんか…雇ってる側として面目ないわ…」

 

お燐

「じゃあ門番さんの方は誰が犯人なんだい?お兄さん」

 

麟「それはだな…さとり、俺が言い当ててもいいか?」

 

さとり

「構いません。兄さんが思ってる犯人と、私が思っている犯人は同一人物ですので」

 

お燐

(お兄さんとさとり様が、同じ人物を犯人として目を付けてる…!?)

 

麟「華人小娘・紅美鈴を意識不明に陥れたのは…」

 

 

「「お前だ パチュリー・ノーレッジ」」

 

 

レミィ・咲夜

「「えっ…!?」」

 

さとり

「…」

 

霊夢

「パチュリー…まさかあんた…!?」

 

お燐

「どうなんだいパチュリーさん!」

 

パチェ

「…ふっ」

 

 

「「ご名答よ、麟」」

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