華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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麟のお見舞い(白玉楼編)

麟「すう…すう…すう…」

 

橙(猫形態)

『ゴロゴロ…Zzz』

 

 

紫「…ふふ」 ナデナデ

 

藍「薬が効いてきたおかげですかね?麟の寝顔が穏やかに見えますよ」

 

紫「霊夢に風邪をひき始めた時の麟の様子がどうだったか聞いたのだけど…気を失ったり、身体の震えが止まらない、変な汗は大量にかくで…見るに堪えなかったらしいわ」

 

藍「それはもはや風邪というより…別の病なのでは…?」

 

紫「だから重めの風邪なんでしょうね」

 

藍「ま、まぁ…八意永琳の腕は確かですので…そうなんでしょうけど」

 

紫「チルノとレティ・ホワイトロックだったわね?私の息子を氷漬けにしてくれたのは…」

 

藍「はい、射命丸文の新聞にはそう書かれていましたね?」

 

紫「(ギリッ…!!)あの2人…どう調理してくれようか…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

藍「ゆ、紫様…?」

 

紫「…情けない話だけど、この幻想郷賢者・八雲紫にとって…華月麟(この子)は全てよ」

 

藍「…」

 

紫「もしも息子に何かあった時は…どんな手を使ってでもあの2人を始末してくれるわ。麟の風邪が完全に治るまでは…貴女もそのつもりでいてちょうだい」

 

藍「はっ…!」

 

 

<ごめんくださいな〜♪

 

 

紫「あら…来客かしら?」

 

藍「おそらくは、誰かが麟のお見舞いにでも来たのでしょうね」

 

紫「藍、出てあげてちょうだい。私はこの子の傍から離れられないから…」

 

麟「すぅ…すぅ…」

 

藍「分かりました」 ザッ…

 

 

ガララーッ

 

 

藍「はい、どちら様でしょう?」 チラッ

 

 

幽々子

「あら藍、ごきげんよう♪」 フリフリ

 

妖夢

「ご無沙汰してます、藍様」 ペコリ

 

 

藍「幽々子様に妖夢…さしずめ、麟のお見舞いですね?」

 

幽々子

「大正解♪」

 

妖夢

「本当はもう少し麟さんが回復してからにしようと思ってたのですが…幽々子様が行きたいと駄々をこね続けたので…(汗)」

 

藍「まあ…麟は今ぐっすり眠っているので、静かにしてもらえれば構わないよ。さあさどうぞ上がってください」

 

幽々子

「お邪魔するわ〜♪」

 

妖夢

「お、お邪魔します」

 

 

ザーッ

 

 

幽々子

「麟〜、来たわよ〜っ♪」

 

妖夢

「ちょっ…!?幽々子様…!」

 

紫「…幽々子、やっぱり貴女が一番乗りだったわね」

 

幽々子

「あら紫、貴女も居たのね?(キョロキョロ)…霊夢達は居ないの?」

 

紫「霊夢達には2週間程度のお暇を与えたのよ。この子の看病は、母である私がすべき事だから」

 

幽々子

「まあ強欲な賢者様だこと。本当は麟の事を独り占めにしたいだけだったんじゃないのかしら?」

 

紫「どうかしらね?♪」

 

幽々子

「ふふっ♪」

 

妖夢

「はぁ…。あ、紫様、先程『貴女が一番乗りだった』と仰っていましたが…それってどういう…?」

 

紫「麟のお見舞いに来たのは、貴女達が最初って事よ」

 

妖夢

「や、やっぱりそうだったんですね…?まだ行かない方がいいと幽々子様に忠告していたのですが…聞く耳持たずでして…」

 

紫「幽々子ほど我慢という言葉が似合わない人は、どこを探しても居ないものよ」

 

幽々子

「あら?失敬しちゃうわね、私だって我慢くらいは出来るわよ」

 

藍「なら…麟のお見舞いの日程を改めようとは思わなかったのですか?」

 

幽々子

「それに関しては…我慢出来なかった☆」 テヘ☆

 

藍・妖夢

(ガックシ…)

 

紫「はぁ…(汗)」

 

幽々子

「だって〜、麟に会いたかったんだもん〜」

 

妖夢

「今の麟さんは絶対に安静にしてなければならないんですよ?」

 

幽々子

「顔を見るくらいはいいじゃない!」

 

紫「そうなんでしょうけど…」

 

藍「あ、あの…そんなに大きな声で会話を続けてたら…」

 

 

麟「んん…?なんか騒がしいな…」

 

橙『フワァァォ…ニャー…』

 

 

紫・幽々・妖

『…あ』

 

藍「はぁ…言わんこっちゃない。麟が起きてしまったじゃないですか…」

 

紫「あわわ…!?ご、ごめんなさい麟…!起こしちゃったかしら…?」

 

麟「風邪をひいてる身分でこんな事言うのもあれだけどさ…静かに寝かせてよ…」

 

妖夢

「す、すみません…」

 

幽々子

「起こすつもりはなかったのよ〜」

 

麟「あれ…?妖夢に幽々子さん…?なんでここに…」

 

藍「2人共、お前のお見舞いに来たそうだ」

 

麟「わざわざありがとうね…別にお見舞いなんてしなくていいのに…」

 

幽々子

「貴方はよくても、私はそうはいかないわよ♪」

 

妖夢

「麟さんには普段からお世話になっているので、これくらいはさせてもらいますよ」

 

麟「そっか…」

 

幽々子

「…えいっ」 ムギュッ

 

麟「[ムギュッ]ギュム!?」

 

妖夢・藍

「「幽々子様!?」」

 

紫「ちょっと幽々子!?」

 

幽々子

「もー、ちょっと風邪を患ったからって弱気になりすぎよ?」 ナデナデ

 

麟「せめて活力がないと言って欲しいんだけど…別に風邪を患ったからって、弱気になる理由なんかないし…」

 

幽々子

「まあそうよね♪(ナデナデ)それにしても麟、貴方まだ熱はありそうね?貴方の身体、ポッカポカ通り越してアッツアツよ」

 

麟「発熱中だから当たり前だっつーの…」

 

紫「はいそこまで!」 グイッ!

 

幽々子

「あーん…麟から引き剥がされたー…」

 

妖夢

「少しは自重してください幽々子…!」

 

藍「さあ麟、横になってゆっくり寝なさい」

 

麟「はーい…」 ゴロン…

 

幽々子

「あ、そうそう♪妖夢、あれを渡してちょうだい」

 

妖夢

「かしこまりました」 ゴソゴソ

 

紫「あれって何かしら?」

 

妖夢

「(スッ)桜のエキスが入った液体石鹸と固形石鹸です」

 

藍「石鹸か」

 

幽々子

「大汗かいて身体が臭いだろうから、何か良い香りのする石鹸で身体を洗ってもらえば良い香りが身体を包んでくれるでしょう?」

 

麟「そりゃありがたい…早速今日使いたいな…」

 

幽々子

「どうかしら紫、麟もああ言ってる事だから今日、あの子をお風呂に入れてあげるのは?」

 

紫「そうねぇ…麟をお風呂に入れるついでに、布団の交換もした方が良いかしら?」

 

妖夢

「では私も手伝いましょうか?」

 

藍「大丈夫だ、私と紫様でやりくりは出来るさ」

 

妖夢

「そうですか…分かりました」

 

紫「じゃあそろそろ…麟をお風呂にでも入れたいから、幽々子はお暇してちょうだい」

 

幽々子

「なんなら私が麟をお風呂に入れてあげても…♡」

 

妖夢

「絶対にダメです」 グイッ!

 

幽々子

「[グイッ!]オフゥッ!?」

 

妖夢

「麟さんはまだ絶対安静なんです、私達が長居しては麟さんも身体を休められませんのでさっさと帰りますよ!」 ズリズリズリ…

 

幽々子

「[ズリズリズリ…]はーい…」 ショボン…

 

妖夢

「お邪魔しました!」 ズリズリズリ…

 

幽々子

「お邪魔しました〜…」

 

ザーッ

 

バタンッ

 

藍「…(汗)」

 

紫「はぁ…(汗)藍、早速行動するわよ。私が麟をお風呂に入れるわ、貴女は布団の交換をお願い」

 

藍「かしこまりました。橙、貴女もそろそろ起きなさい」 ユサユサ

 

ボフンッ!!

 

橙(人型形態)

「は〜い!」

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