華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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麟のお見舞い(狸の棟梁編)

キュッキュッ

 

 

藍「ふぅ…洗い物完了っと」

 

紫「あとは襖を開けて換気かしらね?」

 

藍「そうですね、こまめに換気するとしましょう。橙、襖を開けてちょうだい」

 

橙「はい藍様!」 トテトテ

 

ガララーッ!!

 

ガララーッ!!

 

ガララーッ!!

 

 

マミゾウ(人間擬態姿)

「お?」

 

 

橙「…え?」

 

マミゾウ

「ふぉっふぉっふぉっ♪これはこれは…八雲家の見習い化け猫じゃないか」

 

橙「マ、マミゾウさん!?」

 

 

藍「(ピクッ…)マミゾウだと…!?」 ダッ!!

 

 

ドタドタドタ!!

 

ズザザーッ!

 

 

藍「橙!今、マミゾウと言った…か!?」

 

マミゾウ

「げっ…八雲藍?何故お主が博麗神社(ここ)に…」

 

藍「それはこっちのセリフだ!二ッ岩マミゾウ、何故お前がここに居る!?」

 

マミゾウ

「ふぉっふぉっふぉっ♪麟のお見舞いに来たんじゃよ。この前は本気モードの貧乏神に行く手を阻れて、麟の見舞いに来れなかったからのぉ?というか、何故お主がここにおるのか説明してもらおうか?八雲家の九尾」

 

スタスタ…

 

紫「麟の保護者でもある私達が、霊夢の代わりに麟の看病をしているからよマミゾウ」

 

マミゾウ

「なるほど、だから八雲家全員勢揃いというわけか。ふぉっふぉっふぉっ!相変わらずお主も麟にベタ惚れじゃの?八雲紫」

 

紫「それはお互い様でしょ?マミゾウ」

 

紫・マミゾウ

「「えへへへへへ♪」」

 

藍「…(汗)と、とにかく!見舞いに来るのは構わないが、せめて玄関から入ってこい!」

 

マミゾウ

「それはすまんかったの。あ、中に上がっても良いか?」

 

紫「ええ、どうぞどうぞ」

 

橙「お上がりくださいな〜!」

 

マミゾウ

「それでは遠慮なく…の前に、この鬱陶しい変装を解除!」

 

 

BON!

 

 

ブアッ…

 

 

マミゾウ(通常姿)

「ふい~…(尻尾フリフリ)やっぱりこっちの姿の方が落ち着くのぉ?」 ドスッ

 

藍「何故、わざわざ人間に擬態しながらここまで来たんだ?」

 

マミゾウ

「霊夢の奴に『人里に居る時は人間に擬態して、正体を隠せ!』と、釘を刺されてのぉ…」

 

藍「そうなのか?霊夢の奴…私にはそんな事、一切言ってこなかったが…」

 

マミゾウ

「お主は八雲紫の側近として、人里の者達に認知されとるからじゃろう?」

 

藍「そうなのだろうか…?まあ審議はさておき(スッ)ほら、温かい茶だ」

 

マミゾウ

「おっ!すまんのぉ(ズズズ…)ふう…さてさて、麟!気分はどうじゃ?」

 

麟「そこそこってとこかな…?」

 

マミゾウ

「…重めの風邪を患ったと聞いていた割には、随分と顔色が良いのぉ?もう少し顔色が悪く、寝込んでいると思っとったんじゃが…」

 

紫「うふふっ♪実はね?麟ったら、まだ1週間も経っていないのに結構回復しちゃってるのよこれが」

 

マミゾウ

「相変わらず規格外な子じゃのぉ…?(汗)せっかく林檎を持ってきたから、わし自ら皮を剥いて食べさせてやろうと思っとったのに…」

 

麟「わ~い、林檎だぁ…♪」

 

マミゾウ

「食べるか?♪」

 

麟「食べたい♪」

 

マミゾウ

「しょうがないのぉ!♡藍、包丁を持ってきてはくれんか?」

 

藍「はいはい…」

 

 

~ちょっとしたおやつTime~

 

 

麟「あ~、んっ!」 シャクシャク

 

紫「(シャクシャク)あら…凄く甘いわね?結構良い蜜を蓄えた林檎ね」

 

マミゾウ

「じゃろ?(シャクシャク)わしもこの林檎から香る甘い匂いに惹かれて、ついつい4つも買ってしもうたわ!」

 

藍「(シャクシャク)こんなに良い林檎…そんなに買ってしまうのも頷けるな」

 

橙「甘くて美味しいです~♪」 シャクシャク

 

麟「くっそ…俺の体調が壊れてなきゃ、この美味い林檎を使ってアップルパイを作るのに」 シャクシャク

 

マミゾウ

「アップルパイのぉ…。…!(ピコ~ンッ!)アップルパイを作る代わりに、わしのアップルでも揉むか?」 ボインボイン☆

 

紫「ブッ!?」

 

橙「ニャ?」

 

麟「そっちのアップルは…間に合ってます?」

 

マミゾウ

「そりゃ残念じゃ」

 

 

藍「二ッ岩マミゾウ…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

 

マミゾウ

「…あ(汗)」

 

「「今すぐ出ていけぇっ!!」」

 

 

バギャァッ!!!

 

 

マミゾウ

「「お大事にぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!?」」

 

 

キラーンッ☆

 

 

藍「はぁ…はぁ…はぁ…!まったく…奴は教育に悪い!」

 

麟「…マミゾウさんが遥か彼方へ逝ってしまった」

 

紫「無限の彼方へ逝ってしまったわね…」

 

橙「???」

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