華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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物々しい永遠亭

永遠亭にやって来るであろう怨霊を捕まえる為に霊夢がやって来た翌日

 

 

輝夜

「(ズズ…)ふぅん…あの紫が怨霊にしてやられた…ね。ウケるw」 ケラケラ♪

 

霊夢

「…よくもまぁ笑えるわね?」

 

元・月のお姫 様蓬莱山輝夜と茶をすすりながら、今起き始めている事件について語っていた。

 

輝夜

「だってその怨霊は、あの紫を出し抜いたんでしょう?なかなかにやり手じゃない。むしろ狡賢い…狡猾的って表現するべきかしら」

 

霊夢

「(ズズ…)はぁ…言っておくけど、この件はあまり笑い事では済ませられない話なのよ」

 

輝夜

「え?どうしてよ」

 

霊夢

「相手は怨霊、対象に憑依出来るだけじゃなく対象の能力までも使う事が出来る存在。憑依する相手を間違えると、手が付けられなくなるレベルなのよ」

 

輝夜

「つまりその怨霊は、異変を起こすのにうってつけの相手がいれば、その者に取り憑いて大暴れ出来るってわけね!」

 

霊夢

「そいつが純狐やヘカーティアなんかに取り憑いてみなさい?幻想郷が終わるわよ」

 

輝夜

「ま、私や永琳には関係の話だけど♪*1」

 

霊夢

「…麟も死ぬ事になってもかしら?」

 

輝夜

「…それは大問題ね」

 

霊夢

「でしょう?だからここで食い止めないと、本当に手遅れになるかもしれないのよ」

 

輝夜

「なら私みたいなミステリアスな能力*2を持つ者に取り憑いてば無問題ね!」

 

霊夢

「どうだか。相手が頭の切れる奴だったら、どんな能力でも大暴れ出来そうな気がするけど」

 

輝夜

「きゃー怖い♪早く捕まって欲しいわ~♪」

 

霊夢

(絶対にそんな事思ってないわねこいつ…)

 

 

~永遠亭入り口前~

 

 

てゐ

「ふわぁぁぁぁぉ…ねむ…」 パヤパヤ…

 

 

スタスタ

 

鈴仙

「てゐ~、そろそろ私と交代の時間よ~」

 

 

てゐ

「ん…もうそんな時間か…」

 

鈴仙

「次は私の番だから、あんたはゆっくり休んでなさい」

 

てゐ

「あいよ~って鈴仙、それ持ってきたんだ」

 

鈴仙

「それ?(チラッ)ああ、ルナティックガンの事?」 ジャキンッ

 

てゐ

「鈴仙がそれを持ち出す時は、本当にヤバい時くらいだからね~」

 

鈴仙

「屋敷の誰かが襲われたら大変だしね?ちゃんと武装くらいはするわよ」

 

てゐ

「1人でも侵入を許したら、永琳に説教だからね~」

 

鈴仙

「わ、分かってらい!」

 

 

スタスタ

 

永琳

「貴女達…今は無駄口を叩けるほど余裕な状況ではない言ったわよね?」

 

 

鈴仙

「あ、師匠」

 

てゐ

「げっ!説教される前に退散だい!」

 

鈴仙

「こら!?その前に現状報告してからでしょう!」

 

てゐ

「ア、ソウダッタ。今の所、特に異常なしだよ」

 

永琳

「そう、分かったわ。貴女は寝室でゆっくり寝てなさい」

 

てゐ

「もちのろ~ん!てことで鈴仙、後は頑張ってね~!」 ピュ~ンッ!!

 

 

ドドドドドドドドドドドド…!!

 

 

鈴仙

「まったく…」

 

永琳

「相変わらずね」

 

鈴仙

「あ、師匠、何か御用で?」

 

永琳

「少し、貴女話しておきたい事があって」

 

鈴仙

「何でしょうか?」

 

永琳

「今回の相手は怨霊。相手に取り憑くだけでなく、取り憑いた相手の能力までも使う事の出来る厄介な相手…気を引き締めて頂戴」

 

鈴仙

「はい!でもどうして霊夢さんはわざわざ永遠亭に来たんですか?本当にその怨霊を捕まえる為だけに…ここへ?」

 

永琳

「私はそう思うけれど…逆に貴女はどう思っているのかしら?」

 

鈴仙

「いや~…申し訳ない事を言ってしまうと、霊夢さんは自分1人でその怨霊の相手をしたくないから…人手を借りたくてここへ来たのかと」

 

永琳

「つまり…怨霊の力に怯えていると?」

 

鈴仙

「ま、まあそうなりますね…」

 

永琳

「…あながち貴女の推測が当たっていたりしてね?でも私から言わせてもらうなら、麟の力を借りれば良いだけの話ではなくて?」

 

鈴仙

「ほ、ほら、霊夢さんは麟さんに好意を持っているじゃないですか。だからその麟さんを巻き込まない為に…」

 

永琳

「だからって私達が手を貸すのも癪だわ。まあそんな事はいいわ…今はどちらにしても見張りをする事はとても大切よ、優曇華」

 

鈴仙

「はい!しっかりこの入り口を見張ってます!」

 

永琳

「そうして頂戴」

(でも…相手は怨霊、どこから侵入してくるかなんて予想が付けずらい。だからこそ気を引き締めて見張り続けてなければならない…)

 

 

「「外からやって来る者に対しても、内側から出て行く者に対しても…」」

 

 

 

~迷いの竹林~

 

 

サァァァァァァァァァァ…

 

 

妹紅

「…暇だ、今日は何しよ?」

 

ガサガサッ…

 

妹紅

「(ピクッ…)誰だ?そこに居るのは」

 

 

ヒョコッ

 

「やっと見つけた」

 

 

妹紅

「…! なんだお前かよ。なんか用か?」

 

「聞きたい事がある」

 

妹紅

「私に聞きたい事?いいぜ、ちょうど私も暇してたところだったからな。まあそこに座れよ」

*1:
※蓬莱人であるが故、死ぬ事すら出来ない体質

*2:
輝夜の能力〖永遠と須臾を操る程度の能力〗

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