黒舟(ヘカテ)号に新メンバー、エリス・アイシクルが加わった日の午後。船内は新たな「獲物」を見つけた猛獣たちの活気に包まれていた。
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リース「……ん。ここ、エリスの部屋になる予定の場所。まだ資材置き場だけど、私が一瞬でリフォームしてあげる」
船大工のリースが、けだるげに狐の尻尾を揺らしながらエリスを案内する。
エリス「Thanks, 助かるわ。……って、Wait! なんであんたたちまで入ってくんのよ!」
エリスが振り返ると、そこには全裸に羽織一枚のライカと、ニヤニヤと笑うリースが密着していた。
リース「いいじゃん、親睦会だよ! エリスちゃん、そのJカップ、近くで見るとマジで凶器だよねー。ちょっと重そうだから、ウチが支えてあげる!」
エリス「ちょっ、Don't touch me! いきなりどこ触って……ひゃんっ!?」
ライカの器用な指先がエリスの豊かな胸のラインをなぞり、同時にリースが背後からエリスの細い腰を抱きしめる。
ライカ「……ん。エリス、肌すべすべ。氷使いなのに、中身はあったかい……。ここ、もっと柔らかくなる。揉ませて」
エリス「No! やめてってば……! I said... あ、あんまり強くしちゃダメぇ……っ」
最初は必死に抵抗していたエリスだったが、見聞色で二人の心に「悪意」がなく、ただ純粋に(?)自分を可愛がろうとしている熱量を読み取ってしまい、つい毒気が抜けていく。
エリス「もう……あんたたち、最低なんだから。……でも、まぁ、一人でいた時よりは……賑やかで、いいかも……」
顔を真っ赤にしながらも、エリスは二人の執拗なスキンシップを「仕方ないわね」という体で受け入れ始めていた。
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その夜。ダイニングルームにはユリナが腕によりをかけた「歓迎パーティー」の料理が並んでいた。
アレンはエリスの横に座らされ、彼女のデカすぎる尻が自分の太ももに触れるたびに、ゴロゴロの実の放電で煩悩を焼き切る苦行を強いられていた。
ユリナ「ほな、飯も食うたし、エリスが持ってた地図の話しようか」
ユリナが食後のコーヒーを出しながら、テーブルに古びた地図を広げる。そこには、ウィスキーピークで手に入れた断片と合わさり、二つの巨大な航路がくっきりと浮かび上がっていた。
ユリナ「一つは**砂漠の国『アラバスタ』**。もう一つは**冬島『ドラム王国』**。……マキナ、どっちに行く?」
アレンが身を乗り出す。
アレン(43年前のアラバスタ……まだビビもクロコダイルもいねぇ。でも、プルトンの手がかりがあるはずだ。ドラム王国なら、若き日のドクター・くれはに会えるかもな)
マキナ「エリス、お前の意見はどうだ? この地図の持ち主はお前だったのだからな」
マキナの問いに、エリスはいちごオレ(リースが粉末から錬成した代用品)を飲みながら考え込む。
エリス「My heart tells me... アラバスタは今、かなり熱い(Hot)わね。いろんな勢力が古代兵器を狙って暗躍してる心の音が聞こえる。……でも、ドラム王国には『神の果実』に繋がる重要な医療技術の記録があるって噂。どっちも捨てがたいわ」
キース「ウチはアラバスタがいいなー! ギャルとしては、砂漠の夜のパーティーとか絶対アガるし!」
キースがキラキラした目で提案する。
リース「……ん。私はドラム王国。精密機械を作るのに、あの国の医療用合金が欲しい。……あと、単純に寒い方がアレンの電気が安定する」
アレン「それ、俺をさらにこき使う気満々じゃないっすか、リースさん!」
シズ「ドラム王国なら、私も行きたいです……!」
シズが珍しく語気を強めて手を挙げた。
シズ「43年前のドラム王国なら、まだ『医師団』が健全なはず。世界最高の医療をこの目で見たいんです。……あ、でも、砂漠の特有の病気も研究しなきゃ……」
ライカはエリスの肩に腕を回しながらニヤつく。
ライカ「エリスちゃんは氷使いだから、アラバスタに行ったら『歩くエアコン』として重宝されそうだよねー。アレンとペアで冷暖房完備! 完璧じゃん!」
エリス「I'm not an air conditioner! 私を道具扱いしないでよ!」
エリスが赤面してフロスト・レクイエムの柄を握る。
議論が紛糾する中、アレンが静かに口を開いた。
アレン「……マキナ様。アラバスタに行けば、歴史の裏側を覗けます。でも、俺たちの船(ヘカテ)の機能を完成させるなら、ドラム王国の技術が不可欠っす」
アレンは地図の隅に書かれた小さな文字を見逃さなかった。
アレン「……ここに書いてある。ドラムには『魂を繋ぐ果実』のヒントがあるって。これ、シズのプラプラの実や、エリスの能力をさらに引き出す鍵になるかもしれない」
マキナがニヤリと笑う。
マキナ「……決まったな。まずはドラム王国で『力』を蓄える。アラバスタを蹂躙するのは、その後でいい」
アレン「了解っす。……あ、でもエリスさん。ドラム王国って雪国っすよ? さすがの氷使いでも、ずっと寒いの平気なんすか?」
アレンが何気なくエリスの顔を覗き込む。
エリス「ふん、バカにしないで。私は『氷』そのものよ。……でも、もし私が凍えそうになったら……」
エリスが視線を逸らし、小声で呟く。
エリス「……あんたのその電気の熱で、温めてもいいわよ。……一瞬だけ、特別にね」
アレン「……え、それって混浴的なフラグっすか?」
エリス「Don't say it! デリカシーなさすぎ! 最低!!」
エリスの氷弾がアレンの足元を凍らせ、宴会場に笑い声(とアレンの悲鳴)が響いた。
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翌朝。黒舟(ヘカテ)号はアラバスタへの針路を一時変更し、磁気を冬島へと向けた。
船首に立つマキナ、舵を握るライカ。
キッチンで防寒用の高カロリーメニューを考案するユリナ。
そして、新しく加わったエリスを「実験台」と称して部屋に連れ込むリース。
アレン「……あー、だっる。でも、行くっきゃねぇな」
アレンが『斬月』を研ぎながら、真っ白に煙る海原を見つめる。
43年前のドラム王国。そこには、のちに「黒ひげ」に滅ぼされる前の、繁栄の極致にある医療大国の姿があるはずだった。
マキナ「死神海賊団、全速前進だ! 雪を赤く染めに行くぞ!」
マキナの凛とした号令が、冬の訪れを告げる風に乗って響き渡った。
転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?
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