華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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断罪執行

翌日…と言いたいところだが、昨日は八雲紫と摩多羅隠岐奈が鴉天狗・射命丸文を始末しに天狗の里へと馳せ参じていた。

 

結局、文はどうなったのか?

その話を軽くしてから次の話へと行こう。

 

 

~天狗の里~

 

 

ガチャ…

 

 

紫(スタッ…)

 

隠岐奈

(ザッ…)

 

勇儀・萃香

「「…」」 シュタッ…

 

紫「悪いわね2人共、こんな夜遅くに呼び出して」

 

勇儀

「いやいや、あたしらもこの号外(けん)について動くか動かないか迷ってたところだったんだが、ちょうどあんたら2人があたしらの所に来てくれたから踏ん切りが付いたってとこさね」

 

萃香

「紫達賢者が動くって事は、私達鬼も動かなくちゃいけないってのと同義だよ♪」

 

隠岐奈

「君達2人がそう言ってくれるなら、私達も君達の元にやって来た甲斐があったというものだよ」

 

勇儀

「さて…まずは何からおっ始めるかな?」 パキッ…ポキッ…

 

萃香

「まずは天魔と龍を呼んだ方がいいんじゃないか?」

 

勇儀

「だな。んじゃ早速」 スゥ-…

 

萃香

「あ、勇儀と隠岐奈、耳塞いでた方がいいよ」 キュッ

 

紫・隠岐奈

「「え」」

 

勇儀

(カッ…!!)

 

 

「「龍ぅぅぅぅっ!!天魔ぁぁぁぁぁぁっ!!!」」

 

 

グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!

 

 

 

 

<龍ぅぅぅ…!天魔ぁぁぁぁぁぁ…!!

 

 

典(菅牧(くだまき) (つかさ))

「コヤンッ!?」 ビクゥ!?

 

龍(飯綱丸(いいづなまる) (めぐむ))

「んぶっ!?い、今の声は…星熊殿…!?」

 

典「き、今日の会合はとっくに終わってますよね…?」

 

龍「な、何か不手際があったのか…!?典!お前は今すぐに天魔様をお呼びしろ!」 ダッ!!

 

典「は、はいっ!」 ダッ!!

 

 

 

 

シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

 

 

 

勇儀

「ふぅ…」

 

萃香

「あっはっはっ!相変わらず、隅々まで響く声だこって♪」

 

勇儀

「確か命蓮寺に山彦の幽谷響子って妖怪の子が居たねぇ?今度、あの子と声量で張り合ってみようかね…」

 

紫「絶対やめて」

 

勇儀

「あ、ダメ?」

 

紫「今の雄叫びを聞いた隠岐奈を見てみなさい」

 

勇儀・萃香

「「んん?」」 チラッ

 

隠岐奈

「ブクブクブクブクブク…」

 

勇儀

「…気絶してるのかい」

 

萃香

「耳を塞ぐのが遅かったか…」

 

紫「…隠岐奈!」

 

隠岐奈

「ハッ!?す、すまんすまん…耳を塞いでたのに、それを貫通して私の脳にまで届いてしまってだね…思わず気絶してしまったよ」

 

紫「勇儀の雄叫び、どうだった?」

 

隠岐奈

「脳みそが揺れたんだが」

 

萃香

「音波兵器かよ」

 

紫「でもこれで分かったでしょ?勇儀と響子が声量で張り合ってみなさい?幻想郷中の人達が気絶するわよ」

 

勇儀

「そうかなぁ…?」

 

隠岐奈

「…下手したら、麟君が出動する案件に発展するぞ?」

 

勇儀

「…つまり、合法的に麟とドンパチやれるって事!?」 キラキラ☆

 

紫「目を輝かせないの」 ペシッ

 

勇儀

「イテッ」

 

 

ドタドタドタ!!!

 

 

萃香

「…来たよ」

 

勇儀

「ようやくか?」

 

 

ズザザァッ!!

 

 

天魔(天狗達の長)

『お、遅くなり申し訳ございません!』

 

龍「色々と準備をしていたので少し時間がかかってしまい…!」

 

勇儀

「あー…そのなんだ?いきなりこんな夜更けに来たあたしらも悪い、だから気にしないでおくれ」

 

天魔

『は、ははっ…!(チラッ)え、えっと…夜分遅くに…何か我々に御用でも…?しかも八雲紫様と摩多羅隠岐奈様までお揃いで…』

 

隠岐奈

「我々がここへ来た理由はこれだ」 バサッ

 

龍「こ、これは文々。新聞…?」

 

隠岐奈

「これは1週間前くらいに、射命丸文が発行した号外だ。その内容については、お前達も認知はしているか?」

 

天魔

『は、はい、華月麟が重度の風邪患った話ですよね…?』

 

紫「ええそうよ」

 

龍「そ、それが何か…?」

 

隠岐奈

「お前のとこの愚かな鴉天狗が、事実を捻じ曲げ、挙句の果てには麟君の病状を大袈裟に誇張したせいで…幻想郷中に混乱を引き起こした…と言えば分かるか?」 ギロリ…

 

龍「そ、そんな事が…!?」

 

隠岐奈

「射命丸文の号外は、事実をわざと変に誇張して表現した号外を作る事が多い…私は前々からこのやり方を問題視していてな、今回ばかりは見過ごせないと思った…。天魔はどう思う」

 

天魔

『じ、事実を捻じ曲げ誇張するのは…情報を幻想郷中に広める者としては許されざる行為です…!』

 

隠岐奈

「君も私らと同じ考え方をしていて安心したよ。で、単刀直入に言わせてもらうが…射命丸文を今すぐ呼び出せ」

 

龍「い、今すぐにですか!?」

 

勇儀

「何か問題でもあるのか?」

 

龍「じ、時間的に…射命丸文は眠っているのでは…?」

 

勇儀

「関係ない、さっさと呼び出せ。呼び出さないと言うのなら…」 ギリッ…!!

 

龍「いぃ…っ!?」

 

萃香

「分かっている…よな?」 パキッ…パキッ…

 

龍「す、すぐに呼んできます!」 ダッ!!

 

紫「…」

 

 

 

 

 

ドタドタドタ!!!

 

 

 

 

 

龍「お、お待たせしました…!」

 

文「あやや…?なんかとんでもない面子が集まってるんですけど…」

 

隠岐奈

「射命丸文、この号外はなんだ?」 バサッ

 

文「これですか?(ジーッ)ああ…麟さんの件を取り扱った号外ですね?これが何か?」

 

勇儀

「そこに書いてある内容、随分事実と異なる書き方がされてるようだが…どういうつもりだ?」

 

文「事実と異なる?私は事実しか書いてないですけど」

 

紫「重度の風邪で麟が危篤状態…これも事実だって言いたいのかしら?」

 

文「それはぁ…皆さんが興味を示すと思ってそう書いたんですけど…」

 

萃香

「興味を示すようにする為なら、事実を捻じ曲げてもいいのか?」

 

文「何事も面白おかしく!それが私のモットーです!♪」

 

勇儀・萃香

「「はぁ…」」

 

紫「チッ…」

 

隠岐奈

「…どうやら、今の発言で決定したようだ」

 

文「決定?何がですか?」

 

隠岐奈

「射命丸文!!」 ギロリ…!!

 

文「(ビクゥ!?)は、はいっ!?」

 

 

 

隠岐奈

「「秘神・摩多羅隠岐奈の名において貴様を断罪す!汝に罪あり!!」」

 

 

 

YE GUILTY

(汝に罪あり)

 

 

 

紫・勇儀・萃香

『…』 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!

 

文「えっ!?えっ!?えっ!?」

 

龍「天魔様!た、退避を!」 ドゥッ!

 

天魔

『わ、分かっている!』 ドゥッ!

 

 

隠岐奈

「後符〖絶対秘神の後光〗!!」

 

 

紫「魍魎〖二重黒死蝶〗!!」

 

 

勇儀

「光鬼〖金剛螺旋〗!!」

 

 

萃香

「鬼群〖インプスウォーム〗!!」

 

 

 

JUDGMENT ORDER!

(断罪執行)

 

 

隠・紫・勇・萃

『はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』

 

 

ズァォッ!!!

 

 

グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!

 

 

文「あ…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「あややややぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」」

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