麟が重度の風邪を患ったという診断結果が出されたその日の午後
ドゥッ!!
ギュアァーンッ…!!!
文「号外号外!文々。新聞の号外ですよ〜っ!」
~人里~
マミゾウ(
「鴉天狗め…こんなタイミングで号外を発行するとは何事じゃ?(バサァッ)なになに?〖華月麟 重度の風邪を患い危篤状態〗じゃと…!?」
正邪(
「〖先日、雪精と雪女との決闘時に身体を極低温状態にされてしまった事が災い、重度の風邪を発症。あの八意永琳が特別な処方薬を提供する自体に!〗嘘だろ…!?」
~紅魔館~
咲夜(
「〖尚、現在は八意永琳から処方された薬を服用している為、彼の体調状態は不明〗…だそうです、お嬢様」
レミィ(レミリア・スカーレット)
「あの麟が雪精と雪女のせいで危篤状態ですって…!?…咲夜、雪精と雪女を見つけ次第、私達の手で始末するわよ」
咲夜
「かしこまりました」
~アリスの家~
アリス(アリス・マーガトロイド)
「あの麟が重度の風邪を患うだなんて…一体何があったのかしら?」
「詳細は分からんが、とりあえずかなりマズい状況なのは確かだな」
~白玉楼~
妖夢(
「だそうです、幽々子様」
幽々子(
「あらあら~、それじゃあ博麗神社に行って麟のお見舞いをした方が良いかしら〜?」
~マヨヒガ~
藍(
「ゆ、紫様!」 ダッ!
紫(
「あら藍、そんなに慌ててどうしたの?」
藍「先程、射命丸文がこんな号外を幻想郷中に配っていたのですが…!」
紫「号外?(バサッ)この号外がなんだって…えっ?麟が重度の風邪を患ったですって…!?」
藍「はい…!しかもあの八意永琳が通常とは異なる、彼の症状に合わせた薬を処方したそうです…!」
紫「つ、つまり今の麟は…この号外の通りなら…」
藍「かなり危険な状態やもしれません…!」
紫「すぐにでも博麗神社へ向かうわよ!」
藍「はっ!」
~迷いの竹林~
妹紅(
「あっはっはっ!麟の奴が風邪をひくなんてな?こりゃ面白い!」
慧音(
「何が面白いものか!?この号外から察するに、今の麟はかなりマズい状況なんじゃないのか!?」
妹紅
「んなわけないだろ〜?ただの風邪だぞ?」
慧音
「そ、そうだが…!」
~太陽の畑~
幽香(
「あらあら…あの麟が風邪をひくなんて珍しい。…あら、結構重度の風邪をひいたのね」
メディ(メディスン・メランコリー)
「私の毒を飲ませたら、兄ちゃの中で悪さする菌を倒せるかな!?」
幽香
「倒せなくはないと思うけれど…メディの毒が強過ぎて麟が倒れるんじゃないかしら?」
メディ
「…あ」
~守矢神社~
早苗(
「麟さんが危篤状態!?す、すぐにでも博麗神社へ行きましょう!」
諏訪子(
「落ち着きなよ早苗〜」
早苗
「お、落ち着け〜って!?だって麟さんが…!」
神奈子(
「まあまあ…諏訪子の言う通り、落ち着きなさい早苗」
早苗
「で、ですが神奈子様…!?」
神奈子
「あの鴉天狗はちょっとした事ですら大袈裟に誇張するのだ。きっと今の麟は確かに重度の風邪を患っているのかもしれないが、危篤状態というのは真っ赤な嘘だろう」
諏訪子
「そうそう。麟は若いんだからそんな簡単に危篤状態になんかならないよ」
早苗
「だ、だと良いんですけど…」
神奈子
「とりあえず…お見舞いくらいはしないとな」
諏訪子
「だね〜」
~山姥の聖域~
ネムノ(
「ほえー?あの麟が重めの風邪を患ったべか。こりゃあ…ちょっくら風邪に効きそうな薬草なり果物なり探して博麗神社に行くべな」
~命蓮寺~
聖(
「麟さんが重度の風邪を…何か私に出来る事はないかしら?」
星(
「何か消化の良い食べ物を持っていくのはどうでしょう?聖」
聖「なるほど…消化の良い食べ物ね…。それはかなり良い考えかもしれないわね」
~神霊廟~
布都(
「た、太子様〜っ!人里にてこんな号外が!」
神子(
「(バサッ)なになに…ほう?麟君が重度の風邪を患ったのか」
屠自古(
「…なんか、重度の風邪で危篤状態って書かれてんぞ?」
神子
「やれやれ…鴉天狗はなんでも大袈裟に表現するな?たかだか風邪で人が危篤状態になどなるものか!ましては麟君は老人ではなく青年だぞ?」
布都
「しかし…かなり重めの風邪を患っておられるのは事実なのですじゃ」
神子
「まあいい…後で博麗神社へ赴き、彼の見舞いにでも行こうじゃないか」
屠自古
「ああ、そうだな」
~仙界~
ヘカーティア(ヘカーティア・ラピスラズリ)
「純狐〜、人里でとんでもない号外が配られてたわよん」
「とんでもない号外?」
ヘカーティア
「(バサッ)えっとね…〖華月麟 重度の風邪を患う〗ですってよ?」
純狐
「わ、我が息子が重度の風邪を…!?」
ヘカーティア
「らしいわよ〜ん」
純狐
「す、すぐにでも博麗神社へ…!」
ヘカーティア
「行きたいのは山々だけど、恐らくこの号外を読んだ人達全員が博麗神社へ駆け付けると思うから、少し時間を空けてからの方が良いと思うわよん」
純狐
「そ、そうね…!」
~是非曲直庁~
小町(
「映姫様〜、人里で面白い号外が配られてましたよ」 スッ…
映姫(
「面白い号外?(バサッ)…麟が重度の風邪ですって?」
小町
「なんでも雪精と雪女のせいで、身体が超極低温まで冷え切ってたのが原因らしいですよ?」
映姫
「はぁぁぁぁ…まったく麟は…。小町、明日にでも博麗神社へお見舞いに行きますよ」
小町
「あいあいさーっ!あ、久侘歌も連れて行きますか?」
映姫
「そうね…もしかしたら、彼女の能力が必要になるかもしれないわね」
~三途の川~
潤美(
「人里へ魚を売りに出した帰りに、鴉天狗が号外を配ってたから興味本位で貰ってきたけど…まさか坊やが風邪をひいただなんて…もっと早くこの号外を読んでいれば、帰りのついでに神社へ寄ったというものを…私ったら」
~旧都~
勇儀(
「萃香!萃香〜っ!大変だぁぁぁっ!!」 ドタドタドタ!!
萃香(
「なんだなんだ…随分と騒々しいな勇儀」
勇儀
「鴉天狗が配ってた号外を見たか!?」
萃香
「いんや〜?まだ見てないっつーか、そもそも号外が出てた事自体知らなかったっつーか…」
勇儀
「なら丁度いい!さっき偶然人里で配ってたの号外を読んだんだが…これを見ろ!」 バッ!
萃香
「なんだってんだよ〜(バサッ)あ〜…?麟が…重度の風邪を患っただと!?」
勇儀
「そうなんだよ!早く博麗神社に行って麟に会いに行くぞ!」 ダッ!
萃香
「おう!」 ダッ!
ドタドタドタ!!
パルスィ(
「全く…騒々しいったらありゃしないわ。それにあの2人が騒々しくなった理由が相変わらず麟絡みなのよね…妬ましいわ。でも…麟が重度の風邪ね…大丈夫かしら?」
~地霊殿~
こいし(
「お姉ちゃ〜ん!お姉ちゃ〜ん!」
ガチャ
さとり(古明地 さとり)
「そんな大きな声で叫ばなくても聞こえてるわよ。どうしたのこいし?」
こいし
「この号外を読んで!」
さとり
「鴉天狗の号外を?(バサッ)…え?兄さんが重度の風邪…?しかも危篤状態って…」
こいし
「鴉天狗はなんでも大袈裟に表現するからこんな風に書いてるけど、多分お兄ちゃんは危篤状態では無いと思うよ」
さとり
「逆にそうじゃなかったら困るわよ…!」
こいし
「とりあえず明日か明後日辺りに皆でお見舞いに行こうよ」
さとり
「そうね…!」
~畜生界~
オオカミ霊
『組長〜!人間の里で面白い号外が出てやしたよ〜!』
早鬼(
「ほう?人間の里の新聞とやらか(バサッ)どれ…何が書かれてるのやら」
慧ノ子(
「えーと?〖華月麟 重度の風邪を患う〗ですってよ?旦那様が重度の風邪かぁ…」
早鬼
「はっはっはっ!あの麟が風邪をひいたというわけか!こりゃすぐにでもお見舞いに行くか?」
ザッザッザッ…
八千慧(
「やめときなさい、あほ
早鬼
「お〜?もしかして聞いてたのか八千慧」
八千慧
「彼が風邪を患ったのでしょう?」
ヒョコッ
美天(
「旦那が風邪をひいたのか!だったらお見舞いに行かないとですね!?」
八千慧
「そうですが…あまり大勢で行くのは彼にとってもよろしくありません。そこら辺は後でゆっくり考えるとして…美天、饕餮にもこの号外を渡してきてください」
美天
「あいあいさーっ!ウキーッ!!」 ドゥッ!!
~旧血の池地獄~
美天
「うっきゃっきゃ〜っ!」 ドゥッ!!
シュタッ!
ちやり(
「あれ〜?美天じゃん。わざわざこんな場所まで来てどしたん?」
美天
「地上からの号外を持ってきたよ!」 スッ
ちやり
「号外〜?私は地上の事は興味無いから、正直そんな紙切れいらないんだけど…」
美天
「あんたはいらなくても、あんたのとこの組長さんにとっては必要だと思うよ?なんたって旦那絡みの号外なんだからね」
ちやり
「旦那絡み?ああ…つまりこの号外には麟さんの事が書かれてるって事ね…」
美天
「そゆこと♪んじゃ確かに渡したから、後はよろしくね〜っ!」 ドゥッ!!
ちやり
「わざわざご苦労さ〜ん」 フリフリ
美天
「うきーっ!」
シュタッ
シュタッ
ちやり
「さてと…お〜い、饕餮〜」
ザバァッ…
饕餮(
「ああ?なんだよちやり」
ちやり
「おっ、来たっすね饕餮」
スタスタ…
饕餮
「お前なぁ…いっつも言ってんだろ?私の事は同盟長と呼べって」
ちやり
「そんな硬っ苦しい呼び方は面倒なんす♪」
饕餮
「やれやれ…(汗)んで?いきなり私を呼び出してどうした?」
ちやり
「(バサッ)美天の奴が、饕餮に渡してくれって」
饕餮
「あの山猿がこの新聞か?(ジッ…)文々。新聞?聞いた事ないな…」
ちやり
「確か地上の鴉天狗が発行してる新聞じゃなかったっすかね〜?」
饕餮
「ふーん?(バサッ)ほー、地上の色んな事が書かれた紙ってわけか。こいつを毎回仕入れれば、地上に行かなくても地上の事が知れるんじゃないか?」
ちやり
「そもそも、天狗がここまで新聞を持ってきてくれるかの話っすよそれ」
饕餮
「それもそうか。で?わざわざあの猿が私にこの新聞を渡した理由は…(チラッ)ん…?〖華月麟 重度の風邪を患う〗だと?」
ちやり
「あー、だから美天の奴『あんたのとこの組長には必要な物』って言ってたのか。なんか納得したな〜」
饕餮
「麟の奴が重度の風邪を患ったってのか?はぁ…後で見舞いくらいはしてやるか」
ちやり
「え、地上に行くんすか?今から?」
饕餮
「なわけあるか。こっちの仕事をある程度片付けてからに決まってんだろ?」
ちやり
「あーびっくりした。饕餮の事だから『今すぐ行くぞ!』って言うんかと」
饕餮
「そこまであいつLoveじゃねーよ。あ、この新聞を残無の奴にも渡した方が良いと思うか?」
ちやり
「そっすねー…渡した方が良いかな?」
饕餮
「んじゃ頼んだちやり」 スッ
ちやり
「ですよねー…そう言うと思ったっすよ(パシッ)まあいいや、んじゃ行ってくるっす」
饕餮
「おーう」
~新地獄~
ちやり
「残無様〜居るっすか〜?」 スタスタ
ヒュゥゥゥゥ…スタッ
日狭美(
「あらちやり、わざわざ新地獄に何用かしら?残無様に用があるのなら、私が伝言を受け賜りますわよ」
ちやり
「別に大した用じゃないっすよ(スッ)この新聞を残無様に渡して欲しいだけっす」
日狭美
「(ガシ…)これは…地上の新聞?何故こんな物を残無様に?」
ちやり
「麟さん絡みとだけ言っとくっすよ」
日狭美
「坊や絡みなのね…ならこの新聞はすぐにでも残無様に渡さなければ。ありがとうちやり、後は私に任せてください」
ちやり
「よろしくっす日狭美さん」
ザッザッザッ…
日狭美
「残無様〜」
残無(
「ん?どうした日狭美」
日狭美
「天火人ちやりから、残無様へ渡して欲しいというものがありまして」 スッ…
残無
「ちやりからか?(パシ…)これは…地上の新聞か。これがどうかしたのか?」
日狭美
「なんでも…坊や絡みらしいですわよ?」
ドゥッ!!
『麟絡みだと!?』 シュタッ
日狭美
「あら魔狼様。ええ、坊や絡みの新聞らしいですわ?」
残無
「やはりお主も来おったか…相変わらず凄まじい地獄耳だこって」
魔狼
『麟絡みの話は俺も混ぜて貰わねば困るからな!ほれほれ、さっさと新聞を読むぞ!』
残無
「分かっとるから焦らせるでないわい(バサッ)えーとなになに…〖華月麟 重度の風邪を患う〗か…。…は?息子が重度の風邪を患ったじゃと?」
日狭美
「あらま…」
魔狼
『くっはっはっはっはっ!あいつもやはりまだ子供よのう?風邪を患うとはな!はっはっはっはっ!』
残無
「〖重度の風邪を患ってしまった原因は、雪精と雪女の手によって氷漬けにされた事によって極低温状態に長時間晒されてしまった事が原因と判明〗…か。どうやら…儂の息子を傷物にした愚か者が地上におるようじゃの…?」 ゴゴゴゴゴゴ…
魔狼
『雪精と雪女の2人に不意打ちを食らわされたわけか?あいつもまだまだ未熟だな!』
日狭美
「そ、そういう問題なんですの?」
残無
「まあ良い…恐らくこの号外を読んだ者達の大半が、息子を心配して博麗神社へ駆け付けるじゃろう。儂もすぐにでも息子の様子を見てやりたいが…博麗の巫女に迷惑をかけるわけにもいかん」
魔狼
『ではどうするつもりだ?』
残無
「2~3日程経過したら、お見舞いに行くとしよう。その方がゆっくり息子の相手が出来るじゃろうて」
日狭美
「かしこまりました。ではお見舞いの準備を少しずつ始めますか?残無様」
残無
「無論そうするつもりじゃ。魔狼、お主も来るじゃろう?」
魔狼
『当たり前よ!麟の奴を労ってやらんとな!♪』
残無
「決まりじゃな」
1日も経たない内に幻想郷中へ文々。新聞の号外の内容が広まり、これが後にちょっとした面倒事になりかけてしまうのだった。