紫苑
「キュウ…」 チーンッ…
女苑
「はぁ!?ガチギレ状態の姉さんに、博麗神社の門番を1日担当させたいですってぇ!?」
貧乏神を博麗神社に召喚したのは良いが、肝心の本人が依神女苑の下敷きになって気絶してしまったので、間違えて召喚してしまった女苑に事の経緯と何故紫苑を呼び出したのかを説明したところ、予想通りの反応が返ってきた。
魔理沙
「ま、当然の反応だわな」
女苑
「は…!?ほ、本気でそんな事考えてんの!?」
隠岐奈
「その通り。だから彼女を召喚したのだが…まさか君までセットなのは想定外だったよ」
女苑
「あんたらだって姉さんの能力の酷さは理解してるでしょ?姉さんを1人にしたら何をしでかすか分からないのよ。だから私か、あの不良天人が傍にいなきゃ…」
霊夢・魔理沙
「「なんとも姉思いな妹だこって」」
女苑
「だって、妹の私ですら姉さんの能力がどれだけの不幸を姉さん自身にもたらすのか分かんないのよ??」
針妙丸
「まあ…言われてみると想像しにくいけど…」
あうん
「それでも女苑さんは紫苑さん思いですよ〜♪」
女苑
「そんな事ない!///」
紫苑
「う、うーん…」 ムクリ…
魔理沙
「お、目が覚めたか?紫苑」
紫苑
「…背中が馬鹿みたいにズキズキします(泣)」
隠岐奈
「その事については、申し訳なかったと私が言わせてもらう(汗)」
女苑
「ね、姉さん大丈夫?」
紫苑
「じょ、女苑こそ…怪我はない…?」
女苑
「どっかの誰かさんが下敷きになっちゃったから(汗)」
紫苑
「なら良かった…」
魔理沙
「ほれ、回復魔法だ」 パァァァァッ…
紫苑
「あ、ありがとうございます…。で…私はどうして博麗神社に呼ばれたんですか…?」
隠岐奈
「それについては霊夢の口から説明してもらおう」
霊夢
「ええ。紫苑、単刀直入に言わせてもらうわね?」
紫苑
「は、はい」
(何を言われるんだろうか…?)
霊夢
(スー…ハー…)
「「紫苑、貴女に1日博麗神社の門番を務めて欲しいの」」
紫苑
「…はい!?び、貧乏神の私が!?この神聖な神社の門番を!?チョットナニイッテルカワカラナインデスケド!?」
女苑
「分かるわ〜その気持ち、私も最初聞いた時は同じ反応したわ」
紫苑
「そもそも…どうやって私がこの神社の門番を…?」
隠岐奈
「そこは私が補足しよう。私が能力を使って君に生命エネルギーを注ぐ、そうすれば君はあの時見せてくれた超貧乏神状態へ覚醒出来るだろう?その状態で博麗神社の門番を務めて欲しいのだよ」
紫苑
「無理無理無理無理!無理ですよ!?私なんかにそんな重要な役職は務まりませんよ!そ、そもそも…私がここで能力を発揮したら大変な事に…」
霊夢
「大丈夫、それは覚悟の上よ」
紫苑
「いいっ!?で、でも…私なんかよりもっと他に適任が…」
魔理沙
「いやぁ…居るには居るかもしれないけど、その場合は十中八九弾幕ごっこがその場で勃発する可能性しかないんだよ。でも紫苑ならそうはならない、お前の能力に触れた者は全員自分自身に不幸が訪れるんだからな」
紫苑
「ほ、褒められてるんだか危険視されてるんだか分からない評価…(汗)」
女苑
「姉さん、多分どっちもだと思うわよ」
紫苑
「だよね〜?」
霊夢
「ダメかしら、紫苑」
紫苑
「仮に私が
霊夢
「し、紫苑…」
隠岐奈
(自分自身の能力がどれだけ危険なのか理解していているからこそ…霊夢の頼みを飲み込めないわけだな…。しかし…依神紫苑以外にこの神社の門番が務まる者など…)
麟「紫苑…」
紫苑
「り、麟さん…?」
霊夢
「麟…!大丈夫…?」
麟「まだ若干意識は朦朧としてる感じがするけど…大丈夫だ…」
針妙丸
「それは大丈夫とは言わないよ?」
あうん
「まだゆっくり眠っていた方が…」
麟「いいから…紫苑…ちょっと来い…」 チョイチョイ…
紫苑
「は、はい」 ソソソッ…
麟「紫苑…お前は博麗神社や人里への被害を心配して…霊夢達の頼みを断っているのは重々承知してる…でも、これはお前にしか頼めないんだ…」
紫苑
「無理ですって…!私の制御不能な能力で何もかもを不幸させたら…」
麟「それは…無意識に能力を発動していた時の話だ…。でも今回は違う…」
紫苑
「え…?」
麟「お前は今回…初めて誰かの為に能力を行使するんだ。誰かの為に力を使うというならば…絶対にお前は自分の能力を制御出来るはずだ…。さとりやこいしが…自分の能力を制御出来るようになったのと同じようにな…」
紫苑
「私が初めて…誰かの為に自分の力を…」
麟「だから…何も心配しないで…思う存分にお前の能力を行使して…くれ…」 ガクッ…
紫苑
「り、麟さん!?」
麟「…」
霊夢
「り、麟!?」
隠岐奈
「り、麟君!」
麟「すぅ…すぅ…」
紫苑に自信を付けてもらう為に言葉を送る為に無理してまで紫苑へ言葉を送った麟は、気を失うように眠りに付いた。
よく見ると彼の額は大汗をかいていた。
魔理沙
「眠っちまったみたいだな…」
霊夢
「気を失うように眠りについたのね…」
女苑
「すんごい精神力してるわね…」
針妙丸
「ってよく見たら凄い汗!?あ、あうん、汗ふき用のタオルと水分補給用の水を用意しないと!?」
あうん
「は、はいぃっ!」 ドタドタ!
紫苑
「…」
麟「すう…すう…」
『『初めて誰かの為に能力を行使するんだ。誰かの為に力を使うというならば…絶対にお前は自分の力を制御出来るはずだ…』』
紫苑
(私の力を…誰かの為に…) ギリッ…!!
霊夢
「紫苑…無理にとは言わないわ。最悪、私達でどうかに…」
紫苑
「やります…」
霊夢
「…え?」
紫苑
「私、やります!」
女苑
「はぁ!?姉さん、本気で言ってるの!?」
紫苑
「私の力が誰かの為に役立つ時があるなら…私はそれに賭ける…!麟さんは…私が自分の能力を制御出来ると信じて、今の言葉をくれたのよ…だったら私は麟さんの為にやってやる!」
女苑
「ね、姉さん…!?」
隠岐奈
「ふっ…」
(彼の言葉に感化されたか…?あの貧乏神の目に…覚悟を決めた光が灯されている…)
紫苑
「霊夢さん、私やります!」
霊夢
「…本気なのね?貴女がもし自分の能力を制御出来なかった場合、私は貴女を退治する羽目になるかもしれないけど…」
紫苑
「今の私なら…自分の能力も制御出来る気がします!お願いします!やらせてください!」
霊夢
「紫苑…」
魔理沙
「にっしっし♪こりゃ面白くなりそうだな?」
隠岐奈
「依神紫苑、君の覚悟はしかと受け取った!もう後には戻れなくなるかもしれない…それでも良いというのなら、私に着いてこい!」
紫苑
「覚悟は決めました!どうぞ命令をください!」
隠岐奈
「よく言った!では着いてこい!」
紫苑
「はいっ!」
麟の言葉を受け止め覚悟を決めた依神紫苑。果たしてその覚悟が吉と出るか凶と出るか…