ONE PIECE 死神伝   作:ぐちロイド

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第5話 ノルマ:一人100人斬り  蹂躙:死神たちの舞い

風車村の隣島。そこには「無法のゴミ捨て場」と呼ばれる闇の貿易港があった。

海軍の監視も届かぬその島で、世界中から流れ着いた略奪品を扱う闇市が開催されているという。

 

マキナたちが黒舟(ヘカテ)号を沖に停泊させ、小舟で上陸した先には、キースの事前情報の通り、血の匂いと欲望にまみれたアウトローたちがひしめき合っていた。

 

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マキナ「……おい、キース。数え終わったか」

 

マキナが槍『灰塵』を肩に担ぎ、冷徹な瞳で眼下の市場を見下ろす。

 

キース「お待たせ! ザッと見積もって**700人**ってとこかなー。賞金稼ぎ、海賊、武器商人……どれもクズばっかり。ログポースは一番奥のテントにあるよ」

 

キースがネイルを整えながら、軽い調子で報告する。

 

マキナ「700か……。ちょうどいい、我々の実戦テストだ」

 

マキナの口元に、冷たくも美しい笑みが浮かぶ。

 

マキナ「各自、ノルマは**100人**。アレンは端数を合わせて110人だ。死なない程度に、だが跡形もなく片付けろ」

 

アレン「……はぁ? 110人? だっる……。俺、電池の仕事でまだ腰痛いんすけど」

 

アレンがボヤきながらも、背中の『斬月』の柄に手をかける。

 

ユリナ「何言うてんねんアレン! 運動した後の飯が一番美味いんやで。ほら、行くよ!」

 

ユリナが拳を鳴らし、武装色の覇気で両腕を漆黒に硬化させた。

 

シズ「ひゃああ……100人なんて無理ですぅ……。でも、怪我人が増えるなら、私が……止めなきゃ……!」

 

シズが震えながらも、プラプラの実の力を指先に込める。

 

ライカ「おっけー、暴風域の始まりだよ!」

 

ライカが全裸に死覇装を羽織り(ボタンは全部外れている)、不敵に笑った。

 

リース「……ん。壊すのは得意。100人、余裕」

 

リースが蛇尾丸をガシャリと構える。

 

マキナ「作戦開始だ。……散れ!」

 

マキナの号令とともに、死神たちが一斉に闇市へと飛び込んだ。

 

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市場の中心地。突然空から降り立った美女たちと一人の男に、ならず者たちが武器を構える。

 

ユリナ「なんだぁ、テメェらは! 迷い込んだか、ねーちゃ……」

言いかけた男の頭に、ユリナの**「武装色」**を纏った正拳突きがめり込んだ。

 

ユリナ「うるさいわ、アホ! ウチのキッチンに立つ前に、あんたらの血で汚したくないんや!」

 

ユリナは踊るような体術で、次々と大男たちを沈めていく。

 

一方、ライカは空を駆けていた。

 

ライカ「カゼカゼの実……**『真空の檻(バキューム・ケージ)』**!」

彼女が腕を振るうと、周囲の空気が一瞬で奪われ、数十人のならず者が泡を吹いて倒れ伏す。

 

ライカ「ほらほら、息できないのは辛いよねー? 風を感じさせてあげる!」

 

キース「……啼け、紅姫」

 

キースが優雅に仕込み杖を抜く。紅い霧が戦場を包み込み、幻覚と爆発が敵を翻弄する。

 

キース「ウチに触ろうなんて100年早いんだよ、バカ!」

 

リース「伸びろ、蛇尾丸!!」

 

リースの振るう刃が、節ごとに分かれて鞭のようにしなり、建物ごと敵をなぎ払う。

 

リース「……10、20……。あー、数えるの飽きた。まとめて潰す」

 

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戦場の東側。アレンの前には、この島でも名の知れた賞金稼ぎ団100人以上が立ちふさがっていた。

 

「おいおい、ガキが一人で何しに来た? そのデカい包丁、重すぎて振れねぇんじゃねぇのか!」

 

アレン「……あー、そうっすね。重いっす。だから……広範囲で終わらせますわ」

 

 

アレンの瞳が、蒼白い放電と共に輝く。

 

アレン「**『雷鳥(カリ)』……!!**」

 

アレンの指先から放たれた雷の鳥が、敵陣の中央で爆発した。

「ぎゃああああ!!」「雷!? 悪魔の実の能力者か!!」

 

阿鼻叫喚の地獄絵図の中、アレンは『斬月』を抜いた。

 

アレン「逃がさねぇっすよ。マキナ様に怒られるの嫌なんでね」

 

**武装色**で真っ黒に染まった『斬月』が、雷を纏って閃く。

一振りするごとに、数十人の敵が雷撃と共に切り刻まれ、吹き飛んでいく。

 

アレン「……90、100……。あと10人か。お、そこのデカブツ。あんたが端数っすね」

 

アレンは雷速で移動し、巨大な斧を構えた隊長の首筋に、冷たい刃を突き立てた。

 

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マキナ「……退け。貴様らに、私の道を塞ぐ権利はない」

 

戦場の中央。マキナが静かに歩みを進める。

彼女の周囲には、すでに数百人の「死体」ならぬ「気絶した男たち」が山をなしていた。

彼女は槍を一度も振るっていない。

 

ただ、**「覇王色の覇気」**を解放しただけだった。

 

「ひっ……な、なんだこのプレッシャーは……。立って、いられな……」

残った数十人の幹部クラスが、マキナの眼光に射抜かれ、泡を吹いて次々と崩れ落ちる。

 

マキナ「……700、ピッタリだな」

 

マキナが静かに告げると、戦場には沈黙が訪れた。

 

キース「マキナ様、お待たせー! ログポース、ゲットしたよん!」

キースが、テントの奥からキラキラと輝くガラス球――初期型のログポースを掲げて走ってきた。

 

マキナ「……シズ、治療が必要な味方はいるか?」

 

シズ「ひゃい! 皆さん無傷です……あ、アレンさんの頬に、かすり傷が一つだけ!」

 

マキナ「……そうか。アレン、後で特訓だな。かすり傷を作るなど、私の戦闘員としては失格だ」

 

アレン「えええええ!? 理不尽すぎるっす!!」

 

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闇市の会場は、もはや壊滅状態だった。

奪い取ったログポースを手に、7人は誇らしげに黒舟(ヘカテ)号へと戻る。

 

マキナ「さて。これで針路は決まった」

 

マキナが、ログポースの指す方向を見据える。

 

マキナ「アレン。お前が言っていた『ゴッドバレー』……。そこに行けば、世界をひっくり返す何かが掴めるのだな?」

 

アレン「……あぁ。間違いなく、この時代の中心地になります。ロックス、白ひげ、カイドウ、ビッグ・マム……。化け物たちの宴っすよ」

 

マキナ「面白い。その宴に、我々も『死神』として招待状を叩きつけに行こうではないか」

 

ユリナが祝杯の酒を配り、ライカが追い風を吹かせ、リースがエンジンを回す。

シズが薬を整理し、キースが次の行き先を調べ、アレンがまたしても「ラッキースケベ」で誰かに蹴り飛ばされる。

 

死神海賊団。

彼女たちの快進撃は、まだ始まったばかりだ。

針路は、聖地マリージョアを、そして世界の端を貫く「偉大なる航路(グランドライン)」へ。

 

マキナ「全速前進だ。我らの時代を、我ら自身で創り上げるぞ!」

 

 

転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

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  • 吸血鬼
  • 上位悪魔
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