海底一万メートルの楽園、魚人島。陽樹エバの光が降り注ぐこの美しい島は、漆黒のヘカテ号の到着と共に、かつてない緊張感に包まれていた。
マキナ「……伝説の人魚姫? 海底一の美貌だと? 笑わせるではないか。この世界の美の頂点は、私をおいて他にない」
マキナが放つ傲慢なまでの覇気は、島を覆う巨大なシャボンを震わせていた。彼女の目的は一つ。竜宮城に君臨するという「美」の噂を、自らの圧倒的な存在感で粉砕することだ。
アレン「……あー、マキナ様。それ、ただの殴り込みっすよね。観光とか、ロックスの情報収集とか、もっと他にあると思うんっすけど……だっる」
アレンは『天鎖斬月』を肩に担ぎ、だるそうに一行の最後尾を歩いていた。マキナ、リース、エリス、ライカ……最強の美女軍団が竜宮城へ向かって闊歩する姿は、まさに「災厄のパレード」。道行く魚人たちが、マキナの美貌と威圧感に射抜かれ、次々と泡を吹いて倒れていく。
リース「……ん。……竜宮城の警備、脆弱。……三秒で制圧可能。……アレン、遅れるな」
アレン「わかってますって、リースさん。……ちょっと考え事してただけっすよ」
アレンは、真級女神から渡された「ドラドラの実」と、手紙に書いてあった「二つの実を保持するコツ」について反芻していた。体内の雷と龍のエネルギーをどう噛み合わせるか……。没頭するあまり、彼は一行が曲がった角に気づかず、無意識に「関係者以外立ち入り禁止」と書かれた豪華な回廊へと足を踏み入れてしまった。
アレン「……あれ? みんな、どこ行ったんっすか?」
数分後。アレンは、迷路のような竜宮城の奥深くで完全に行き止まりに突き当たっていた。
アレン「……だっる。完全に迷子っすわ。誰か人(魚)でもいれば道を聞くんっすけど……」
その時、アレンの背筋に奇妙な「寒気」が走った。
それは修行時代に何度も経験した、あの女神の「悪意」に近い感覚。天界でポテトチップスを齧りながら、面白半分でアレンに「ラッキースケベの呪い」を付加した女神の笑い声が聞こえた気がした。
アレン「……待て。この感覚、マズい気がするっす。嫌な予感が――」
アレンが何気なく、目の前の大きな珊瑚の扉に手をかけた瞬間だった。
ガチャン、と鍵がかかっていたはずの扉が、女神の加護(呪い)によって物理法則を無視して開き、アレンの体は吸い込まれるように部屋の中へと倒れ込んだ。
アレン「……おっと」
そこは、真珠の粉が舞い、甘い香香が漂う豪華絢爛な更衣室だった。
そして、アレンの目の前には――。
ルリ「……ひゃんっ!?」
漆黒のポニーテールを揺らし、健康的な褐色の肌を露わにした一人の少女……いや、女性がいた。
彼女は今まさに、深紅の羽衣を身に纏おうとした瞬間であり、その上半身は一糸まとわぬ姿。そして何より目を引くのは、その小柄な体格には到底収まりきらない、重力に逆らうような驚異的なボリューム……**Pカップ**と称される双丘が、アレンの至近距離でぷるんと震えていた。
アレン「……あ」
アレンの視線が、その圧倒的な「神秘」に固定される。
ルリ「……な、な、な……なんじゃお主はぁぁぁ! 妾の、妾の神聖なる着替えを覗くとは、不敬にもほどがあるのじゃぁぁぁ!!」
ネプチュニア・D・ルリ。ネプチューン王の妹であり、その奔放さゆえに隠居させられていた「幻の王女」が、顔を真っ赤にして叫んだ。
アレン「……あー、いや。わざとじゃないんっす。道に迷って、その……」
ルリ「言い訳は無用でおじゃる! 魚人空手(隠居流)……『瓦正拳』!!」
ルリが小さな拳を突き出す。瞬間、部屋中の海水が爆発的な圧力でアレンを襲った。普通の海賊なら一撃で肉塊になる威力。だが、アレンは反射的に『ドラドラの実』の鱗を一瞬だけ右腕に出現させ、その衝撃を無造作に弾き飛ばした。
ズドォォォォン!!
壁が粉砕され、部屋中に砂塵が舞う。
アレン「……危ないっすね。……人を探してただけなのに、いきなり殺しにかかるのは勘弁してほしいっすわ」
アレンの体から、無意識に「死神」のオーラと「古龍」の重圧が漏れ出した。
青い火花がパチパチと空間を焼き、アレンの瞳が爬虫類のような縦長に変わる。
ルリ「……な……っ」
ルリは、追撃の手を止めた。
彼女の褐色の肌が、恐怖ではなく、別の「何か」で粟立った。
深海で孤独に歴史を紐解き、強大な海王類を鎮める歌を歌ってきた彼女には、本能的に理解できた。
目の前の男は、ただの変態ではない。
自分を力でねじ伏せる「王」の器。そして、古の龍の魂を宿した、この世で最も危険で、最も魅力的な「強者」であると。
ルリは慌てて羽衣を胸元に押し当てたが、その瞳は熱っぽく潤み、アレンを上から下まで舐めるように見つめた。
ルリ「……お主……。そのオーラ、ただ者ではないのう。……名を、名乗るが良いのじゃ」
アレン「……アレン。マキナ様の右腕で、拷問コンサル……いや、今は海賊っすわ」
ルリ「アレン、か。……ふむ。……ふむふむ! 妾の最高傑作である『瓦正拳』を片手で受け流すとは。……しかも、妾の裸を見ておきながら、卑屈に謝るどころか、その堂々たる立ち振る舞い……」
ルリはポニーテールをバサリと揺らし、仁王立ち(下半身は人魚だが)になった。
そのPカップが、羽衣の隙間からこぼれんばかりに主張する。
ルリ「……決めたのじゃ! アレン! お主、妾の夫になるが良いのじゃ!!」
アレン「……はい?」
アレンは耳を疑った。
ルリ「妾は退屈しておったのじゃ! 兄上のようなデカいだけの男も、島に蔓延る腑抜けた魚人も、妾の相手には不足でおじゃる。だが、お主なら合格じゃ! 妾の美貌(と胸)の前に平伏さず、逆に妾を震えさせたその器……まさに妾が待ち望んだ『運命の伴侶』でおじゃる!!」
アレン「……いや、急展開すぎてついていけないんっすけど。俺、今からマキナ様と一緒に竜宮城を制圧……じゃなくて、挨拶しに行かなきゃいけないんっすよ」
ルリ「制圧? 面白そうではないか! ならば妾もついていくのじゃ。兄上を驚かせてやるのも一興でおじゃる。……ほら、アレン! 早く妾を抱き上げぬか。夫ならば、妻をエスコートするのは当然なのじゃ!」
ルリはそう言うと、自分からアレンの腕に飛び込んできた。
凄まじい弾力……Pカップの感触がアレンの腕を包み込む。
アレン「……あー、だっる。……これ、マキナ様に見られたら、今度こそ俺、刺されますよね……」
ルリ「案ずるな、アレン! 妾の美貌は人魚姫以上と言われておる(自称)。お主の主人が誰かは知らぬが、妾を見れば黙るしかないのじゃ!」
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その頃、竜宮城のメインホール。
ネプチューン王と左大臣・右大臣は、突然正面から殴り込んできたマキナ一行の圧倒的な威圧感に、ガタガタと震えていた。
マキナ「……ロックスの船の情報を教えろと言っている。……それとも、この城を私の趣味でリフォーム(破壊)してほしいか?」
マキナが椅子に踏ん反り返り、漆黒の槍を床に突き立てる。
ネプチューン「ヒ、ヒィィィ! マキナ殿、落ち着いてくだされ! 情報ならいくらでも提供いたす! ですから、その覇気を収めて……!」
そこへ、重厚な扉が蹴破られるように開いた。
ルリ「兄上! 久しぶりじゃのう! 妾が最高の夫を連れて戻ったのじゃ!!」
ルリが、アレンの腕に絡みつき、その豊満な胸をこれでもかと押し付けながら入場してきた。
ネプチューン「……っ!? ル、ルリ!? お主、なぜそこにおる!? しかもその男は……!」
ネプチューンの目が飛び出しそうになる。
リース「アレン。……その女、誰。……殺す」
リースの声が地を這う。
エリス「……アレン。あんた、ちょっと目を離した隙に、また王女様を口説いたの? しかもその胸……何よ、その暴力的なサイズは!!」
エリスが氷の銃をガチャリと構える。
アレンは冷や汗を流しながら、正面で凍りつくような笑みを浮かべているマキナを見た。
マキナ「……アレン。……説明してもらおうか。……その『小柄な爆乳人魚』が、なぜ貴様の腕に収まっているのかを」
マキナから立ち上る黒いオーラ。
ルリは一歩も引かず、マキナを睨み返した。
ルリ「ふん、お主がアレンの主人か? 確かに美しいが、アレンは今日から妾の夫なのじゃ! 妾のPカップの重みに耐えられるのは、この男しかおらぬのじゃ!!」
マキナ「……ほう。面白い。……アレン、今すぐその女を捨てて跪け。さもなくば、魚人島ごと、お前を消去(デリート)してやる」
アレン「……あー、神様。……ラッキースケベの呪いとか、マジで勘弁してほしいっすわ……。……皆さん、落ち着いてください……いや、無理っすね。……だっる……」
アレンの背後で、古龍の影が虚しく揺れた。
新世界突入直前。死神海賊団は、ロックスの情報よりも先に、前代未聞の「嫁論争」と「女の戦い」という最大の修羅場に突入することになった。
ルリ「妾の夫に手を出す不届き者は、妾の魚人空手で沈めてやるのじゃぁぁ!!」
マキナ「……やれるものならやってみろ。……焼き魚にしてやる」
新世界の幕開けは、雷鳴と龍の咆哮、そして人魚の歌声が混ざり合う、大混乱の宴へと繋がっていくのだった。
転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?
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精霊
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フェンリル
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ドラゴン
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吸血鬼
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上位悪魔
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その他(他作品とのクロスオーバー)
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