華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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第六被害者〖藤原妹紅〗

妹紅

「やっぱりな…永遠亭へ侵入する時、何故かいつも騙し騙しで塞いでいるはずの抜け道が開いていた.

なんとなく怪しいとは思っていたんだ…!」

 

 

「「違うかっ!輝夜に取り憑く怨霊!」」

 

 

輝夜

(ドサッ…)

 

 

ズズズズズズ…

 

ブアァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!

 

 

妹紅

「うっ…!?」

(こいつは…少しヤバいかもしれない…!)

 

 

 

「「くっはっはっはっはっはっ…!」」

 

 

 

妹紅

「お前が…魔理沙の言っていた件(くだん)の怨霊…!」

 

 

爪弾きにされた

 

反獄の怨霊

 

その名は

 

 

妹紅

「「宮出口 瑞霊!」」

 

瑞霊

「(ニィッ…!)…いつからだろうな?この幻想郷から混沌が失われてしまったのは…」

 

妹紅

「…あぁ?」

 

瑞霊

「不自然な秩序ほど脆く、何処かでいとも容易く崩壊するものはない」

 

妹紅

「何が言いたい…?」

 

瑞霊

「先代の巫女や賢者共が生み出したこの幻想郷の秩序は、この私の手で破壊してやる。そして…本来あるべき混沌に満ちた幻想郷を取り戻してやる。もちろん、博麗の巫女への復讐を成し遂げた後でな」

 

妹紅

「…何故、そうまでして復讐をしようとする?」

 

瑞霊

「貴様には分かるまい…私が味わ合わされた屈辱の数々はな」

 

妹紅

「生憎、私はお前の事なんてこれっぽちの知らんのでね」

 

瑞霊

「ふん…」

 

妹紅

「風の噂で聞いたが、さとりが大怪我を負って迷いの竹林に倒れていたらしい…やったのはお前だな?宮出口瑞霊!」

 

瑞霊

「あいつの存在は、私が復讐を成し遂げる上で非常に邪魔な存在だったのでな、力業で眠らさせてもらった」

 

妹紅

「怨霊如きが力業か…だがお前はいつか後悔する事になるぞ、さとりを手にかけた事をな」

 

瑞霊

「ふん!あいつが傷つけば、華月麟が動き出すからか?」

 

妹紅

「そうだ!あいつがこの事を知れば、お前も無事じゃすまない!」

 

瑞霊

「ま…その時は、どんな手を使ってでも博麗の巫女と共に華月麟も消し去るだけだな」

 

妹紅

「そいつはどうかな?」

 

瑞霊

「あ?」

 

妹紅

「お前の計画は…私が今ここで止めてやる!」 バヴォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!

 

瑞霊

「お前ごときが私を止める…ね」

 

妹紅

「だが…やり合う前に1つだけ聞かせろ!」

 

瑞霊

「なんだ?」

 

妹紅

「いつから輝夜に取り憑いていた…?」

 

瑞霊

「くくっ…!お前も知っての通り、あのお姫様は定期的に屋敷を抜け出していた。つまり…永遠亭の関係者でもある蓬莱山輝夜が屋敷を抜け出した時を狙って取り憑き、あとは永遠亭へ潜り込むだけ…簡単な話だろう?」

 

妹紅

「輝夜が定期的に永遠亭を抜け出していたのは前々から知っていた。むしろその脱走は私が手引きしていたまであるからな。だが…どうしてお前がそんな事までも知っているのかが引っかかる…!」

 

瑞霊

「くっくっく…」

 

妹紅

「まあいい…お前の暗躍をここで止め、全てを終わらせればいいだけの話だ!」 ドウッ!!

 

ギャンッ!!

 

瑞霊

「…戦う気か、この私と」

 

妹紅

「お前をここで倒して、被害を食い止める!」 グオォッ!!

 

瑞霊

「(ニィ…)無知ってのは残酷だ…」 バッ…!

 

ガシィッ!!

 

妹紅

「な…っ!?」 ギギギギ…!!

(こ、こんなにもあっさりと私の拳が止められた…!?)

 

瑞霊

「私はこれまでに7人もの人物から魔力を奪い取ってきた…それがどういう意味か分かるか?」

 

妹紅

「ま、まさか…!?」

 

瑞霊

「そう、お前如きでは私の相手にすらならないレベルの力を身に付けているというわけだ」 バチバチッ…

 

妹紅

「た、たとえそうだとしても…私はここでお前を…!」

 

瑞霊

「まだ私とやり合おうとするか?見上げた根性だ」

 

妹紅

「くっ…!」

 

瑞霊

「(ニッ…)…ところでお前の肉体、実に使い勝手が良さそうだな」

 

妹紅

「なに…!?」

 

瑞霊

「お前の肉体と魔力を頂戴する…!」

 

 

ブァァァァァァァァァァァァァァァァッ…!!!

 

 

妹紅

「な、なんだこの煙幕は…!?」

 

瑞霊

「ふははははははっ!!」 ビュオッ!!

 

妹紅

「っ!?」

 

 

 

 

 

ガチャンッ…!

 

 

 

 

 

ブァッ…!

 

 

妹紅(瑞霊憑依)

『くっくっく…!これが…不死鳥・藤原妹紅の肉体か。力が驚くほどに漲るぞ…!ふはははははは…!」

 

 

 

 

 

 

『『はははははははっ!』』

 

 

 

 

 

 

 

妹紅の前に表した反獄王・宮出口 瑞霊。これまで何人からも力を奪い取ってきた事で、その力は妹紅を一方的に下すまでだった。そして妹紅はそのまま…瑞霊に身体を奪い取られてしまうのだった。

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