麟「お前だ パチュリー・ノーレッジ」
パチェ
「…ふっ。ご名答よ、麟」
レミィ
「そ、そんな…パチェ…!」
麟「と言っても、パチェが美鈴を意識不明にした犯人ってのはちょっと語弊がある…そうだろ?さとり」
さとり
「はい。パチュリーさんが犯人ではありますが、それはパチュリーさん自身の意思で行った犯行ではありません。それは、咲夜さんも同じ事です」
咲夜
「え?」
霊夢
「えーと?だいぶややこしいわね…つまり何が言いたいわけ?」
麟「パチェ、お前から説明してやれ」
パチェ
「はいはい。確かに私は実行犯ではあるけど…でも私の意思で行ったわけではないわ。何故か私は美鈴のお茶に何かしらの細工をした記憶はあるけど、その前後の記憶がまるで誰かに消されたかのように抜けている」
レミィ
「???」 ポカン
お燐
「ニャ?」 チンプンカンプン
霊夢
「…分かりやすく端的に言いなさいよ」
パチェ
「つまり…私が意識不明になった時、何者かが私の身体を乗っ取り、美鈴のお茶に細工をしてその細工したお茶を飲ませたって事よ」
レミィ
「
パチェ
「そうとしか言いようがないわよ。ねぇ?名探偵さん達」
さとり
「ご名答♪」
麟「そういう事だ」
霊夢
「そういう事だ…って、貴方はどうしてパチュリーが犯人だって分かったのよ?それにさっきの言い方だと…パチュリーが何者かに乗っ取られていた事も分かっていた口ぶりだし」
さとり
「それは私も疑問に思っていました。兄さん、貴方はどこまで分かっているんですか?」
麟「俺は…今回の事件を引き起こした真犯人が誰かなのかまで分かってる。そしてその真犯人捕まえる為に、さとりが動いてるって事もな」
さとり
「な、なんと…!?流石です兄さん…!」
お燐
「その真犯人ってのは誰なんだい?」
麟「さとり、そいつの名前は言っても大丈夫か?」
さとり
「え、えぇ…」
麟「っとその前に…フラン!」
ピューンッ
フラン
「はーいっ♪」 スタッ
麟「どうだ?あいつの次の目的地は分かったか?」
フラン
「ごめんなさい…途中で後をつけてた事がバレちゃって…」
麟「途中で見失ったわけか…まあ仕方ない事だな。ありがとうフラン」 ナデナデ
フラン
「えへへ♡」
レミィ
「ちょっと麟、うちの妹に誰を追跡させてたのよ」
麟「…この事件を引き起こした真犯人」
「「反獄王・宮出口瑞霊だ」」
霊夢
「…!」
レミィ・咲夜
「「誰…?」」
パチェ
「反獄王…?」
さとり
「やはり…兄さんもその名前を…」
お燐
「ちょっとお兄さん、なんでお兄さんがその名前を知ってるんだい?その名前はあたい達地底の関係者以外は知るはずのない事だけど」
麟「残無と
さとり
「勝手に地底の情報を…あの鬼は…。ですが兄さん、いつからこの事件に反獄王が絡んでいると?」
麟「…最初に紅魔館へ来た時、どうも前に感じた事のある異様な悪意をこの紅魔館でも感じたんだ。で、記憶を掘り返しながらあの悪意の正体が何だったか思い出してたら、この答えに行き着いたわけだ。でも一番の決定打は、パチェの身体に奴の残留思念がほんの少しだけ残っていた事だった」
パチェ
「あら、そこまで気付いておきながら私を放置したの?」
麟「決定打に欠けると思ってたからだ。…その結果、美鈴が被害を被ったんだけどな」
霊夢
「致し方ない犠牲よ」
レミィ
「なわけあるか!そもそも、その反獄王とやらの目的は博麗の巫女への復讐なんでしょ!?どうしてうちの従者達が襲われなきゃ…」
さとり
「それは恐らく、霊夢さんへの復讐を行うには十分な力を保持していないからです」
咲夜
「と言うと?」
さとり
「今の反獄王は封印から解き放たれたばかりで、完全に復活したわけではありません。だからこそパチュリーさんと美鈴さんが体内に宿す魔力を貪り尽くしたわけです。あ、もちろん咲夜さんの魔力もです」
霊夢
「じゃあパチュリーと美鈴が昏睡状態になった理由は?咲夜の魔力も奪っているなら、咲夜も昏睡状態になるはずじゃないの?」
咲夜
「言われてみればそうね…どうしてなの?」
麟「人間は魔力を失っても昏睡状態にはならないけど、妖怪や魔女にとって魔力は命に関わる物だから…だろ?」
さとり
「えぇ」
レミィ・咲夜
「「へぇー」」
霊夢
「勉強になるわぁ…」
フラン
「凄いお兄様!お兄様って色んな事を知ってるのね?」
麟「これでも一応勉強はしてるんでね」
パチェ
「それで…その反獄王さんは今、何処にいるのかしら?」
麟「さぁな?フランの追跡を振り切っちまったから…今は何処にいるか…」
さとり
「今頃は…この屋敷を抜け出して、別の獲物を探しているんだと思います。誰かの身体を支配して…」
霊夢
「紅魔館での事件は解決出来たけど…結局は振り出しに戻ったって事ね」
さとり
「はい…。はぁ…ここで奴を捕らえて一件落着ってわけにはいかなかったか…」
お燐
「お、お疲れ様です…」
麟「そもそも、なんでさとりも瑞霊を追ってるんだ?」
さとり
「旧地獄から逃げ出した、超危険な永久罪人だからです。この者を捕えないと…それこそ霊夢さんにまで魔の手が…」
霊夢
「大丈夫よ、私には麟がいるし」
麟「お?なんかサラッと俺が巻き込まれた」
霊夢
「私のいざこざに付き合ってくれるんでしょ?♪」
麟「…おう♪」
霊夢
「うふっ♪」
さとり
(それにしても…奴は一体何処へ…?次は誰を標的にするつもり…?全く検討が付かないわ…)
紅魔館で発生した事件が、反獄王・宮出口瑞霊によって引き起こされたものだと判明し、無事に紅魔館での事件は解決し、2人の被疑者の容疑も無事に晴れた。
だが…
~白玉楼~
幽々子
「…」 バタッ…
既に反獄王の魔の手は、次の被害者へ振り下ろされてしまっていた。