ONE PIECE 死神伝   作:ぐちロイド

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第69話 死神の逆鱗、四皇蹂躙 プレデターの狩り:雑魚散らし

 

アレン「……あー、クソだるい。……本当に、だるいんだよ。テメェら」

 

アランカル号の甲板を蹴り飛ばし、大気を爆ぜさせて垂直に上昇したアレンの声は、もはやいつもの脱力感を含んだ「○○っすわ」という語尾を失っていた。地を這い、鼓膜を直接削り取るような低音。それは、かつてマリージョアを更地にした時ですら見せなかった、純粋な**「殺意」**の塊だった。

 

空が割れ、雷雲と熱息が交差する地獄の中心。そこに、黒い流星が割り込んだ。

 

カイドウ「ウォロロロ! 死ねェ、リンリン!!」

 

 

ビックマム「ママママ! 消えな、カイドウ!!」

 

カイドウの『八斎戒』と、ビッグ・マムの『ナポレオン』が激突しようとしたその瞬間。

 

**ドォォォォォォォォォォン!!**

 

二人の巨大な武器の間に、漆黒の刃が割り込んだ。いや、叩き込まれたのだ。

アレンの両手に握られた二振りの『斬月』。そこから溢れ出す霊圧は、もはや「流桜」などという言葉では説明がつかないほど濃密な、物理的な絶望へと昇華されていた。

 

カイドウ「……何だァ!? 小僧、貴様……!!」

 

 

ビックマム「アレン・コルテス……!? 邪魔だよ、消えな!!」

 

二人の四皇が驚愕に目を見開く。だが、アレンは返事の代わりに、その双眸から深紅の光を走らせた。

 

アレン「……あ? 邪魔だと? ……テメェら、俺の船に何しやがった。……リースが、あいつがどれだけの手間かけて、あの装甲を仕上げたと思ってんだよ」

 

アレンの全身から、黒い稲妻が全方位に飛散する。それは周囲の海面を数百メートル単位で陥没させ、カイドウとビッグ・マムの「覇王色」を強引に押し返した。

 

アレン「……溶かしたんだよな。……俺の大事なもんを、テメェらのだるい喧嘩の余波で、汚しやがったんだよな」

 

アレンの口角が吊り上がる。それは笑いではなく、獲物を引き裂く直前の野獣の剥き出しの牙だった。

 

アレン「……謝っても許さねェ。……その安っぽい首、今すぐ叩き落として、リースの船の『装飾品(フィギュア)』にしてやるよ。……オラァッ!!」

 

---

 

 

 

アレンが『斬月』を一閃させた。

**『月牙十字衝(げつがじゅうじしょう)』。**

 

至近距離で放たれた漆黒の十字。それは、かつてのカイドウとの戦いで見せたものとは比較にならない「密度」を持っていた。

 

カイドウ「……っ、ぐおおおおおッ!?」

 

カイドウが巨体を仰け反らせ、数キロメートル先まで吹き飛んだ。龍の鱗が粉砕され、鮮血が空中に舞う。

 

アレン「……次はテメェだ、クソババァ」

 

「何だい、その口の聞き方はァ!! **『皇帝剣(プロメテウス)・破(ハ)』!!**」

 

燃え盛る巨大な刃がアレンを襲う。だが、アレンはその炎を避けるどころか、左手一本で「掴んだ」。

 

アレン「……熱い? ……笑わせんな。……俺の怒りに比べりゃ、こんな焚き火、冷てェくらいなんだよ!!」

 

バリィィィィン!! と、空間そのものを握りつぶすような音と共に、アレンはプロメテウスの炎を物理的に握りつぶした。そのままビッグ・マムの懐に潜り込み、黒い龍の爪に変じた脚で、彼女の巨躯を蹴り上げる。

 

ビックマム「がはっ……!!」

 

鉄の風船と謳われたビッグ・マムの腹部が大きく凹み、彼女は雲を突き抜けて上空へと蹴り飛ばされた。

 

---

 

 

アレンが四皇二人を一人で相手取っている間、下方の海域ではもう一つの地獄が始まっていた。

 

シエル「アレン様の邪魔をさせるな。……一匹残らず、胃袋へ沈めろ」

 

シエルの冷徹な号令。

カイドウの百獣海賊団、そしてビッグ・マム海賊団の幹部たちが、主君の危機に加勢しようと動き出していたが、それを阻んだのは、黒いドレスを翻す三人の「捕食者」だった。

 

シエル「**『プレデター・シグマ』。** ……そこから先は、死神の領域です」

 

**アルタイル**が空を舞い、翼のように展開した霊子ビットから無数のレーザーを掃射する。

 

 

アルタイル「……邪魔。……主の怒りを、これ以上煽るな」

 

 

**オメガ**は無機質な瞳で、迫り来るナワバリの海賊たちを「空間ごと」斬り刻んでいく。

 

彼女たちの実力は、アレンの直接指導とリースの技術供与により、既に四皇の最高幹部――「大看板」や「三将星」にすら匹敵、あるいは凌駕していた。

 

「な、なんだこのメイドたちは……!? 覇気が……強すぎる……!」

 

 

「化け物か!? 死神海賊団は、こんな化け物を50人も飼っているのか!!」

 

下界が絶望に染まる中、上空の「本物の絶望」はさらに加速していく。

 

---

 

 

 

カイドウ「ウォロロロ……!! 面白い!! これだ、これを待っていたんだ!! 死神!!」

 

人獣型へと姿を変え、傷だらけになりながら戻ってきたカイドウが狂喜の声を上げる。全身から黒い稲妻を放ち、その瞳には純粋な闘争心が宿っていた。

 

アレン「……あ? 面白いだと? ……テメェ、まだそんな余裕あんのか」

 

アレンは空中に立ち、二刀をゆっくりと構え直した。彼の背後には、巨大な「古龍の影」が実体化し、鎌を持った死神と重なり合っている。

 

アレン「……言っておくがな、カイドウ。……俺は今、お前と『喧嘩』しに来たんじゃねェ。……ただの『解体作業』だ。……俺の船を傷つけたその肉、その骨、余すことなく削ぎ落としてやるよ」

 

アレンの言葉と共に、周囲の海域の重力が反転した。

海面が空へと吸い上げられ、巨大な水の塊が渦を巻く。

 

アレン「……リースに言われたんだよ。……『怒ってる』ってな。……あの女を怒らせた代償は、四皇の命二つでも、まだ足りねェくらいなんだよ!!」

 

ビックマム「ナリを潜めてりゃあ……図に乗るんじゃないよ、小僧ォ!! **『威国(いこく)』!!**」

 

 

カイドウ「**『降三世(ごうさんぜ)・引奈落(ラグナラク)』!!**」

 

二人の四皇が、文字通り世界を滅ぼすレベルの合体攻撃にも似た同時攻撃を放つ。

 

アレン「……無駄だ」

 

アレンは消えた。

いや、彼が動いた瞬間、時間が止まったかのような錯覚を周囲に与えた。

**『瞬歩・絶影(ぜつえい)』。**

 

二人の攻撃の間を、影となって潜り抜け、アレンはカイドウとビッグ・マムの中間に位置取った。

 

アレン「……終わりだ、クソトカゲ。……クソババァ」

 

アレンの両手の『斬月』が、白光を放つ。

 

 

「**『天鎖・龍王崩(てんさりゅうおうほう)』!!**」

 

一閃。

それは斬撃ではなく、巨大な「消失」の波動だった。

カイドウの脇腹が、ビッグ・マムの肩が、アレンの放つ超高密度の霊圧によって、分子レベルで削り取られていく。

 

「ぐ、おああああああああああッ!!?」

 

四皇二人の絶叫が、新世界の空を震わせる。

だが、アレンの瞳には一切の容赦はなかった。

 

アレン「……まだだ。……まだ、修理代には届かねェんだよ。……テメェらの魂、根こそぎ差し出せ!!」

 

狂乱する死神の刃が、再び四皇へと振り下ろされる。

中編の終幕。そこにあるのは、格上の海賊による「勝利」ではなく、ブチギレた「神」による、一方的な一方的な処刑の光景だった。

 

 

転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

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