ONE PIECE 死神伝   作:ぐちロイド

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第51話 赤い土の大陸(レッドライン)突破:神への逆鱗

ロジャーたちのオーロ・ジャクソン号が水平線の彼方に消え、海域に再び不気味な静寂が戻った頃、ヘカテ号の会議室では、新世界の勢力図を根底から覆すような「世間話」が繰り広げられていた。

 

十年の月日を経て、かつての高級感に「禍々しさ」が加わった黒檀の円卓。マキナは最高級のヴィンテージワインを口に含み、ふと思い出したかのように赤い瞳を細めた。

 

マキナ「……アレン、リース。ふと思ったのだが、我々は修行だの復讐だので忙しく、まだ『世界政府』そのものに真っ正面から喧嘩を売っていなかったな?」

 

アレンはテーブルに足を投げ出し、だるそうに斬月を磨いていた手を止めた。

 

アレン「……あー、確かに。海軍の中将や大将候補とは何度かやり合いましたけど、政府の総本山にはご挨拶がまだだったっすね。……マキナ様、もしかして行っちゃいます?」

 

マキナ「ああ。ゴッドバレーで私たちが失ったものは大きい。その元凶の一端は、あの高地でふんぞり返っている連中にもある。……どうせ新世界を獲るなら、まずは世界の頂(てっぺん)をへし折っておくのが、死神としてのマナーというものだろう?」

 

マキナの言葉に、アレンはニヤリと、古龍の如き凶悪な笑みを浮かべた。

 

アレン「いいっすね、それ。最高にだるい連中を片付けに行くわけっすか。……ついでに、あの鼻持ちならない天竜人どもを何人かブチ殺して、聖地を地獄に変えてやりましょうよ」

 

リース「……ん。……賛成。……マリージョアの防衛システム、解析の価値あり。……五老星の顔も、一度拝んでおきたい。……ヘカテ号は入り江に隠し、アレンの『背』で行く。……空中強襲(エア・レイド)だ」

 

リースの淡々とした、だが確実な殺意を孕んだ提案により、人類の聖地マリージョアの崩壊が決定した。

 

---

 

 

数日後。雲を突き抜けるほど巨大な赤い壁、レッドラインの直上。

本来であれば「ボンダイ」と呼ばれる昇降機でしか辿り着けない聖地マリージョアの空に、あってはならない「影」が落ちた。

 

「**『ドラドラの実(幻獣種モデル:エンシェント・ドラゴン)』……獣型!!**」

 

ドォォォォォォォォォォォォォン!!

 

雲海を割り、全長百メートルを超える「深紅の古龍」が姿を現した。

全身から迸る2億ボルトの青い稲妻が、レッドラインの乾いた大地を焼き、龍の羽ばたき一つで気圧が激変する。その龍の背中、うなじの辺りには、優雅に腕を組んで立つマキナと、ホログラムモニターを操作するリースの姿があった。

 

アレン「……見えてきたっすよ。あそこが神々の住処(ゴミ溜め)っすね」

 

アレンの腹の底から響くような龍の声が、マリージョア全域に轟いた。

 

「何だ……!? 龍!? カイドウが攻めてきたのか!?」

「いや、色が違う! 赤い龍だ! 待て、あの背中に乗っているのは……『死神海賊団』!!」

 

警備の衛兵たちがパニックに陥る中、アレンは減速することなく、マリージョアの中央、豪華絢爛なパンゲア城へと突っ込んだ。

 

---

 

 

マキナ「……アレン、適当に降りろ。……私は、あの白い服を着た連中の『絶望』が見たい」

 

アレン「了解っす、マキナ様! ……まずは景気付けに一発、ドカンと行くっすわ!!」

 

アレンは大きく口を開き、肺腑の奥から雷と炎を練り上げた。

**『古龍の咆哮:神罰(エンシェント・パニッシャー)』**。

 

ドガァァァァァァァァァァン!!

 

放たれた超高密度のエネルギー波が、マリージョアの美しい庭園と、天竜人たちの邸宅を一瞬で焦土に変えた。爆風で吹き飛ぶ「神々の門」、蒸発する噴水。平和ボケしていた天竜人たちが、泡を食って逃げ惑う。

 

「……ん。……防衛兵器、全てハッキング完了。……護衛ロボ 起動。……同士討ちを開始させる」

 

リースが指を弾くと、マリージョアを守るはずの最新鋭兵器たちが、次々と天竜人の邸宅に向けてレーザーを放ち始めた。

 

「ひ、ひぃぃぃ! 私を誰だと思っている! 私は天竜人……ガハッ!?」

 

逃げ遅れた一人の天竜人の前に、マキナが音もなく着地した。

彼女は冷徹な眼差しで、怯える男を見下ろすと、槍『灰塵』を無造作に突き立てた。

 

マキナ「……神を自称する割には、流れる血は我々と同じ赤なのだな。……期待外れだ。貴様らのようなゴミが、ゴッドバレーで仲間たちの命を弄んだと思うと、吐き気がする」

 

「ま、待て! 財宝ならいくらでも――」

 

マキナ「……塵に還れ」

 

マキナの覇気が爆発し、天竜人の男は叫ぶ暇もなく、文字通り「存在」を抹消され、灰の塊となって風に消えた。

 

---

 

 

一方、アレンは人獣型へと戻り、襲いかかる政府の精鋭部隊「CP-0」を赤子の手をひねるように処理していた。

 

アレン「……だっるい。アンタら、十年前から進歩してないっすね。……卍解するまでもないっすわ」

 

アレンは抜刀すらせず、掌から放つ雷の衝撃波だけで、仮面の男たちを次々と黒焦げの肉塊に変えていく。

 

「ア、アレン・コルテス! ここをどこだと思っている! 聖地マリージョアだぞ!!」

 

アレン「聖地? ……俺にとっては、ただの『焼却炉』っすよ」

 

アレンの影が巨大な龍の形に伸び、マリージョアの白い石畳を黒く染める。

彼は近くの邸宅から引きずり出された天竜人の一家を、無感情な瞳で見つめた。

 

アレン「……アンタら、奴隷を玩具にして遊んでるって聞いたっすよ。……だったら、俺とも遊んでくださいよ。……死ぬまで終わらない、『死神の電気椅子』ごっこっす」

 

「ひ、ひぃぃぃぃ!!」

 

アレン「……あ、逃げちゃだめっすよ。**『神鳴(かみなり)』!!**」

 

アレンが指先を鳴らした瞬間、天から極太の青い雷が降り注ぎ、逃げ惑う天竜人たちを正確に、そして「すぐには死なない絶妙な出力」で焼き続けた。

 

マリージョアの至る所から、神々の悲鳴が上がり、黒煙が天を突く。

十年間、力を封じ、仲間を想い、耐え忍んできた三人の怒りが、聖地という名の檻を破壊していく。

 

---

 

 

 

パンゲア城の最奥、権力の間。

五人の老人が、モニターに映し出される惨劇を、かつてない険しい表情で見つめていた。

 

「……死神海賊団。……ここまで増長していたとは」

 

「ゴッドバレーの生き残りが、十年の時を経て『真の厄災』となって戻ってきたか」

 

その時、重厚な扉が内側から爆発した。

 

リース「……ん。……見つけた。……世界の元凶、五人の老人」

 

立ち込める煙の中から、リースが、そして一歩遅れてアレンとマキナが現れた。

アレンの肩には、斬月が不敵な光を放って担がれている。

 

アレン「……お初にお目にかかるっすね、お爺さん方。……俺たちの船長が、アンタらに少し『相談』があるって言ってるんっすよ」

 

マキナが五老星の前に進み出、槍の先端を絨毯に突き立てた。

 

マキナ「……五老星。貴様らが守ろうとしているこの『秩序』とやらは、私にはひどく脆く、醜いものに見える。……今日、私はここを更地にするつもりで来たが……気が変わった」

 

マキナの瞳が、覇王色の覇気で赤く発光する。

 

マキナ「……貴様らには、生きてこの惨状を眺めてもらう。……そして世界に伝えるがいい。……死神が戻ってきたとな。……近いうちに、私はこの赤い土の大陸を粉砕し、貴様らの神殿を海に沈める。……それが、私の死神としての宣戦布告だ」

 

五老星「貴様……本気で世界を敵に回すつもりか!」

 

マキナ「……フン。敵? ……勘違いするな。……世界は最初から、私の『獲物』に過ぎない」

 

マキナが背を向けると、アレンが五老星に向けて中指を立てた。

 

アレン「……じゃあな、クソジジイども。……次に会う時は、アンタらの首、俺の斬月でまとめて刈ってやるっすから。……首を洗って、せいぜい長生きするっすよ」

 

---

 

 

 

アレンは再び巨大な龍へと変貌し、マキナとリースを背に乗せて、パンゲア城の天井を突き破って大空へと飛び出した。

 

眼下には、炎に包まれ、かつての威光を失ったマリージョアが広がっている。

「天竜人殺し」という、世界政府創設以来の最大の大罪を平然と犯した三人は、追撃してくる海軍の軍艦をブレス一発で沈めながら、悠然と新世界の海へと降下していった。

 

アレン「……あー、だっる。……でも、少しはスッキリしたっすね、マキナ様」

 

マキナ「ああ。……だが、これはまだ始まりだ、アレン。……あいつらの顔、覚えたな?」

 

リース「……ん。……全員、網膜に記録済み。……復讐のリスト、1ページ目に登録」

 

リースの淡々とした言葉に、アレンは深く頷いた。

ゴッドバレーで失った五人の仲間たちの幻影が、燃えるマリージョアの煙の中で笑っている気がした。

 

アレン「……さあ、帰るっすよ。ヘカテ号に。……これからは、海軍も政府も、総出で俺たちを殺しに来るっすから。……退屈しない毎日が始まるっすわ」

 

深紅の龍は、夕闇に染まる新世界の雲海へと消えていった。

翌日の新聞号外。

『聖地マリージョア、壊滅。天竜人、多数殺害。犯人は――死神海賊団』。

世界は、十年前の恐怖を思い出し、それ以上の絶望に打ち震えることになる。

 

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転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

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