青い空と、どこまでも続く透明な海。イーストブルーの片隅にある名もなき無人島の砂浜に、7人の「死神」たちは降り立った。
アレン「……ここが、ワンピースの世界か」
アレンが波打ち際で呟く。彼の背には巨大な黒刀『斬月』があり、指先からは時折、無意識に小さな火花――ゴロゴロの実の電撃が漏れていた。
マキナ「感傷に浸ってる暇はないわよ。まずは拠点、そして『船』が必要だわ」
船長のマキナが、蒼黒い槍『灰塵』を砂浜に突き立てて言い放つ。その瞳には、すでにこの混沌とした海を支配せんとする覇気が宿っていた。
砂浜に集まった7人は、リースが「クラクラの実」の能力で即座に作り出した木製の円卓を囲んだ。
ユリナ「せっかく転生したんや。普通の帆船じゃおもろないやろ?」
副船長のユリナが、不敵な笑みを浮かべて提案する。
ユリナ「ウチ、前世で見た豪華客船みたいなキッチンが欲しいわ。オーブンも冷蔵庫も完備した、世界一の厨房や!」
ライカ「賛成! ウチも全裸で過ごすには、冷暖房完備の個室が欲しいし!」
ライカの全裸発言に、アレンが「……あー、それは助かる(目のやり場的に)」とボソリと漏らす。
そこで、船大工のリースが気だるそうに口を開いた。
リース「……設計図、書いた。この世界の技術に、アレンの『ゴロゴロの実』を組み合わせる。つまり、**【電磁駆動型外輪船(パドルスチーマー)】**。帆も使うけど、基本はアレンが蓄電池(バッテリー)に電気を貯めて、モーターで動く船」
アレン「え、俺、電池扱いっすか?」
キース「当たり前でしょ。あんた、歩く発電所なんだから。あ、ついでにウチの部屋のドライヤーの電源もよろしくね」
キースがウインクしながらアレンの肩を叩く。
シズも恐る恐る手を挙げた。
シズ「あ、あの……無菌状態を作れる手術室と、薬草を育てるための温室も欲しいです……。プラプラの実の能力で、植物の成長も早められますから」
マキナ「決まりだな。名前は**『黒舟(ヘカテ)号』**。最新技術と我らの能力が融合した、死神のゆりかごだ」
マキナの号令とともに、無人島での「素材集め」が始まった。
ライカ「さて、まずは最高級の木材と鉄、それから導線にするための銅が必要ね」
ライカが空へ舞い上がる。「カゼカゼの実」で上空から島の資源をサーチし、キースがその情報をもとに隠れた鉱脈を特定する。
ライカ「アレン、あっちの山にいい鉄鉱石があるよー! 掘り起こしちゃって!」
アレン「……了解。だっる」
アレンは『斬月』を抜き放ち、武装色の覇気を纏わせる。巨大な刀を一閃させると、山の一部がバターのように切り裂かれ、良質な鉄の塊が露わになった。
そこへ、ライカが暴風を起こして鉄鉱石を砂浜まで運び去る。
ライカ「シズちゃん、次は木材よ! 私が切り倒すから、あんたの能力で乾燥させて!」
ライカの風の刃が巨木をなぎ倒し、シズがその切り口に触れる。
シズ「プラプラの実……『細胞活性・脱水』!」
通常、何ヶ月もかかる木材の乾燥が、シズの能力によって数秒で完了した。
砂浜には、アレンが精錬した(雷熱で溶かして不純物を飛ばした)鉄、シズが加工した木材、そしてキースがどこからか見つけてきた不思議な宝石が積み上がっていく。
リース「……ん、準備完了。いくよ、クラクラの実――**『万象構築(マニフェスト)』**」
リースの周囲に、前世の工学知識を反映したホログラムのような設計図が浮かび上がる。彼女が素材の山に触れると、ガシャンガシャンと音を立てて木材と鉄が組み合わさっていった。
ユリナ「すっご……。これ、人間の業じゃないわね」
ユリナが感心したように見守る中、船の骨組みが出来上がっていく。
船体は黒を基調とし、船首にはマキナの槍を模した衝角(ラム)が取り付けられた。
リース「アレン、心臓部(エンジン)に電気を流し込んで。最大出力で一気に焼き固める」
リースの指示に、アレンは船の奥深くに設置された巨大な銅のコイルに手を触れた
アレン「……2億ボルト。いくっすよ。**『神放(エルトール)』!!**」
轟音と共に、凄まじい雷光が船全体を包み込む。リースの能力で精密に組まれた回路に、アレンの雷が命を吹き込んでいく。
エンジンが重低音を響かせ、船内の照明が一斉に点灯した。
リース「……成功。これで、風がなくても海流に逆らって進める最強の船ができた」
リースが汗を拭いながら、不敵に微笑んだ。
数日後。砂浜には、イーストブルーには似つかわしくない、禍々しくも美しい黒い船が浮かんでいた。
内装は完璧だった。
ユリナのキッチンは、アレンの電気を利用したIHコンロや巨大冷蔵庫を備え、
シズの医務室は、最新鋭の医療機器(を模した能力産物)で溢れ、
ライカの部屋は、文字通り「風通し」が良すぎる開放的な空間となり、
キースの部屋は、ギャル御用達の巨大な鏡と化粧台が完備された。
ライカ「……おい、アレン。何見てんのよ」
作業中、またしても「ラッキースケベ」の呪いで、着替え中のライカの上に転倒してしまったアレンは、鼻血を出しながら砂浜に埋まっていた。
アレン「……女神、マジでぶっ飛ばす……」
そんな騒がしい仲間たちを見渡し、マキナはマントを翻して船首に立った。
マキナ「飯は食ったか。準備はいいか。……野郎ども(一人しかいないが)、錨を上げろ!」
全員「「「「「「おー!!」」」」」」
エンジンが唸りを上げ、外輪が海水を力強く掻き回す。
風に頼らず、自らの意志で進む黒い船――。
ロジャーがまだ「海賊王」と呼ばれる前、大海賊時代の幕が開く直前の静かな海に、世界をひっくり返す7人の死神たちが、ついに解き放たれた。
マキナ「まずは、近くの島でログを貯める。……それと、アレン。次、誰かに変な触り方をしたら、この槍で串刺しにするからな」
アレン「……善処します(無理だけど)」
死神海賊団、最初の航海。
その行き先は、まだ誰も知らない。
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