ONE PIECE 死神伝   作:ぐちロイド

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第27話 謁見:死神と王の対峙 歴史の分岐点

砂漠の地平線の彼方から、巨大な王宮を抱く円形都市アルバーナがその姿を現した。

アレンが操る『ヘカテ・ランナー』は、もはや砂塵を巻き上げる「黒い流星」と化していた。

 

アレン「……見えてきたっすね。あれがアラバスタの心臓、アルバーナっすか」

 

アレンはハンドルを握り直し、隣に座るエリスを一瞥した。エリスは強風とスピードに煽られ、シアン色の瞳を潤ませながらシートにしがみついている。

 

エリス「Wait! アレン、まさかそのまま突っ込むつもりじゃないでしょうね!? あそこには門番だっているし、正規の手続きを……」

 

アレン「……エリスさん。俺たちの手配書、見ました? 6500万と8000万の海賊が『ごめんください』って言って門を開けてくれると思います?」

 

リース「……絶対に無理ね。……ん。……強行突破、推奨」

 

後部座席でリースが冷静に告げ、狐の尻尾をピクリと動かした。

 

マキナが後方で槍『灰塵』の石突きを床に打ち鳴らす。

 

マキナ「アレン、行け。……門も、兵も、王宮の壁も……死神を止める盾にはなり得んことを証明してやれ」

 

アレン「了解っす。……舌、噛まないでくださいよ!」

 

---

 

 

 

アルバーナの正門前。突然現れた漆黒の鉄の塊に、門番の兵士たちが色めき立った。

「な、なんだあの怪物は!? 止まれ! 止まらねば発砲するぞ!!」

 

アレン「……あー、だっる。……どいてろって言ってるんすわ!」

 

アレンの全身から青白い火花が散る。彼はハンドルの代わりに、車体全体を包む磁場を直接脳内で制御し始めた。

 

アレン「**『ゴロゴロ・リニア・アクセル』!!**」

 

ドォォォォォォォォォォォォォン!!

 

大気を切り裂く衝撃波。ヘカテ・ランナーは時速300キロを超える異常な加速を見せ、厚さ数十センチの鉄製の大門を、紙細工のように突き破った。

 

エリス「ぎゃあああああああ!! 死ぬ! 私、死んじゃうわ!!」

 

エリスの悲鳴がエンジン音にかき消される。

アレンはそのまま止まらない。階段を、壁を、庭園を、垂直に近い角度でさえ電磁力で吸い付くように走り抜け、王宮の最上階――王の謁見の間があるテラスへと一気に駆け上がった。

 

バシャアァァァン!!

 

ステンドグラスと石壁を豪快に粉砕し、ヘカテ・ランナーは王都の静寂をぶち壊して、コブラ王の目の前に着地した。

 

---

 

 

 

粉塵が舞い、静まり返る謁見の間。

若き日のネフェルタリ・コブラは、突然壁を突き破って現れた黒い馬車(?)と、そこから降りてきた異様な集団に圧倒され、椅子から立ち上がることも忘れていた。

 

コブラ「……何者だ。……刺客か?」

 

アレンは運転席から降り、だるそうに肩を回した。

 

アレン「刺客だったら、もうあんたの首は飛んでるっすよ。……王様」

 

続けてマキナが悠然と歩み出る。その覇王色の覇気がわずかに漏れ出し、周囲の近衛兵たちが膝を突く。

 

マキナ「……ネフェルタリ・コブラ。この国を襲う『砂のネズミ』の掃除をしに来た。……死神に、少しばかり時間を割いてもらおう」

 

コブラ「……死神、だと……」

 

コブラは冷や汗を流しながらも、王としての気品を保ち、アレンたちを見据えた。

 

コブラ「海賊が、我が国のために掃除を申し出ると? 笑わせるな。何が目的だ」

 

アレン「目的は一つっすよ。……この『偽造書類』と、この国の裏側で動いてる連中の正体を、あんたに叩きつけることっす」

 

アレンが廃村で奪ったバロックワークスの指令書を床に放り投げた。

 

アレン「あんたが雨を奪ってるって噂、あれ、人為的に作られたデマ

っす。……信じる信じないは勝手っすけど、俺たちはもう、その証拠を見てきた」

 

---

 

 

コブラが震える手で書類を拾い上げる。そこには、王宮の印章を模した、しかし巧妙に偽造された「ダンスパウダー発注書」の雛形があった。

 

コブラ「……これが真実だと言うのか。……我が民を苦しめていたのは、天災ではなく……」

 

リース「……ん。……そう。……砂漠のネズミが、穴を掘っている。……このままじゃ、国は内側から崩れる」

リースが無機質に告げる。

 

エリスが少し落ち着きを取り戻し、コブラの前に進み出た。

 

エリス「Wait. コブラ王……私は、嘘をつく人間かどうかを音で聞き分けられるわ。……あんた、本当に民を愛してるのね。……そんなあんたが絶望に陥るのを、見ていられなかったのよ。……アレンも、口は悪いけど……そのために、こんな無茶苦茶な運転をしたんだから!」

 

アレン「……おい、エリスさん。余計なこと言わなくていいっすよ」

アレンは照れ隠しに横を向く。

 

コブラは深く溜息をつき、深く、深く頭を下げた。

 

コブラ「……かたじけない。……海賊に救われるとは、王として不甲斐ないが。……どうか、力を貸してほしい。……この国に潜む影を、暴くために」

 

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その時だった。

粉砕された壁の向こう側から、乾いた砂の音が響いてきた。

 

クロコダイル「……ククク。……王宮にネズミが入り込んだと聞いたが。……まさか同業者の海賊とはな」

 

謁見の間の中央に、砂が集まり、一人の男の形を成す。

まだ顔に傷のない、しかしその瞳には底知れぬ野心と残酷さを宿した10代の青年。

 

アレン「……クロコダイル」

 

アレンが『斬月』を抜き放ち、前へ出る。

 

リース「……アレン。……あいつ、砂の音がする。……すごく、嫌な音」

リースが警戒を露わにする。

 

若き日のクロコダイルは、アレンの背後に鎮座する『ヘカテ・ランナー』を見て、鼻で笑った。

 

クロコダイル「……面白い玩具に乗っているな、小僧。……だが、砂漠の王はこの俺だ。……死神を気取るなら、地獄へ送ってやろう」

 

アレン「……あー、だっる。……18歳のガキが、王様に喧嘩売るなんて100年早いっすわ」

 

アレンの全身から漆黒の稲妻が溢れ出す。

 

アレン「……マキナ様、ここは俺がやってもいいっすか?」

 

マキナ「……許可する。……その生意気な砂、ガラスに変えてしまえ」

 

王宮の最上階。

転生した死神アレンと、未来の七武海クロコダイル。

歴史を揺るがす、18歳同士の「最悪の世代」の激突が、今ここに幕を開けた。

 

アレン「**『2000万ボルト・放電(ジャミング)』!!**」

 

アレンの雷撃が、王宮を震わせる轟音と共に放たれた。

 

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転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

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