華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

184 / 184
破損した情報

ヒュオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ…

 

 

霊夢・ナズーリン・響子

『…』 ピシッ

 

 

一輪

「…」 スタスタ

 

 

命蓮寺での朝食を終え、霊夢は早速命蓮寺の修行に付き合わされている。現在は座禅中だ。

 

霊夢

「…」 プルプル…

(ま、マズい…座禅なんて久しぶり過ぎるから、集中が出来ないわ…)

 

ナズーリン

(ニヤニヤ)

 

一輪

「…」 スッ…

 

トントンッ

 

ナズーリン

「ゲッ…」

 

一輪

(スッ…)

 

 

バチンッ!!

 

 

霊夢

(うっわぁ…容赦ないわね…) チラッ

 

一輪

「…」 スッ…

 

 

トントンッ

 

 

霊夢

「エッ…」

 

一輪

「霊夢、座禅ってのはほんの少しだけ目を開けて、一点を見つめて無心になる事が大事なの。考え事や周りに目移りするのは言語道断よ」

 

霊夢

「ア、ハイ…」

 

一輪

「覚悟」

 

霊夢

(オ、オワッタ…) ガックシ…

 

 

バチンッ!!

 

 

霊夢

「ギャッス!!」

 

響子

「…ア、アハハ(汗)」

 

ナズーリン

「フフ…」

 

 

~座禅終了~

 

 

霊夢

「あ~っ…ようやく終わったわ…」 グッタリ…

 

ようやく長い座禅時間が終了。

久しぶりの座禅に霊夢の精神的疲労はなかなかのものだ。

 

 

スタスタ…

 

 

ナズーリン

「お~い、大丈夫か~?」

 

霊夢

「ダ、ダメそう~…」 チーンッ…

 

ナズーリン

「ありゃまぁ…完全に疲れ切ってるね」

 

霊夢

「座禅なんて久しぶりだもの…」

 

ナズーリン

「普段から怠けてるからそんな目に遭うんだよ、という話は置いといて…」 スッ…

 

霊夢

「…ん?」

 

ナズーリン

「霊夢…君は一体、何が目的で命蓮寺(うち)に来たんだい?」

 

霊夢

「(ドキンッ!?)な、何よいきなり変な事聞いてきて…!?」

 

ナズーリン

「いやさぁ…いきなり命蓮寺(うち)に来るなり一般の参拝客を入れるなとか言い出すし、しばらく泊らせてほしいとか言い出すし、ナ(・)ニ(・)か(・)訳(・)ア(・)リ(・)のように思えてしょうがないんだよ」

 

霊夢

「もし訳アリだったとしても…それをあんたに教える義理は無いでしょう…!」

 

ナズーリン

「ま、いずれは君の本当の目的も周りにはバレるんだ、それまでは精々頑張りなよ」 スタスタ…

 

霊夢

「い、言われなくても…アイタタ…」

 

ナズーリン

「…足のしびれが取れるまでは、ゆっくりしてるといいよ」 スタスタ

 

 

パタンッ…

 

 

遂にナズーリンにすら、霊夢が何かの思惑を抱えて命蓮寺へやって来たのではないかと勘づき始めていた。

 

霊夢

「はぁ…参ったわね…」

(恐らくナズーリンは私がただ命蓮寺(ここ)へ泊りに来たわけじゃない事に気づき始めたわね…。でもどうしよう…?命蓮寺の誰に反獄王が取り憑いているのかがさっぱり見当もつかないわ…このままじゃバレるのも時間の問題かもしれないわ…)

 

果たして反獄王を捕らえるのが先か、それとも反獄王に霊夢の動きが悟られてしまうのが先か…かなり大きな賭けをしている状況になっている。

 

一方

 

 

文「ふ~む…霊夢さんは座禅を終えて休んでいるようですね(カキカキ)一応メモはしておきましょ」

 

文と魔理沙は命蓮寺の誰にもバレないであろう距離から、命蓮寺の内部を監視し続けている。

 

文(カキカキ)

 

魔理沙

「おい文、そのメモ…取る意味あんのか?私には新聞のネタ探しをしてるようにしか見えないぞ」

 

文「あ、いつもの癖が…」

 

魔理沙

「おいおい…」

 

文「ですが魔理沙さん、これはとても理に適っている行為だと思いますよ?」

 

魔理沙

「その心は?」

 

文「今の霊夢さんは、反獄王にとってはバレバレの囮のようなもの。必ず彼女の前で何かしらの動きを見せるとは思いませんか?」

 

魔理沙

「そうかもしれないが…私がもし反獄王なら、霊夢から距離を取って行動するけどなぁ…」

 

文「それは臆病者の心理ですよ魔理沙さん。憎悪を抱く者は、もっと大胆に動くと私は思いますよ」

 

魔理沙

「そんなもんなのかねぇ?」

 

文「ええ♪」

 

 

 

ドンッ!!

 

 

 

魔理沙・文

「「!!?」」

 

2人が命蓮寺から目を離して会話を交わしていた瞬間、突如として謎の地響きのような音がどこからか聞こえてきた。

 

 

パラパラ…

 

 

魔理沙

「な、なんだ今の音…!?」

 

文「私が今の音の正体を確認しに行ってきます!魔理沙さんはここで監視を続けていてください!」

 

魔理沙

「わ、分かった…!」

 

文(ギャンッ!!)

 

ブァァッ…!

 

魔理沙

「さ、流石は幻想郷最速…伊達じゃないな」

 

魔理沙に命蓮寺の監視を継続させ、文自身は先ほどの轟音の確認へと瞬時に移動。

 

 

 

パラパラ…

 

 

霊夢

「な、何よ今の音…」

 

聖「…はぁ。霊夢さん、一緒に確認へ向かいますか?」

 

霊夢

「え、えぇ…」

 

もちろん命蓮寺内に居た者達を先ほどの轟音を耳にしていた。霊夢と聖は轟音が発生した現場へと急行。

 

 

~命蓮寺裏墓地~

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…

 

 

星「はぁぁぁぁ…やれやれ(汗)」

 

 

サクサク…

 

 

聖「星!」

 

霊夢

「はぁ…はぁ…」

 

星「あ、聖。それに霊夢さんも」

 

聖「今、凄い轟音がしましたが…」

 

星「ああ、その音についてなんですけど…」 ツイッ…

 

 

小傘

「…」

 

 

霊夢

「こ、小傘…!?」

(なんでこんな所で小傘が倒れて…!?まさか反獄王は元々小傘に取り憑いていてた…?となると…反獄王が今、取り憑いているのは…)

 

聖「はぁ…星、もしかしてア(・)レ(・)ですか?」

 

星「ええ、もしかしなくてもア(・)レ(・)だと思いますよ」

 

霊夢

「え、アレ…?アレって何よ?」

 

星「墓石から墓石へと飛び移る、小傘の悪い癖ですよ。大方、脚を滑らせて落っこちたんでしょうね」

 

霊夢

「…は?」

 

なんと先ほどの轟音の正体は、墓石から墓石へ飛び移るという圧倒的不謹慎な遊びを行っていた小傘が、遊んでいる最中に足を滑らせて人様の墓石を倒してしまった際に発生したものによる轟音だったのだ。

 

聖「最近はそんな不謹慎なお遊びは控えていたというのに…」

 

小傘

「ムキュー…(泣)」

 

霊夢

「小傘って…そんな事するタイプの妖怪だったの…?」

 

星「ええ、昔の小傘は日課の如く毎日行っていましたよ。でも聖から本気の説教を受けて、最近は控えていたんですけど…ご覧の通りってやつです」

 

聖「もう…余計なお仕事を増やさないで欲しいわ!」

 

星「まったくです」

 

霊夢

「…(汗)」

(とりあえず小傘が犯人じゃなかったのは良いとして…まぎわらしい事をしないで欲しいわ…)

 

 

パシャッ

 

 

文「な~んだ…ただの事故ですか。ま、反獄王が動き出したわけじゃなくて何よりですね…。さて…あとはこのまま霊夢さんが上手くやってくだされば、反獄王自ら姿を現すのも時間の問題ですかねぇ?」

 

 

遠方から状況を観察していた文も、安堵の念で胸を下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがそんな安堵を消し去るかのように…

 

 

~はたての刷新室~

 

 

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ!!

 

 

はたて

「ど、どうして!?どうしてこんな事が!?反獄王にこんな事が出来るだなんて、私は聞いてないわよ!?」

 

 

 

ザァッ…

 

ザザザザザザザザザザザザザザザ…

 

 

〖画像が破損しています〗

 

 

 

原因は不明だが…これまでにはたてが念写にてかき集めていた反獄王の手がかりのデータが、突如として全て破損。今までかき集めていた全ての手がかりが全て無へと返されてしまった。

 

はたて

「わ、私が今まで念写し続けていた画像が全部破損してる…!?(ドンッ!!)どうしていきなり私の念写がこんな事に!?」

 

 

 

「「今までこんな事無かったのに…!!」

 

 

 

ザザザザザザザザザザザザザザザ…

 

 

〖画像が破損しています〗

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

華月麟の幻想記(作者:華月麟)(原作:東方Project)

現世での虐待に嫌気がさした少年▼自ら命を絶つが、目覚めるとそこは幻想郷と呼ばれる場所へ幻想入り…?▼波乱万丈な幻想郷生活!▼異変を通して成長する主人公!▼※ただの自己満足作品でございます▼※注意▼この物語には注意する点がいくつか▼・色んな作品から持ってこられたセリフや技▼・ネタの渋滞▼・突然のハーレム要素▼・物語が進むにつれ、なんでもありになる主人公▼・姿が…


総合評価:512/評価:6.32/完結:1036話/更新日時:2026年01月25日(日) 10:26 小説情報

東方十能力(作者:nite)(原作:東方project)

幻想の力を持つ何でも屋▼彼は昔からの友の誘いで現代社会から幻想郷へ足を踏み入れた▼現代的な知識と幻想の力を使いながら幻想の世界で生活する彼の周囲には様々な種族が集まってくる▼これは彼とその周囲の人々が紡ぐエンターテインメントである▼小説処女作です。▼基本的には土日に、土日の間に何話も書けた場合は水曜日にも投稿します。


総合評価:814/評価:6.3/連載:522話/更新日時:2026年10月17日(土) 07:12 小説情報

精霊仕い ~それは精霊ですか? いいえロボットです~(作者:忌野希和)(オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル)

神無き大陸の東端にとある小国があった。▼小国の更に東には人類未踏の樹海が広がり、人類の脅威となる魔獣が無数に生息している。▼魔獣から小国を守っているのは樹海と隣接している男爵家だ。▼男爵家は先祖代々、一子相伝で受け継がれる強力な精霊たちを使役する〈精霊使い〉で、小国の国防を一手に担っていた。▼事件は男爵家当主がシキという転生者の少年に代替わりした時に起こる。…


総合評価:1074/評価:7.54/連載:318話/更新日時:2026年10月22日(木) 07:10 小説情報

銀の狐と幻想の少女たち(作者:雨宮雪色)(原作:東方Project)

ある平和な世界があった。人が。妖怪が。神々が。あらゆる種族の者たちが集いともに暮らす、地上最後の幻想の世界があった。▼幻想の住人たちは、今日も今日とておもいおもいの時を刻む。時にはすれ違ったり、喧嘩をしてしまったりして、誰かが傷つき涙を流すこともあるけれど。▼でも結局は、みんな、なんだかんだで仲がいい。▼これは、そんな話。人も妖怪も神々も、みんなが種族の垣根…


総合評価:15358/評価:9.25/連載:160話/更新日時:2023年05月21日(日) 20:00 小説情報

烈禍襲来:青き物語に刻まれる銀色(作者:ほろ酔い羊)(原作:ブルーアーカイブ)

原初メルゼナの特徴を持った男子生徒の物語▼なお男子生徒は前世?の記憶を持ちブルアカはあまり知らないとする▼作者はハーメルンでざっくりとストーリーを知っている程度でほとんどにわかです▼初投稿で所々おかしい文になるかもしれないですが温かい目で見守っていただければ幸いです▼主人公のヘイローを描きました▼手描きで申し訳ない▼【挿絵表示】▼色は皮膜と連動してる感じです


総合評価:298/評価:8.57/連載:20話/更新日時:2026年10月19日(月) 11:57 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>