ONE PIECE 死神伝   作:ぐちロイド

22 / 80
第21話 災難のデート:強制終了 マキナの呼び出し:女神の余計な一言

砂漠の国アラバスタ。照りつける太陽と熱砂の風が、死神海賊団の面々を歓迎していた。

 

 

アレン「……ほら、エリスさん。ここ、この街で一番人気の『完熟イチゴのシャーベット』っす。一昨日のことは、その、忘れてください」

 

アレンは一週間の自由を使い、エリスの好感度を回復させるべく、港町ナノハナの露店を巡っていた。

 

エリス「Hmph...。そんなもので釣られると思ってるの? 最低。」

 

と言いつつも、エリスのシアン色の瞳はシャーベットに釘付けだ。一口食べると、その冷たさと甘さにトロンと表情が緩む。

 

エリス「……Really good. まぁ、あんたがそこまで反省してるなら、今日のところはエスコートさせてあげてもいいわよ。……感謝しなさいよね」

 

アレン(よし、いい感じだ……!)

 

アレンが手応えを感じた、その時。

 

「いたぞ! 懸賞金6500万ベリー、『雷鳴の死神』アレンだ! 隣の金髪も1200万だぞ!」

 

物陰から、武装した賞金稼ぎたちが100人以上、そして海軍の偵察部隊がワラワラと湧き出してきた。

 

アレン「……あー、だっる。おいお前ら、今はデート中だってのが見てわかんねぇのかよ」

 

アレンが『斬月』の柄に手をかける。

 

エリス「Wait! 私のシャーベットが溶けるじゃない! No more men! あいつら、全員絶対零度にしてやるわ!」

 

エリスがブチギレて銃剣を乱射し始め、デート会場は一瞬にして戦場へと変貌した。結局、街の半分を凍らせ、残りの半分を雷撃で焦がした二人は、買い出しどころではなくなり、命からがら(?)ヘカテ号へと撤退する羽目になった。

 

エリス「……最悪。あんたのせいでデートが台無しよ! 最低!」

 

アレン「俺のせいっすか!?」

アレンの好感度アップ作戦は、無残にも強制終了した。

 

---

 

 

 

翌日の昼下がり。アレンは船長室のマキナから呼び出しを受けた。

 

アレン(一週間の休暇中なのに……。また、あのスパイみたいな拷問でもやらされるのか……?)

アレンが緊張しながらドアを叩くと、そこにはいつもの死覇装を崩し、肌の露出が多い薄着の私服姿でソファに横たわるマキナがいた。

 

マキナ「……入れ、アレン」

 

アレン「失礼します……。マキナ様、何かやらかしたっすか、俺?」

 

マキナは気だるげに前髪を払い、鋭い視線でアレンを射抜いた。

 

マキナ「……昨日、私の夢にあの『クソ女神』が現れてな。……余計な報告をしていったぞ。一昨日の風呂で、お前が私の裸を想像して、随分と……『猛って』いたそうではないか」

 

アレン「ぶっ!!」

 

アレンは噴き出した。あの女神、現実世界に干渉するだけでなく、他人の夢にまで出張してプライバシーを暴露したのか。

 

マキナ「女神はこう言っていたぞ。『アレンくん、溜まってて可哀想だから、見せてあげて触らせてあげなよぉ~』とな。……あまりに癪に障ったので、夢の中で女神の顔面を槍の石突きで潰しておいた」

 

アレン「さ、流石っす……」

 

マキナ「だが。……お前が私の体にそれほどの情欲を抱いているという事実は、無視できん。……船員に欲求不満で動きを鈍らされるのは、船長として不本意だ」

 

マキナが立ち上がり、アレンの目の前まで歩み寄る。そして、彼女は迷うことなく自らの薄い衣の襟元を寛げた。

 

マキナ「……揉め。私の気が変わらぬうちに」

 

アレン「……はぁっ!?」

 

マキナ「女神の言う通りにするのは癪だが、お前への『褒美』としては悪くない。……ほら、どうした。昨夜の威勢はどうしたのだ、アレン」

 

マキナの白く、しなやかで、圧倒的な存在感を放つ豊満な胸がアレンの眼前に迫る。マキナはアレンの手を掴むと、自らの温もりへと力強く導いた。

 

アレン「……っ……失礼、します……」

 

アレンの指先が、王の柔肌に食い込む。マキナは「くっ……」と短く吐息を漏らし、アレンの首筋に手を回した。静かな部屋に、アレンの激しい鼓動と、マキナの熱い体温だけが混ざり合う。アレンにとって、それは昨夜の地獄を塗り替える、最高に官能的な「王からの下賜」であった。

 

 

 

一方その頃。アレンがマキナの部屋に消え、エリスが自室で不貞寝をしている中。

アレンという最高の「オモチャ」を一週間禁じられたリースとライカは、極度の退屈に悶えていた。

 

リース「……ん。アレンがいないと、サウナの温度が上がらない。……指先が、寂しい」

 

ライカ「だよねー! アレンをいじれない一週間なんて、味がしないガムを噛んでるみたいだよぉ!」

 

二人の飢えた視線が、甲板で鼻歌を歌いながら掃除をしていたキースへと向けられる。

 

リース「……あ。……いいもの、見つけた」

 

ライカ「そうだねリースちゃん! アレンがダメなら、この船にはもう一人、可愛くて『脱がし甲斐』のある子がいるもんね!」

 

キース「えっ? ……ちょ、二人とも、なんでそんな怖い顔して近づいてくるのぉん!?」

 

キースが後ずさりするが、背後にはライカの風の壁が作られていた。

 

ライカ「キース、あんた男の娘だし、アレンより肌が綺麗だよね。……ちょっとその服、ウチらがもっと可愛くコーディネートしてあげるよ!」

 

リース「……ん。……まずは、全身の皮脂汚れを、私の指で徹底的に落とす。……脱いで、キース」

 

キース「いやぁぁぁ! 僕、そういうキャラじゃないから! アレンくーん、助けてぇぇぇ!!」

 

キースの悲鳴がアラバスタの空に虚しく響く。

マキナの部屋で至福の時を過ごすアレンと、工作室でリースとライカに「徹底的に」弄り回されるキース。

死神海賊団の昼下がりは、砂漠の熱気よりも熱く、そして歪な情熱に満ち溢れていた。

 

リース「……ん。キース、意外と感じやすい。……合格」

 

ライカ「あはは! キースちゃん、女の子みたいな声出しちゃってー! もっと激しくしちゃうぞぉ!」

 

キース「死んじゃうよぉぉぉ!!」

 

---

 

 

転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

  • 精霊
  • フェンリル
  • ドラゴン
  • 吸血鬼
  • 上位悪魔
  • その他(他作品とのクロスオーバー)
  • その他(コメントで書いて下さい)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。