華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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後片付け

サッサッサッサッ…

 

 

村紗

「うっへ〜…なんだかんだ、結構熱中してたな私達」

 

一輪

「瓦の破片があっちこっちにぶっ飛んでる…」

 

星「この瓦の残骸…どうしましょう?」

 

麟「こういうのはもっと細かく砕いて、砂利道とかを作るのに使うのもありなんじゃないか?これは水はけもきっと良さそうだし」

 

ぬえ

「…なんでそんな事まで知ってんの、あんた」

 

神子

「なるほど…砂利道か。他に何か使い道はあるのかい?」

 

麟「石ころサイズくらいに砕いて、それを建物の周りに撒く事で防犯用の石にもなるよ?踏んだ時にジャリジャリって音が出るから」

 

聖「良いですねそれ!響子、小傘、石ころくらいのサイズの破片を片っ端からかき集めてきてください」

 

響子・小傘

「「わっかりましたー!」」 バビューンッ!!

 

聖「あの破片を寺の周りに撒けば、防犯対策にもなるとは思いませんでした」

 

布都

「あの程度で防犯対策になるとは思わんがのぉ?我なら空から奇襲をかけるからのぉ」

 

聖「別に放火対策を考えているわけではありません。ごく稀ではありますが…命蓮寺の賽銭を盗もうとする輩がいたりしまして…」

 

布都

「あ、そっちか」

 

屠自古

「それだったら、賽銭箱手前の階段の板材を音の出やすい物に変えてみたりするのもありなんじゃないか?」

 

麟「あとは階段手前の地面の下に瓦を撒いて、そこの地面を踏むと音が出るようにしたりな」

 

聖「なるほど…その手がありましたね。明日にでも河童の河城にとりさんに頼みましょうかね?」

 

こころ

「なあ麟、この瓦ってそういう防犯対策にしか使い道はないのか〜?」

 

麟「防犯対策以外に使うとしたら…もっと細かく砕いて土壌改良剤にするとかかな?細かく砕いた瓦は保水性に優れてるから、それで道路を作れば地面が水を吸って水溜まりが出来にくくしたり、逆に夏は水溜まりの照り返しを少なくしたり出来るしな。あと、その保水性を利用する事で植物の成長を促せるしな」

 

聖「なるほど…では、この瓦で命蓮寺の地面を舗装すれば…夏の暑さ対策にもなるわけですね…」

 

神子

「そのまま地面に撒けば防犯対策、更に細かく砕けば暑さ対策の地面、土壌改良剤、割れた瓦にそこまでの可能性があったとはな…」

 

こころ

「色々な活用方法があるんだな〜?」

 

布都

「というか…物知りすぎんか?麟殿」

 

早鬼

「…全くもって何を喋っているのか分からん!」

 

慧ノ子

「わ、私もです…」

 

青娥

「つまり、この割れた瓦もゴミではなく他の使い道があるということですわ♪」

 

早鬼

「なるほど?捨てずに別の使い方があるというわけか…。しかし…何故あいつはそこまで知ってるんだ?」

 

慧ノ子

「旦那様ったら博識です〜♪」

 

 

~数分後~

 

 

聖「はいっ♪皆さん掃除の協力ありがとうございました、おかげでこんなに瓦礫が集まりました♪」

 

 

ゴチャァ…

 

 

麟「あ、改めてこう見ると…すんごい量の瓦を割ったな…」

 

星「なんだかんだ、皆さんノリノリで瓦割りしてましたもんね」

 

村紗

「たまにはこういうのでいいんだよ」

 

一輪

「瞑想や滝行だけじゃ飽きるもんね〜」

 

聖「あら…そんなに普段の修行が物足りないと言うのなら、もう少し厳し目の方が良いですか?」 ニコニコ♪

 

村紗・一輪

「「いえいえ、結構結構」」

 

ぬえ

(余計な事を言わなきゃいいのに…)

 

 

ギィィィ…

 

ナズーリン

「やれやれ…今回はかなり苦戦したな…」 スタスタ

 

 

麟「(チラッ)あ、ナズーリンだ」

 

響子

「おかえりなさーいっ!♪」

 

ナズーリン

「ただいま戻ったよ…って、なんで神霊廟の面々がここに居るんだい?それに見慣れない奴も2人いるし…(チラッ)あ、いらっしゃい麟♪」 フリフリ♪

 

麟「ようナズーリン♪お疲れ様」

 

ナズーリン

「(スッ)ほれご主人、宝塔だよ」

 

星「毎度毎度お手数お掛けします…(ペコリ)して…今回はどこにありましたか?」

 

ナズーリン

「…香霖堂だよ。はぁ…店主にとんでもない値段をふっかけられたよ」

 

星「…え?」

 

麟「なあナズーリン、いくらしたか教えてよ」

 

ナズーリン

「いいよ?耳を貸してくれ」

 

麟「ほいっ!」 バッ

 

ナズーリン

「実はね…$$$円(言えない値段)で買い取らされたんだ…」 ヒソヒソ

 

麟「ブーッ!?マ、マジで言ってんの!?」

 

ナズーリン

「マジマジ」

 

麟「うっわぁ…」 チラッ

 

星「え?え?え?」

 

麟「…ちなみに、この事は聖さんには…」

 

ナズーリン

「もちろん言うさ、ご主人には反省してもらわないとだして。てことで聖、少し耳を貸してくれ」

 

聖「?分かりました」 バッ

 

ナズーリン

「宝塔の買取金額なんだけどね…$$$円で買い取らされたんだよ」

 

聖「(ピクッ…)…なんですって?」

 

ナズーリン

「ご主人が無くしさえしなきゃ…はぁ…」

 

聖「…寅丸星」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

星「な、なんでしょうか聖!?」

 

 

「「貴女という人はぁぁっ!!!」」

ガオォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

星「ぎゃーっ!?ごめんなさいぃぃぃっ!!!」

 

 

<ヤロウオブクラッシャー!!

 

<ウワァァァァァァァァッ!!!

 

 

麟「…やれやれ、結局こういうオチになるのか。こっちに飛び火とかする前に退散しよっと」

 

小傘

「あ、麟さん!(スッ)これ鬼切丸!」

 

麟「おっ、サンキュ♪これ、お代な」

 

ズッシリ

 

小傘

「毎度ありっ!これからもわちきを頼ってね!」

 

麟「おう♪そうさせてもらうよ。んじゃナズーリン、皆、またな♪」

 

 

村紗

「またいつでも来な〜♪」

 

一輪

「命蓮寺はいつでもあんたを歓迎するよ♪」

 

ぬえ

「また遊びに来てね〜♪」

 

響子

「また来てくださ〜いっ!♪」

 

ナズーリン

「次は君と2人で出掛けたいものだね♪」

 

 

麟「神子さん達も、またな♪」

 

 

神子

「いつでも神霊廟に来てくれ、その時はお茶でも出そう」

 

屠自古

「今度、博麗神社に遊びにでも行くよ♪」

 

布都

「またなのじゃ麟殿!」

 

青娥

「帰り道はお気をつけて〜♪」

 

こころ・芳香

「「またな〜」」

 

早鬼

「今度、私自ら博麗神社に赴いてやる!♪」

 

慧ノ子

「またね旦那様〜っ♪」

 

 

麟「華月麟 出る!」 ドゥッ!!

 

 

ギュアァーンッ…!!

 

 

聖白蓮の説教が長引くと察した麟は、足早に命蓮寺を後にした。

 

 

聖「(チラッ)あらっ?麟さんは?」 キョロキョロ

 

星「キュウ…」 チーンッ…

 

ナズーリン

「麟なら今さっき帰ったよ」

 

聖「あらやだ…あれだけの手土産を頂いておきながら、お礼の1つもせずに行かせてしまったわ…」

 

村紗

「また今度、改めてお礼をしに行けば?」

 

聖「そうするとしましょう。星!説教はまだ終わりませんからね!覚悟なさい!」

 

星「い、嫌だぁぁぁぁぁぁぁっ!!!(泣)」

 

 

…寅丸星への説教は、まだまだ長引きそうだ。

 

 

~博麗神社~

 

 

ギュアァーンッ…

 

ブアッ…スタッ

 

麟「ふい〜、到着っと(チラッ)おっ?」

 

 

華扇

「ほら霊夢!あと腕立て伏せ10回ですよ!」

 

霊夢

「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…!きっっついわ…!」 ガクガクガク…

 

華扇

「如何に貴女が普段だらけているか、その身でしっかりと痛感しなさい!」

 

霊夢

「もうやだーっ!!」 ピェェェェッ!!

 

 

麟「…ダメダコリャ(汗)」

 

 

こっちはこっちで、もうしばらく霊夢はこってりと華扇に扱かれそうだ…。

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