阿求
「ケホッ…ケホッ…ですから、どうか皆さんはお引取りください…。これは稗田家の問題です…皆さんがどうこう出来る話では…」
麟「…お前はそれで良いのか、阿求」
阿求
「え…?」
霊夢
「麟…?」
麟「お前は俺より年下なんだぞ、お前にはまだこの先の幻想郷を見続けられる時間が本来はある…。それなのに、お前は稗田家代々の呪縛に取り憑かれたからと言って素直に生きる事を諦めるのか…?」
阿求
「今まで…誰1人としてこの呪縛からは逃れる事は出来ませんでした…私も同じです」
麟「お前は…少しでも今までの当主より長く生きたいって思わないのかよ!?お前はそれで良いのかよ!」
阿求
「全ては稗田家が背負う運命です…運命を変える事は不可能です」
麟「こんの…っ!?なあ永琳さん…」
永琳
「な、何かしら?」
麟「医療において、病の進行を遅らせるのは最大で何年まで可能だ?」
永琳
「や、病の進行?阿求の身体を蝕むのは病ではないと、阿求本人が…」
麟「いいから教えてくれ!」
永琳
「さ、最大で4年といったところかしら?私の腕を持ってしても、最大で4年くらいが限界だったわ」
麟「なるほどな…最大で4年、それでもまだ短いか…」
鈴仙
「麟さん…何をする気ですか?」
麟「薬以外の方法で、阿求の身体を蝕む呪縛を消し去る!」
小鈴
「じ、呪縛を消し去る!?」
麟「消し去れなくてもいい…1秒でも長く進行を遅らせるんだよ!」
霊夢
「む、無茶よそんな事…!永琳や稗田家代々当主ですらどうにも出来なかったのよ…!?」
阿求
「麟さん…お気持ちだけで十分です…。ですからこれ以上は…」
麟「いいや、お前の容態は俺がなんとかしてみせる。稗田家の呪縛を…俺が消し去ってみせる!稗田家代々の当主は30前後で死んだ?だったら稗田家九代目当主の稗田阿求を、俺は30以上生かしてみせる!そうだな…?最悪でも40以上は生きてもらうさ。稗田家の呪縛も、ジンクスも、俺がぶち破ってやる…!」 ズンズン…!!
霊夢
「待ちなさい麟!どこへ行くつもり!?」
麟「阿求の呪縛を断ち切る方法を片っ端から調べるんだよ。小鈴、これから鈴奈庵に行かせてもらうぞ」
小鈴
「いいっ!?お店はまだ開けてないですよ!?」
麟「ならお前も着いてきて、店を開けてくれ」
小鈴
「そんないきなり…」
麟「このままじゃ阿求が死ぬんだぞ…!お前は阿求がこのままくたばるのを見届ける気か…!?」
小鈴
「…!そんなの嫌です!」
阿求
「小鈴…!?」
麟「なら俺に着いてこい!」 ズンズン…!!
小鈴
「はいっ!」 スタスタ
霊夢
「こ、小鈴ちゃんまで!?」
永琳
「麟!無理に阿求の身体に刺激を与えては、かえって逆効果になるかもしれないのよ!?」
麟「(ピタッ…)言ったろ、薬は使わない。薬以外の方法でなんとかするって」
鈴仙
「でも…どんな方法で?」
麟「それをこれから探すんだよ!」
阿求
「麟さん…本当にお気持ちだけで十分ですので、どうか考え直して…!」
麟(ジッ…)
阿求
「…!?」
麟「小鈴、行くぞ!」 スタスタ
小鈴
「はい!」 スタスタ
バタンッ!!
霊夢
「い、行っちゃったわ…」
永琳
「はぁ…麟の悪い所が出たわね…」
阿求
「麟さんの悪い所…?」
永琳
「あの子、自分が納得出来ない事には基本的に反抗して噛み付くタイプなのよ。今回もきっと、自分より若い
阿求
「全て…稗田家当主代々に降り掛かってきた呪縛です…。どう足掻いても、その呪縛を断ち切る事は不可能です…」
永琳
「…さぁ、それはどうかしらね?」
阿求
「え…?」
永琳
「なんだかんだであの子は不可能を可能にしてきた男よ…。今回だって、もしかしたらがあるかもしれないわね」
鈴仙
「それってつまり…?」
永琳
「さぁ…?後は天のみぞ知る…と言ったところね。阿求がどんな運命を辿るのかは、天のみにしか知り得ない事かもしれないわ」
鈴仙
「天のみぞ知る…か」
霊夢
「麟なら…どんな運命すら歪めそうね…」
麟の〖理不尽な道理や運命〗に対する怒りと反抗心により、麟は阿求の呪縛を断ち切る or 1秒でも長く遅らせる事を決意。果たして稗田家当主代々に受け継がれてきた呪縛を、彼はどのような方法で断ち切るのか?