華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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新たな被害者

~はたての刷新室~

 

 

ウィィィィィィィィン

 

ジジジジジジジ…

 

ガガッ

 

ガーッ

 

 

はたて

「さてさて、私の念写した写真達からは何が写し出されたかしら~っと」

 

 

ここははたての新聞刷新室。

ここでは、鴉天狗の姫海棠はたてが常日頃から作成する号外〖花菓子念報(かかしねんぽう)〗を刷新する部屋である。はたては文とは違い、自身の携帯を利用した念写を利用して様々な情報の写真を写し出し、その写真を号外に使用するという方法を取っている。

 

自らの足を使ってネタ集めをする文とは違い、はたては常に自室に引き籠りながら念写能力を駆使して号外のネタを集める為、文の作る号外よりかは面白味に少し欠けるらしく、常に号外の売り上げは文に負けてばかりだ。

 

現在はお得意の念写能力を使い、号外のネタ集めを行っている最中だ。

 

はたて

「えっと1枚目は…妹紅が襲われている写真…。で、もう1枚は…魔理沙が守矢神社の面々に捕まってる写真?あいつ…相変わらずロクな事してないわね。そしてもう1枚は…あら?これは…霊夢に攻撃される文じゃない!」

 

はたての念写能力はかなり有能だ。

今まで、この幻想郷中で何が起きていたかの現場写真が写し出され、現在進行形で何が起き始めているかの光景も写し出されている。

 

はたて

「私の念写でここまでの光景が写し出されるって事は…この小ネタ達は全て、1つの事件へと繋がるってわけね!…でも、文も文で災難ね?まさか霊夢に殺られるなんて。でも安心しなさい文、今回の事件、ここから先は私が調査してあげるから。これで花菓子念報の売り上げが文々。新聞の売り上げを上回る事間違いなしだわ!♪」 カキカキ

 

文という厄介なライバルがいなくなり、自分の時代がやってきたと確信したはたてはウッキウッキで号外を作成し始める。

 

 

 

 

~玄武の沢~

 

 

サァァァァァァァァァァッ…

 

 

雛「う~ん、だいぶ川の水が綺麗になった気がするわね。河童達も忌中だからって活動を停止しているみたいだし…しばらくはこのままであってほしいわね。…もっと欲を言ってしまえば、このまま忌中が永遠に続けば川は綺麗なままなんだけど…」

 

 

ヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…

 

ボチャーーーーンッ!!

 

 

雛「(ビクゥッ!?)きゃあっ!?何何!?何の音!?(キョロキョロ)え!?あれって…」

 

 

ザザァッ…

 

ザザァッ…

 

 

雛「えぇ…?(困惑)これはまた、随分と禍々しいものが上流から流れてきたわね…(汗)」

 

 

 

 

~守矢神社~

 

 

魔理沙

「で、今に至るわけだ」

 

早苗

「な、なるほど…紅魔館で発生した事件が、ここまでの大事にまで発展してしまっているわけですね?」

 

魔理沙

「ああ、そういう事だ」

 

針妙丸

「だから霊夢は私とあうんを守矢神社に預けたんだね」

 

あうん

「知らなかったです…この数週間でそんな事が起きてただなんて…」

 

早苗

「…で、魔理沙さんは神奈子様に怒られてこの始末と?」

 

魔理沙

「まさかまた幽閉されるとは思わなかったぜ」

 

早苗

「はぁ…(汗)」

 

針妙丸

「またって…その言い方、今回が初犯じゃないんだね…」

 

一方、守矢神社に幽閉されている最中の魔理沙はというと、これまで幻想郷にて発生した事件の数々を早苗、針妙丸、あうん*1に説明していた。

 

魔理沙

「私も、まさか紅魔館での一件がここまでの騒動に発展するとは思わなかったぜ」

 

早苗

「私も全然知らなかったです。まさかそんな事が身の回りで起きてただなんて…」

 

針妙丸

「私とあうんも、今日初めて知ったよ?ね、あうん」

 

あうん

「はい。そんな話、今日初めて聞きました」

 

魔理沙

「んあ?神奈子とか諏訪子から、そういう系の話は聞かされてなかったのか?」

 

早苗

「最近になって、チョロッと聞かされたくらいですので」

 

あうん

「私と針妙丸ちゃんは一切聞かされてないです」

 

魔理沙

「…それもそれでどうなんだ?お前らも幻想郷の一員なんだから、もう少し詳細を知っていても良いと思うのに」

 

早苗

「それはお二方に言ってくださいよ」

 

針妙丸

「そーだそーだ」

 

 

サーッ

 

 

諏訪子

「はぁ…参った参った」

 

神奈子

「また面倒な事になってきたな」

 

早苗

「あ、神奈子様に諏訪子様、何かありました?」

 

諏訪子

「んー、まぁ…麓で新しい被害者が発見されたってさ」

 

針妙丸・あうん

「「え」」

 

魔理沙

「え、マジか!?今度は誰が殺られたんだ?」

 

神奈子

「詳しくは言えないが、妖怪の山の関係者だ」

 

魔理沙

「となると…文とか辺りかな?」

 

早苗

「もしかしたら直属上司の龍(めぐむ)様かもしれませんね」

 

神奈子

「どちらにせよ今回の件で分かってきた事は、魔理沙が怨霊の運び屋という可能性が間違っているかもしれないという事ね」

 

魔理沙

「お!じゃあ私を解放してくれるって事は…」

 

諏訪子

「いや、そもそも不法侵入はしてるから話は別だよ?」

 

針妙丸

「それはそう」

 

魔理沙

「ガーンッ!!?」

 

あうん

「じ、自業自得だと思いますよ魔理沙さん…(汗)」

 

神奈子

「まったくだ」

*1:
針妙丸とあうんは今回の件に巻き込まれないように、霊夢と麟が守矢神社に預けていた

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