華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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麟のお見舞い(天邪鬼編)

時間は経過し、夕食も終えて就寝時間…

 

 

紫・藍

「「すぅ…すぅ…」」

 

橙「ゴロゴロ…zzZ」

 

麟「すぴー…すぴー…」

 

 

スーッ…

 

 

麟「(ピクッ…)誰だ…」 バッ…!

 

ジャキンッ…!!

【挿絵表示】

 

 

正邪

「いいっ…!?ま、待て待て…!私だよ…!」 ヒソヒソ…

 

麟「正邪…!?お前…こんな時間に何しに来やがったんだよ…」 ヒソヒソ…

 

正邪

「別に…風邪で弱りきったお前の情けない顔を見に来ただけだよ」

 

麟「つまりは見舞いに来てくれたのね。つーか普通さ…もう少し明るい時に来るだろ(汗)」

 

正邪

「私は天邪鬼だぞ?どうして周りの奴等と同じようにてめぇのとこに来なきゃならないんだ?」

 

麟「…下手したら不審者扱いされて始末される…とか?」

 

正邪

「…あー、ね」

 

麟「で…正邪はわざわざ俺のお見舞いに来てくれたって事で良いんだよな?こんな時間だけど…」

 

正邪

「か、勘違いすんなよ?///別に私はお前の事が心配だったわけじゃねーよ…///」

 

麟「へいへい…♪」

 

正邪

「ったく…で?今、風邪の方はどうなんだよ?」

 

麟「永琳さんが作ってくれた風邪薬のおかげなのか、かなり楽にはなってるって感じだよ」

 

正邪

「ちっ…つまんねーの。私は弱りに弱りきったお前の情けない顔が見たかったんだがな?」

 

麟「文句があるならさっさと帰れよ…俺はもう寝たいんだが…?」

 

正邪

「っ…」

 

 

「「嫌に決まってんだろ…」」

 

 

麟「ん…?なんか言ったか?」

 

正邪

(ガバッ!!)

 

麟「!?」

 

正邪

「…」

 

麟「な、なんだよいきなり…覆い被さるように俺の上に跨りやがって…」

 

正邪

「麟のバカ…」 ボソ…

 

麟「は…?」

 

正邪

「この際だからハッキリと本音を言ってやる…。ああそうさ、あの鴉天狗の新聞を読んでお前の事が心配になったさ、新聞読んですぐに博麗神社まで駆けつけるくらいには心配になったさ。これで良いか?」

 

麟「別に…本音を言って欲しかったとかではないが?」

 

正邪

「私はな…お前に死なれるのは困るんだよ…」

 

麟「風邪で人は死にやしねーよ…」

 

正邪

「あの鴉天狗が〖重度の風邪で危篤状態〗とか新聞に書くのか悪いんだっつーの…」

 

麟「まぁな…で?なんで俺に死なれたくないんだよ」

 

正邪

「私はまだ…」

 

 

「「お前に救ってもらった時の恩返しが出来てねぇからだよ…」」

 

 

麟「あんなのまだ気にしてたのか?別にあんな事…気にするほどでも…」

 

正邪

「お前は良くても私は良くない」

 

麟「あ…そう?」

 

正邪

「それに私は宣言したはずだ、必ずお前を私の手中に収めるってな」

 

麟「あー…言ってたな?」

 

正邪

「その目的を果たすまで…お前には死なれて欲しくないんだよ…」

 

麟「大丈夫大丈夫、そう簡単には死なないと思うから」

 

正邪

「そうかよ…」 ギュ…

 

麟「…」 ナデナデ

 

正邪

「あとよぉ、麟…」

 

麟「ん?」

 

正邪

「私ってさ…何でもかんでも本音とは真逆の事言うだろ…?」

 

麟「うん」

 

正邪

「正直…どう思う?」

 

麟「どう思うとは…?」

 

正邪

「私って…めんどくさい女かなって…」

 

麟「えぇ…(困惑)」

 

正邪

「霊夢とかと話す時は気にしてねぇけど…お前と話す時、私いっつも思ってたんだよな。毎回本音と真逆の事言って、麟の事傷つけてねぇかなって。言葉って使い方間違えるとナイフ並の凶器になるから…」

 

麟「天邪鬼が自分のアイデンティティを不安がるって…そんな本末転倒な悩みがあっていいのか?(汗)」

 

正邪

「うっせぇな…いいからどう思ってんのか答えろよ…」

 

麟「別に俺は…どっちの正邪でも好きだけど?」

 

正邪

「!」

 

麟「素直な正邪も…素直じゃない正邪も、俺は両方好きだけど?まあ…強いて言うなら、素直じゃない方がからかいがいがあるってところかな?」

 

正邪

「そっか…///お前はそう思ってたのか…えへへ…♪///」

 

麟「悩みは消えましたかね?」

 

正邪

「おう…♪なんか1人で悩んでたのがバカみたいに気が晴れたよ、ありがとな麟。…あれ?私、そもそも何しに博麗神社に来たんだっけ…」

 

麟「しかもこんな夜中に」

 

正邪

「ああそうだ…私、お前の見舞いに来たんだった」

 

麟「当初の目的忘れるの勘弁してくれません?」

 

正邪

「悪かったよ…。詫びに私のおっ〇いでも揉む?霊夢達とかと比べたらそんなにデカかねぇけど…」

 

麟「揉まん揉まん…ていうか、もう特に用事がないなら帰れよ(汗)」

 

正邪

「そうだな…お前の顔も見れたし、そろそろ帰るよ」

 

麟「ああ、気をつけて帰れよ?」

 

正邪

「おう…んじゃ帰る前に」 スッ…

 

 

chu♡

 

 

正邪

「これだけ受け取っといてくれ…♡///」

 

麟「…うっす」

 

正邪

「(スクッ…)んじゃ私は帰る。麟、お大事にな…?」

 

麟「気をつけて帰れよ〜」 フリフリ

 

正邪

「ああ」

 

 

サーッ…バタン

 

 

正邪

「よし…帰るか」

 

 

 

『別に俺は…どっちの正邪でも好きだけど?』

 

 

 

正邪

「…ふふっ♡」 ドゥッ!

 

 

ギュアァーン…!!

 

 

麟「…帰ったな。よし…さっさと寝よ…」 ゴロン…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麟「すぅ…すぅ…」

 

 

 

 

紫「…」

(まさか鬼人正邪がこんな夜中に来るだなんて…少し夜の時間帯も警戒した方が良いかもしれないわね…)

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