魔理沙の証言により、輝夜を襲った可能性のある被疑者〖藤原妹紅〗捜索網が永遠亭と迷いの竹林へ大々的に敷かれる事となった。
しかし、兎達がその捜索中に見つけたのは妹紅ではなく…
ガサガサッ…
『(ヒョコッ)ん!?お、お~い!こっちこっち!』
てゐ
「妹紅を見つけたか~?」 スタスタ
『も、妹紅じゃないけど、誰か倒れてるよ!』
てゐ
「え?妹紅じゃない誰か倒れてるって…誰が?」 チラッ
さとり
「…」
てゐ
「…さとり!?」
永遠亭へ赴く為に地上へ出て来ていたさとりだった。彼女の身体中は傷だらけであり、何者かの襲撃を受けたようだ。
永琳
「…で、妹紅の捜索をしていたら、妹紅の代わりにさとりを見つけたと」
鈴仙
「そ、そうらしいです…」
さとり
「すぅ…すぅ…」
さとりは酷い傷を何者かに負わされていたが幸いにも大事には至らず、永琳と鈴仙の治療によって、彼女の容体は快方へと向かっている。
魔理沙
「妹紅は見つけられず、妹紅の代わりに誰かからの襲撃を受けたさとりが見つかった…か。これも怨霊の仕業なのか?」
霊夢
「恐らくはそうでしょう。さとりは心が読める、相手に取り憑く怨霊にとってさとりの能力は厄介そのものよ」
魔理沙
「納得。でもさとりはなんで迷いの竹林で倒れてたんだ?」
霊夢
「永遠亭の事件を聞きつけて、調査しに来たところを…ザクっと?」
魔理沙
「…あー、後ろからいかれた感じか、もしこの事が麟に知られたら…」 サーッ…
霊夢
「きっと怨霊を見つけ出す為に大暴れして、今回の件を解決するどころじゃなくなるかも…」 サーッ…
霊夢・魔理沙
「「うわぁ…(絶望)」」
鈴仙
「(バンッ!!)そんな事はどうでもいいの!そもそも、魔理沙が妹紅の事をもっと早く教えてくれればこんな事にはならなかったのよ!?」
魔理沙
「お前らが『魔理沙には怨霊が取り憑いているかもしれない』な~んて言って幽閉してたから、私はお前らに言うタイミングをずっと逃していたんだぜ?」
鈴仙
「なにおう!?」
霊夢
「いや、そもそも好奇心で永遠亭に侵入するなって話でしょうが」
魔理沙
「私はお前を心配してだな霊夢!?」
霊夢
「ご心配どーも。で?話を変えるけど、輝夜は何処へ行ったのかしら?」
鈴仙
「…あ!?そういえば姫様は!?」
魔理沙
「そういえば、確かに見当たらないな」 キョロキョロ
永琳
「…」 ハァ…
霊夢
「永琳あんた、何か知ってそうな顔してるわね?」
永琳
「…もう、こうなってしまったからには話すしかなさそうね」
魔理沙
「話す?何をだ?」
永琳
「輝夜は…もう永遠亭には居ない」
鈴仙
「え!?」
魔理沙
「は?」
霊夢
「…どういう事?」
永琳
「実は…輝・夜・は・怨・霊・に・や・ら・れ・て・い・た・わ・け・で・は・な・い・のよ」
魔理沙
「…なにっ?!」
霊夢
「それってつまり…輝夜はやられたフリをしていただけの、囮だったって事!?」
鈴仙
「そ、そうだったですか!?」
永琳
「(コクリ)ええ。私達は怨霊の居所の目星が付いていた、後は怨霊本人をあぶり出すだけ。だから輝夜と共謀して、怨霊にやられたフリ作戦を決行したの。計画が成功するまであと一歩のところまで進んでいたわ…」
魔理沙
「そうだったのか…知らなかったぜ」
霊夢
「私も初耳よ。まあ…私は狙われている側だから、知らされないのも当然か」
鈴仙
「ちょ、ちょっと待ってください師匠。そもそもその作戦は、師匠と姫様のどちらが先に提案したんですか?」
永琳
「…輝夜よ。そもそも、この囮作戦を提案したのは輝夜自身なの。その提案を聞いた時、
霊・魔・鈴
(輝夜に
永琳
「でも迂闊だったわ…まさかその作戦を提案した時には既に…。いや…私達が奴を舐めすぎていたのかもしれないわね…何たる不覚…!」
霊夢
「…まさか、今怨霊が取り憑いている相手って…!?」
魔理沙
「お、おい…冗談だろ…!?」
鈴仙
「ま、まさか…そんなはずは…!?」
永琳
「そうよ…そのまさか」