~白玉楼~
妖夢
「もう…あれから丸一日は目覚めてないの」
お燐
「なるほどねぇ…」
幽々子
「すぅ…すぅ…」
妖夢
「ねぇお燐、本当にこれは病気じゃなくて事件なんだよね?」
お燐
「うん。これは病気なんかじゃない、事件だよ。紅魔館でも全く同じ事件が起きてね…同一人物の仕業と見て間違いないよ」
妖夢
「紅魔館でも同じ事が…。犯人はまだ捕まえられてないんだよね?」
お燐
「そうなんだよね…おまけに次の現場が、まさか冥界だなんて思ってもみなかったよ」
妖夢
「どういう事?」
お燐
「冥界にはあまりも幽霊が多過ぎる…怨霊がこの幽霊の中に紛れて自分の足跡を消す事なんて容易…。これじゃ犯人探しなんて出来やしないよ」
妖夢
「そ、それは…災難だね?」
お燐
「恐らく…犯人はもう逃げちゃってる。ここで被害を食い止めんといけないってのになぁ…」
妖夢
「つ、次は誰が襲われるんだろう…」 ガタガタガタ…
お燐
「とにかく…調査を続けたいところだけど、次の行動を起こしてもらわない限りは探すのは困難に近いか…?」
ブ・ン…
紫
「「では…次の被害者が出るまで待てとでも言うのかしら?」」
お燐
「…!」
妖夢
「あ…!ゆ、紫様…!」
紫「(スタッ…)貴女…さとりの所で飼われている猫の、お燐ちゃんだったわね?」
お燐
「…幻想郷賢者が何用だい?」
紫「霊夢達から話は聞いているわ?どうやら随分と厄介な怨念が地底から解き放たれてしまったようね。奴の封印の管理も貴女達地底妖怪の務め…ちゃんと仕事をして欲しいものだわ」
お燐
「こ、こっちだって管理を怠っていたわけじゃないやい!」
紫「ま、そうでしょうね。妖夢、幽々子の様子は?」
妖夢
「丸一日眠っていて、起きる気配がありません…」
紫「しばらくしたら、きっと起きるでしょう…」
お燐
「で?もう1回聞くけど、何しに来たんだいあんた」
紫「私も今回の件を調査する為に来たのよ。どうやら地底の猫達だけでは人手不足そうに見受けられるし」
お燐
「それはそれはありがたいこって…」
妖夢
「で、ですが…冥界の幽霊はかなりの人数が居て、お燐ちゃんでも全部を調べるのは厳しいと言ってましたけど…」
紫「私にとっては全ての幽霊達を調べ上げるのなって造作もない事よ。この
お燐
「けっ、お高く留まっちゃって」
紫「文句があるのなら相手するわよ?」
お燐
「はいはい…よろしくお願いしますよ~だ」
紫「可愛くない猫ね…まあいいわ。藍」
シュタッ
藍「はっ、ここに」
紫「これから、あの怨霊の行方を追うわよ。私の友人に手を出したあの怨霊を許すわけにはいかないわ」
藍「御意」
紫「妖夢、幽々子をよろしく頼むわ」
妖夢
「はい…!」
紫「お燐、貴女も引き続き調査を続けてて頂戴」
お燐
「はいはい」
紫「それじゃ行くわよ藍」 ザッ…
藍「はっ!」 ザッ…
ヴ・ン…
妖夢
「…行っちゃった。犯人は見つかるのかなぁ…?」
お燐
「さあ…?それにしても…まさかあの八雲紫まで動くなんて…さとり様にも報告しとくか」 カリカリ…