添い寝権利争奪戦ジャンケン一人勝ちを成し遂げた綿月依姫。果たしてどんな展開になるか?
~麟の客室~
コンコンッ
麟「ん?」
依姫
「私です」
麟「どぞどぞ〜」
ガチャッ
依姫
「し、失礼します」 ペコリ
麟「んな堅苦しいのはいいから早く入りな」
依姫
「は、はい」
バタンッ…
麟「なんだかんだで、お前と2人きりになるのは…玉兎達の武器を調達する時以来だな?」
依姫
「そうですね…確かにあれ以来ですね」
麟「どうする?このままもう寝ちまうか?それとも少し駄弁るか?」
依姫
「…その、せっかくの機会ですし、少し駄弁りたいです…♪」
麟「んじゃ
依姫
「良いもの…?」 スタスタ
麟「上見てみ」
依姫
「上?」 チラッ
オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ…
・美しい満月
依姫
「…!」
麟「どうだ?地上から見る月は?また違った景色だろ」
依姫
「そ、その…こうして改めて見ると…地上から月までこれ程遠いのですね?月から地上を見下ろすと、以外に近いように見えるんですよね…?」
麟「だろ?地球から月までの距離は約38万4,400㎞、この距離は地球を大体9周半くらい出来る距離だ」
依姫
「ち、地球を9周半!?」
麟「おう、大体だけど9周半」
依姫
「…ちょっと待ってください?師匠…貴方はあの時、この距離を一体何日かけて月へ来たのですか…?」
麟「確か霊夢達はロケットを使って12日くらいだったが…俺は大体4日だったぜ」
依姫
「さ、三分の一の日数…!?流石…ですね?師匠」
麟「がむしゃらで月に向かってたら、4日で行けたって話だがな」
依姫
「がむしゃらで4日で月へ到着…なかなか無茶な理論ですよ」
麟「ピース♪」
依姫
「ふふ…♪(チラッ)それにしても…地上から見る月というのは、これほどまでに綺麗なのですね」
麟「おっ♪依姫も遂にそういう口説き文句が言えるようになったのか。感心感心♪」
依姫
「口説き文句?」
麟「今お前『地上から見る月というのは、これほどまでに綺麗』って言ったろ?地上ではそういう言葉は『貴方が好きです』って隠語みたいなもんなのよ♪」
依姫
「ふえぇっ!?///(カァッ…///)わ、私はそんな意味で言ったわけでは…!///」
麟「わーってるわーってる♪お前はそういうのに疎いってのは、俺と豊姫さんが一番よく分かってら」
依姫
「う、嬉しくないですね、その言葉///」
麟「なっはっはっ♪」
依姫
「…ですが、師匠の事が好きなのは…事実でもありますけど…///」
麟「ふーん?なら、さっきの言葉はやっぱりそういう意味で…」
依姫
「それとこれは違います!///」 クワッ!!
麟「ハイ」
依姫
「…ですが///」
麟「…ん?」
依姫
「この際…そういう意味で言った事にしても良いのかもしれませんね…///」
麟「お前も自分の本心に嘘を付かなくなってきたな?」
依姫
「や、やはり…私らしくありませんでしょうか…///」
麟「弟子の意外な一面を見れるのも師匠の特権よ。お前はそのままでいいんだよ」 ナデナデ
依姫
「[ナデナデ]…!は、はい…///」
麟「でも良いのか?月の使者が地上の人間に惚れて」
依姫
「…お姉様も師匠に惚れていますので、今更どうも出来ないかと?」
麟「…俺のせいで争いの火種が生まれたりは…?」
依姫
「我々に何かあれば八意様も師匠も黙ってはいないと思うので、そんな愚かな選択を民達がするとは思えませんが…」
麟「何かあれば俺を頼れ、いつでもな」
依姫
「はい…!」
麟「よし、俺も眠くなってきたからそろそろ寝るか?」
依姫
「はい、もう夜も更けてきましたし…寝ましょうか。ですがその前に…師匠」
麟「ん?」
依姫
「こ…」
麟「…月はいつだって綺麗だが?」
依姫
(ズコッ!?)
麟「くっくっく♪」
依姫
「し、師匠…!///」 ワナワナ…
麟「悪かった悪かった、意を決して言ってくれたんだろ?耳を真っ赤にさせるくらいに」
依姫
「まったく…師匠はいつも意地悪です…///」 プシュー///
麟「お前はからかい甲斐があるから、ついね?」
依姫
「もう…///」 ギュッ…
麟「おほほ、どしたどした?急に?」
依姫
「あとこれも…///」 手ギュ
麟「あ、抱きつかれたし手も握られたしで動けなくなった」
依姫
「私は…このまま離すつもりはないですよ…///」
麟「このまま離さなくていいよ。てか、俺も今は離すつもりは無い」
依姫
「…!師匠…///」
麟「今はお前のわがままに最後まで付き合うよ♪」
依姫
「ふふっ…♪///やはり師匠はとても優しい方ですね…?///」
麟「別に俺は優しくなんかねぇよ?」
依姫
「師匠はそう思っていても、私はそう思いませんよ…///」 ギュッ///
麟「そいつはどうも」 ギュッ
依姫
「ふふ…♪///」
(今日だけは、絶対に離しはしませんよ…師匠)
「今宵は月が綺麗だね?」 と
耳を赤くしている君
今ならきっと 手が届くよ
触れた指先は もう 離さないで