華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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緊急事態

天界バカンスが終幕となって約2週間が過ぎた。雪景色に包まれていた幻想郷にも、遂に春が訪れた。

 

 

ビューンッ!!

 

 

リリー(リリーホワイト)

「は〜る〜で〜す〜よ〜♪!!」

 

 

春告精・リリーホワイトも我が世の春(じぶんのじだい)がやってきた事で全身に活力が漲り、エネルギッシュ春告精として幻想郷中に春を告げ回る。

 

 

~博麗神社~

 

 

リリー

「麟さん!春ですよ〜っ!♪」

 

そしてしっかりと博麗神社でも春が訪れた事を告げるリリー。これも春時の博麗神社の風物詩になりつつある。

 

麟「もう春なんですか!?」

 

リリー

「もう春ですよ〜っ!♪」

 

麟「なら花見でもするかぁ…」 ギュッ

 

リリー

「[ギュッ]わわっ!?♪」

 

麟「霊夢〜、春告精捕まえたから花見でもしに行こうぜ〜?」

 

リリー

「捕まった〜っ!?」

 

霊夢

「(ヒョコッ)あら…もうお花見の季節?」

 

麟「お花見の季節ですよ〜」

 

リリー

「ですよ〜っ!」

 

霊夢

「なら今からでも準備しようかしら?針妙丸、あうん、2人もお花見に行くでしょう?」

 

針妙丸

「行くーっ!」

 

あうん

「行きたいです〜っ!」

 

霊夢

「リリーも一緒に来る?」

 

リリー

「一緒に行きます〜っ!」

 

霊夢

「なら決まりね。麟、お花見の準備を…」

 

 

タッタッタッタッ…!!

 

ザッ…!!

 

 

小鈴

「「麟さんっ!霊夢さんっ!」」

 

 

麟「っ!?こ、小鈴!?」

 

霊夢

「小鈴ちゃん!?ど、どうしたのよそんなに息を切らして…」

 

そんなのほほんとした空気を一気に冷めさせるかのように、本居小鈴が息を切らしながら博麗神社へと訪問。何かトラブルでも発生したのだろうか?

 

小鈴

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

麟「…だいぶ息が切れてるな」

 

霊夢

「小鈴ちゃん、息を整えてからでも大丈夫だから落ち着いてちょうだい」

 

小鈴

「は、はい…(スー…ハー…)ふぅ…で、では本題に移りますね?」

 

麟「どぞ」

 

霊夢

「ええ」

 

小鈴

「あ、阿求が…大変な状態なんです!」

 

麟「…阿求が大変な状態?」

 

霊夢

「ど、どういうこと?」

 

小鈴

「ハッキリ言うとするなら…阿求が危篤な状態なんです!」

 

霊夢

「なんですって!?」

 

麟「…阿求が危篤!?」

 

小鈴

「今の阿求が妖怪の何か悪いものに充てられてそうなってしまったのか…はたまた別のものなのかが分からなくて…!恐らく屋敷の方が永琳さんを呼んで、阿求の容態を見ているとは思うんですけど…」

 

麟「とりあえず話は後だ!今は阿求の屋敷に急いで向かうぞ!霊夢!」

 

霊夢

「ええ…!事は急を要するわ!3人共!お花見はまたの機会にさせてちょうだい!」

 

 

あうん

「は、はいっ!」

 

針妙丸

「わ、分かった〜!」

 

リリー

「わ、分かりました〜!」

 

 

麟「小鈴!お前も来るだろ!?」 ダッ!

 

小鈴

「は、はいっ!お供させてください!」 ダッ!

 

霊夢

「阿求…一体彼女に何があったの…!?いや…考えるのは後…!今は急いで阿求の屋敷に向かわないと…!」 ダッ!

 

小鈴からの急報により、阿求が只事ではない状態にあると判断した霊夢と麟は、小鈴と共に阿求の屋敷へ全速力で向かった。

 

針妙丸

「阿求…一体どうしちゃったんだろう…?」

 

あうん

「少なくとも…かなり深刻な容態だというくらいしか分かりませんね…」

 

リリー

「すぐに阿求さんの容態が良くなるといいですけど…」

 

…この一件を解決するのがなかなかに困難でありつつも、なんとも意外な方法で快方へと進むだなんて事は、この情報を知る全ても者達は全員思ってもみないことだろう。

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