ONE PIECE 死神伝   作:ぐちロイド

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深海で獣型を使っていますが霊圧を纏いながら居るので能力を使えます


第40話 獣型(フル・ドラゴン・フォーム)解放:深海の厄災

シャボンディ諸島の空に舞うシャボン玉を突き抜け、漆黒のヘカテ号は深海へとその船体を沈めていった。

 

修行を終えた死神海賊団の次なる目的地は、新世界。しかし、その入り口となる魚人島を目指す海底の航路は、平穏とは程遠いものとなった。なぜなら、三年の沈黙を破り姿を現した“女帝”マキナの美貌と威厳は、もはや政府の隠蔽工作すら通用しないほどに、世界中の「欲望」を刺激してしまっていたからだ。

 

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海底七千メートル。太陽の光も届かぬ深海において、ヘカテ号の周囲には異様な数の船影が蠢いていた。

 

エリス「……ねぇ、アレン。さっきからあの後ろの船、キモいんだけど。船首にマキナ様の等身大の像(しかも黄金製)を飾ってるわよ。趣味が悪すぎて吐きそう」

 

エリスが氷の銃を磨きながら、窓の外を指差して顔を顰める。

 

アレン「……あー、あれっすか。自称『深海の真珠コレクター』とかいう変態貴族の艦隊っすね。さっきから『マキナ様を私のコレクションの最上段に迎えたい』とかいう通信を垂れ流してるんっすわ。だっる」

 

アレンは操舵席に深く腰掛け、モニターに映る追跡者たちのリストを眺めていた。

 

修行を終えたマキナの美貌は、もはや「神々しさ」の域に達していた。その冷徹な眼差しに射抜かれたい、その足蹴にされたいという、歪んだ欲望を持つ権力者や海賊たちが、新世界の手前で待ち構えていたのだ。

 

リース「……ん。……解析完了。追跡船、合計二十四隻。……内訳、変態貴族の護衛艦十二、名を上げたい新人海賊八、マキナ様を妻にしたいという狂った老王の秘密艦隊四。……全艦、武装展開を確認」

 

マキナ「……フン。羽虫どもが、深海にまで湧いて出るとはな」

 

マキナは優雅にソファでワインを嗜んでいたが、その周囲の空気は絶対零度よりも鋭く研ぎ澄まされていた。

「アレン。……私は今、非常に機嫌が悪い。魚人島で旨い酒を飲む前に、この泥水のような視線(ノイズ)をすべて消し去れ」

 

アレン「……了解っす、マキナ様。……ちょうど、新しく手に入れた『これ』の試運転もしたかったところっすわ」

 

アレンが立ち上がると、その全身から深紅の霊圧が漏れ出し、コーティングされたヘカテ号の船内温度が急上昇し始めた。

 

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アレン「リースさん、ハッチを開けてください。外に出て一掃してくるっす」

 

リース「……ん。……コーティングの維持は任せろ。……アレン、やりすぎて船まで溶かすな。……給料15年に増やすぞ」

 

アレン「それはマジで勘弁っす!!」

 

アレンはヘカテ号の船外へと飛び出した。本来、深海の凄まじい水圧は生身の人間を一瞬で押し潰すが、今の彼には関係ない。アレンが指を鳴らした瞬間、漆黒の雷と深紅の炎が海中で爆発した。

 

アレン「**『ドラドラの実(幻獣種モデル:エンシェント・ドラゴン)』……獣型!!**」

 

ドォォォォォォォォォォォォォン!!

 

海底に、かつてない絶望の咆哮が轟いた。

アレンの体が膨れ上がり、全長数十メートルに及ぶ「深紅の古龍」へと変貌する。

その鱗は溶岩のように赤熱し、水圧を跳ね返すほどの霊圧を纏っている。アレンの周囲の海水は一瞬で沸騰し、巨大な気泡の塊となって暗闇を照らし出した。

 

「な……何だ、あの化け物は! 巨大な海王類か!?」

「いや、違う! 龍だ! 赤い龍が深海に現れたぞ!!」

 

追跡者たちがパニックに陥る。しかし、アレンに容赦はない。龍の姿となったアレンの瞳には、冷徹な「死神」の光が宿っていた。

 

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アレンは巨大な尾を一振りした。それだけで、水圧を利用した超破壊的な衝撃波が発生し、先頭にいた貴族の護衛艦三隻が紙屑のように粉砕された。

 

アレン「……まずは、その等身大マキナ様像が気に入らないっすね。……肖像権の侵害っすよ」

 

龍の口内に、莫大な電力と熱量が凝縮されていく。

**『メテオ・ストライク(極大プラズマブレス)』**。

 

海底に、一瞬だけ太陽が生まれたかのような光が走った。

放たれたブレスは、海水をプラズマ化させながら一直線に敵艦隊を貫いた。

ドゴォォォォン!! という振動が海底の地殻を揺らし、変態貴族の旗艦は分子レベルまで分解されて消滅した。

 

さらに、アレンは龍の翼を広げ、周囲の空間を「支配」し始めた。

**『絶対領域:焦土の庭』**。

 

深海であるにもかかわらず、アレンの周囲数キロメートルは、水が蒸発し、海底の岩盤が赤熱してドロドロの溶岩へと変わり始めた。

「あ、熱い! 海が、海が煮えている!!」

 

「助けてくれ! 船のコーティングが溶ける!!」

 

海賊たちの悲鳴が届くが、アレンは冷たく見下ろすだけだ。

 

アレン「……マキナ様に求婚? ……百年、いや、一億年早いっすよ。貴様らみたいな不純物が、あの人の視界に入るだけで不快なんっすわ。……消えてください」

 

アレンの咆哮。

**『古龍の咆哮(エンシェント・ロア)』**。

 

物理的な衝撃波に、ゴロゴロの実の超高周波の電撃が上乗せされる。

逃げ惑う残りの十数隻の船は、内部の回路を焼き切られ、乗組員たちは意識を飛ばし、水圧によって船体ごと圧壊していった。

 

深海に漂うのは、破壊された船の残骸と、アレンが放つ圧倒的な熱量だけ。

「求婚」という名の襲撃を仕掛けてきた亡者どもは、新世界の土を踏むことすら許されず、海底の藻屑となった。

 

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アレン「……ふぅ。……これ、獣型はエネルギー消費が激しいっすね。……だっる」

 

アレンは人間の姿に戻り、リースの誘導によってヘカテ号のハッチへと戻ってきた。

船内に入ると、そこには不機嫌そうに腕を組んだエリスと、満足げに頷くマキナが待っていた。

 

エリス「おかえり、アレン。……ちょっと、外の海がまだブクブク沸騰してるんだけど。環境破壊もいいとこよ」

 

エリスが文句を言うが、その顔にはどこか安心した色が浮かんでいる。

 

リース「……ん。……敵影、完全消失。……アレン、お疲れ。……肉の解凍、お前の熱でやっておいた。……褒美」

 

リースが、アレンの熱で半焼けになったステーキを差し出す。

 

アレン「……いや、それ料理っすか? まぁ、いいっすけど……」

 

マキナがソファから立ち上がり、アレンの元へ歩み寄った。彼女はその白い指先で、アレンの頬に残っていた龍の鱗の名残を優しく撫でた。

 

マキナ「……見事だ、アレン。不浄な輩をすべて焼き尽くしたか。……貴様の熱、船内まで届いていたぞ」

 

アレン「……マキナ様。……新世界に入れば、もっとこういう奴らが増えるっすよ。……俺、そのたびに全員叩き潰して、龍のブレスで炭にしてやるんで。……安心して、女王様(マキナさま)でいてくださいよ」

 

マキナはフッと妖艶に微笑んだ。

 

マキナ「ああ。……期待しているぞ、私の死神。……さあ、魚人島だ。ロックスの足跡を追い、この海すべてを我々の影で塗りつぶしに行くぞ」

 

ヘカテ号は、海底の静寂を切り裂き、光り輝く魚人島の光芒へと突き進んでいく。

マキナの美貌は、もはや「災厄」を呼ぶトリガー。

そして、それを守るアレンは、真の「龍神」へと進化を遂げた。

 

リース「……ところでアレン。……さっきの『焦土の庭』で、ヘカテ号の外装塗装が3%劣化。……給料20年に上方修正」

 

アレン「リースさん、話が違うっすよぉぉぉぉ!!」

 

アレンの絶叫が、海底一万メートルの闇に虚しく響き渡った。

 

 

転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

  • 精霊
  • フェンリル
  • ドラゴン
  • 吸血鬼
  • 上位悪魔
  • その他(他作品とのクロスオーバー)
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