華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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月の都へ

霊夢

「もういやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

華扇

「つべこべ言わず身体を動かしなさいっ!!」

 

霊夢

「いやあぁぁああぁあぁぁあぁぁっ!!!」

 

 

麟「…ひ、悲痛過ぎる悲鳴だ」

 

 

博麗神社周辺に、怒りの籠った怒号と悲痛な悲鳴が響き渡る。…人里の人達に勘違いされるのでは?

 

 

トテトテ

 

 

あうん

「おかえりなさい麟さ〜ん♪」

 

針妙丸

「おかえり〜♪」

 

麟「ただいま2人共。…で、霊夢は案の定の有様か?」

 

あうん・針妙丸

「「…ご覧の通り?」」

 

麟「まあ…霊夢には良い薬だろ」

 

針妙丸

「麟ってたまに鬼だよね〜…で?命蓮寺の修行は終わったの?」

 

麟「ちょうど終わったから、一旦霊夢の様子見で帰ってきたとこ。このまま月の都に行く予定よ」

 

針妙丸

「なんか忙しないね〜?1杯くらいお茶飲んでから行けばいいのに」

 

麟「俺が居たら、霊夢が俺に泣き付くだろ」

 

あうん

「…あ」

 

麟「てことで行ってくる。2人共、霊夢の事は任せた」

 

あうん・針妙丸

「「は〜いっ!♪」」

 

麟「うし…行くか」 スッ

 

 

ポチッ

 

 

麟(ビシュインッ!!)

 

 

~月の都~

 

 

ここは月の民達が住む都〖月の都〗。

月の都は月の裏側に存在しており、特殊な結界によって月の表側からやってくる一切の穢れを遮断し、外界とは完全に隔てられている。

 

(ここで記述される穢れとは、本来生物が持つ、すなわち生命現象の事である。実は地上に存在する妖精も生命エネルギーの象徴である為、月の民達からは忌み嫌われている)

 

月の都にはそういった穢れが存在しない為一切の変化が起きない(歳を取らない)。つまり月の都の者達は実質不老不死に近い存在でもある。が、月の民の身体構造は普通の人間と大差ないので、殺そうと思えば殺す事は可能。

 

遥か昔、地上の人間が偶然この月の都に辿り着いた事があり、その人間はこの月の都こそが不老不死の国蓬莱国と勘違いした事がある。

 

地上からこの都へ向かうには、ロケットと呼ばれる装置で月の都の結界と結界に存在する隙間を潜り抜けるか、限られた月の民にしか持つ事を許されない月の都への転送装置を利用して月へ移動するほかない。

 

そして華月麟こそ、本来限られた月の民にしか持つ事を許されない月の都への転送装置を所持している唯一の人間である。

 

 

ビシュインッ…!

 

スタッ…

 

 

麟「よ…っと。ひっさしぶりに来たなぁ…月の都。皆元気にしてっかな?」 スタスタ

 

 

転送装置によって月の都へ到着した麟は、早速とある場所へと足を動かし始めた。が…

 

 

麟「(ピタッ…)いや待てよ…?ただあいつらのとこに行くのは面白みにかけるから…少し趣向を凝らしてみるか」 パサッ…

 

 

OVER!

 

 

素直に目的地へ向かわないのがこの方。

またろくでもない妙案を思い付いたようで、実行に移し始めた。

 

 

~玉兎の訓練所~

 

 

玉兎(月の都の兎兵士)

『はっ!』 ジャキッ!

 

ズガガガガッ!!

 

『えいっ!』 ジャキッ!

 

ドギューンッ!!

 

ドギューンッ!!

 

『たあっ!』 グォッ!!

 

『せいっ!』 バシッ!!

 

 

ここは玉兎達の訓練所。

その名の通り月の都の防衛を担う玉兎兵達が射撃や体術を訓練する場所である。そしてその玉兎達を纏めあげるのが

 

依姫(綿月(わたつきの) 依姫(よりひめ))

「さあレイセン、かかってきなさい!」 ザッ…!!

 

彼女の名は綿月依姫、月の都の防衛と地上の監視などを請け負う〖月の使者〗のリーダーの一人。

 

そして八意永琳の弟子のような存在であり、実は遠い親族でもある。

 

レイセン(綿月姉妹のペット)

「は、はいっ!やぁぁぁっ!!」 ダッ!!

 

ドゥッ!!

 

レイセン

「はっ!」 グォッ!!

 

依姫

「甘いっ!」 バギッ!!

 

レイセン

「くっ…!?なら!」 ビュォッ!!

 

依姫

「はぁっ!」 ドガッ!!

 

 

現在、彼女はペットのレイセンと共に訓練中。

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