守矢崩壊から翌日
~地霊殿~
さとり
「はぁ…。守矢神社が陥落…か、話はどんどん拗れていく一方ね…」
反獄王が守矢神社を崩壊させた話は、すぐさまさとりの耳にも届いていた。
反獄王を捕らえるどころか、一方的に反獄王にしてやられている状況が続く。
コンコンッ
さとり
「どうぞ、入ってください」
ガチャッ
フラン
「わぁ〜♪ここが地霊殿なのね!私、初めて地底に来るけどこんな素敵がお屋敷があっただなんて知らなかったわ♪しかも素敵な照明、お姉様にお願いして紅魔館にも設置してもらおうかな?」 スタスタ
さとり
「よく来てくれました、フランさん」
フラン
「まさか、さとりから直々に呼び出されるとは思ってもみなかったわ。それで?私に何か用があって地底まで呼んだのよね?」
さとり
「それもそうですが…どちらかというと私より」
カツ…カツ…
「「用があるのは私の方よ」」
フラン
「(バッ)あ!」
紫「地底までようこそ♪」
フラン
「スキマ妖怪の紫だ〜っ!」
紫「うふふ♪かなりお久しぶりね?」
さとり
「紫さん、わざわざ紅魔館まで直接スキマを開いていただいてお手数お掛けします」
紫「別に構わないわよ♪」
フラン
「でも、どうしてわざわざ紅魔館から地霊殿にまでスキマを繋げてくれたの?別に私から地底まで直接出向いてもよかったと思うのに」
紫「反獄王にこちらの動きを悟られたくないから、わざわざスキマで繋げていたのよ」
フラン
「そういう事ね…で?私に用って何?」
紫「よくぞ聞いてくれました!と、言いたいところだけど…ここでスペシャルゲストにご登場してもらいたいと思いま〜す♪」
フラン
「スペシャルゲスト?誰?誰?♪」
さとり
「…(汗)」
(幻想郷の一大事だというのに…この人はどうしてこうも呑気なのか…)
紫「(パンッパンッ)入ってきて良いわよ!」
ガチャッ
麟
「「よう、お前らさん」」
さとり
「ブフッ!?に、兄さん!?」
フラン
「お兄様だ〜っ!♪」 ダキッ!!
麟「ようフラン、この前ぶりだな」 ナデナデ
フラン
「えへへ〜♪」
さとり
「ゆ、紫さん!貴女が言っていたスペシャルゲストとは、兄さんの事だったんですか!?」
紫「ええ、そうよ?」
さとり
「いつ兄さんを地底に呼んだんですか!?」
紫「ほんのちょっと前よ」
~遡ることほんの数分前~
麟『はぁ…反獄王をどうにかしない限り、被害は広がる一方か…どうしたもんか』
ピラッ…
麟『(チラッ)うん?』 スッ…
〖麟へ〗
これから地霊殿にて、反獄王を追い詰める為の作戦会議を開こうと思っているわ。もし良ければ貴方も来てくれると嬉しいわ。
地霊殿へ続くスキマは開いておきます。
私の計画に乗るも乗らないも貴方次第、最終決断は貴方に任せるわ。
麟『…』 チラッ
ヴゥンッ…
麟(ザッ…スタスタ)
紫「と、いうわけでありまして♪」
さとり
「か、勝手な事を…まぁいいですけど」
フラン
「(ヒョコッ)それで?結局どんな方法で反獄王を捕まえるの?そろそろ教えてもらわないとね〜♪」
紫「そうね…そろそろ作戦会議といきましょう」
麟「反獄王を捕まえる…ね。けっ…」
紫「あら…随分とご機嫌ななめね?麟」
麟「これまで反獄王は多くの友人達を手に掛けてきた…この手で奴を八つ裂きにしなければ、俺の気が済まない…」 ギリィッ…!!
紫「…うふふ♪大丈夫よ麟。正直、私も反獄王は始末すべき存在だと思っているから、奴を始末する方向で話を進めようかと思っているの」
麟「ふぅん?そいつは面白いな」
さとり
「ちょっと!それは困ります…奴は元々地底で封じ込められていた存在…勝手に始末されては困ります」
紫「何が困るのよ?反獄王は永久罪人の身、別に始末したところで誰も困りはしないわ」
さとり
「そういう問題では…」
フラン
「そもそも私が呼び出されてる時点で、紫は反獄王を始末する気満々だと思うけど」
さとり
「…あ、言われてみれば」
麟「まあいいさ。さとりには予め断っておくが、俺は奴のせいで気が立ってる。最悪の場合は奴を始末する可能性があるとだけ言っておこう」
さとり
「うぅ…なるべくそうならない為の作戦を考えましょう。…思い付けばの話ですが」
紫「話は終わったかしら?」
麟「ああ」
フラン・さとり
「「えぇ」」
紫「では早速、反獄王包囲網の作戦会議といきましょう」
麟「次の一手で…」
フラン
「反獄王を仕留める!でしょ?♪」
麟「(ニィッ)その通り」
麟・紫・フラン
『ふふふふふふふふ…』 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
さとり
「…(汗)」
(ど、どうしよう…もしここで変な策しか思い付かなかったら、本当に兄さん達が暴走するかもしれない…)
地霊殿にて、八雲紫による反獄王包囲網の作戦会議が開始された。果たして如何なる方法であの反獄王を捕らえようというのか?
~はたての刷新室~
ガーッガーッ
ガガガッ
はたて
「はい、また念写が終わったわよ」
文「見たところ…反獄王は命蓮寺に向かったようですね」
霊夢
「そうね」
一方、別の所では霊夢達も反獄王の足取りをはたての念写能力を通じて追跡している最中だ。
文「(ペラッ…)しかし…まさか反獄王が早苗さんに取り憑いていたとは…」
はたて
「どういう経緯で早苗に取り憑いたのかは知らないけど、恐らくは守矢神社はダメでしょうね。きっと全員やられたわ」
霊夢
「でしょうね…。でも疑問だわ、どうして反獄王は命蓮寺を次のターゲットにしたのかしら?今までの傾向だと、守矢神社の次は地底をターゲットにするのがセオリーというかなんというか…」
はたて
「そうかしらね?反獄王ってそもそもは地底から脱走した身なんでしょ?わざわざ自分を閉じ込めていた場所に戻るバカがいると思う?」
霊夢
「まあ…そう言われるとそうなのかしら…」
文「霊夢さんが引っかかる気持ちも分かりますが、地底にはさとりさんが居ます。彼女の前ではどんな小細工も効果を成しません、だから奴は命蓮寺を次のターゲットにしたのでは?」
霊夢
「どんな奴でも、さとりの前では無力…ね」
はたて
「それで?あんたはどうするのよ霊夢」
霊夢
「どうするって?」
はたて
「私の予想だけど…あんたは今、完全に
霊夢
「はぁぁぁぁぁ…やらなきゃやられる、それだけだものね」
文「それはつまり?」
霊夢
「私自ら命蓮寺に出向いて、奴を捕まえるしかない。それだけよ」
はたて
「お!さっすが博麗の巫女、頼りになるわね〜」
霊夢
「思ってもない事を言わないで欲しいわ」
はたて
「なんの事かしら~♪」
文「やれやれ…」
霊夢
「とにかく…」
「「敵は命蓮寺にあり!」」
遂に意を決した霊夢。
反獄王を捕らえる為に、自ら反獄王の待つ命蓮寺へと向かう。