ONE PIECE 死神伝   作:ぐちロイド

74 / 80
かなり久々の投稿になってすいません!。ハイスクールD×Dの方を終わらせるのと次に書こうとしている転スラの設定を考えるのに集中していました。

ワンピース死神伝はまったりやっていこうと思います。投稿頻度は週一程度と思っておいて下さい。

デュエプレが今日から新弾何ですが轟轟轟ブランドが無修正できたのヤバくないですか?!


第73話 理想郷での休息と、決意の旅立ち 冥王の助言と、未来の女帝

 

リース「……一千人。アレン、貴方の算数は、私の計算機とは違う宇宙の法則に基づいている」

 

「ゴッドエデン」の巨大な円形ドック。着岸したアランカル号から、ぞろぞろと降りてくる巨人族、ミンク族、そして人間たちの大行列を前に、リースは端末を叩きながら冷ややかな声を響かせた。

 

アレン「……あ、いや、リースさん。違うんっすよ。……現場の熱気っていうか、こう、『この子、いい筋してるな』って奴を拾ってたら、雪だるま式に増えちゃって……」

 

アレンは後頭部を掻きながら、隣で苦笑いするフィッシャー・タイガーに助けを求めるような視線を送ったが、タイガーは「……すまん、俺は同胞を連れて行く」と、足早に自分の船へと戻っていった。

 

リース「……ん。……バイタルチェック終了。……個体識別番号の付与を開始。……巨人族102名、重機代わりの土木作業に最適。……ミンク族148名、五感が鋭く夜間の警備に適正あり。……人間550名、事務、調理、工芸……。……アレン、確かに『優秀な素材』ばかり選んできたことは認める」

 

リースは一千人のリストを閉じ、ふっと溜息をついた。

 

 

リース「……今回の独断、特例で不問にする。……その代わり、この三人の『特別個体』の管理は、アレン、貴方が責任を持って行いなさい」

 

リースの視線の先には、アレンのコートの裾を握りしめ、不安そうに周囲を見渡す三人の少女――ハンコック、サンダーソニア、マリーゴールドがいた。

 

ハンコック「……お兄様。ここは……天竜人のいない、本当の国なのですか?」

 

 

ハンコックが、翡翠のような瞳を潤ませてアレンを見上げた。

 

アレン「……そうっすよ、ハンコック。……ここじゃ、あんたたちを鎖で繋ぐ奴は一人もいない。……美味しい飯を食って、ふかふかのベッドで寝る。……まずは、それだけでいいっすわ」

 

アレンの言葉に、三姉妹は初めて、張り詰めていた心の糸を解き、静かに涙をこぼした。

 

---

 

 

 

それから数週間。

「ゴッドエデン」の迎賓館で過ごすハンコックたちは、驚異的な速さで心身の傷を癒していった。リースの最新医療と、シエルたち「プレデター」による献身的な(そして少し厳しい)作法指導。何より、アレンが時折見せる「だるそうな優しさ」が、彼女たちの閉ざされた心を溶かしていったのだ。

 

だが、ある夜。マキナが王座の間でアレンに告げた。

 

マキナ「……アレン。あの娘たちの瞳に宿る火は、この小さな鳥籠で飼い殺すには惜しい。……彼女たちには、帰るべき場所があるはずだ。……『女ヶ島(にょうがしま)』。凪の帯(カームベルト)に守られた、女だけの国だ」

 

アレン「……あー、やっぱりそうなるっすよね。……いつまでもここに置いといたら、ハンコックが俺の嫁になるって言い出しかねないし……。あ、冗談っす、マキナ様、そんな怖い顔しないでください」

 

アレンは冷や汗を拭い、腰の『天鎖斬月』を確認した。

 

 

アレン「……でも、女ヶ島の正確な座標、俺もよく知らないんっすよね。……あそこ、特殊な海域だし。……というわけで、一度『あの人』を頼りにシャボンディ諸島へ行ってくるっす」

 

---

 

 

数日後。アレンは三姉妹を連れ、再びシャボンディ諸島の空気を吸っていた。

マリージョア襲撃事件の余波で、諸島内は海軍の警備が強化されていたが、アレンの『霊圧遮蔽』にかかれば、彼らはただの観光客にしか見えない。

 

ソニア「……お兄様、またあそこ(マリージョア)に近い場所へ戻るのですか……?」

 

震えるソニアの肩を、アレンが優しく叩く。

 

アレン「……大丈夫っすよ。……今日は俺の『腐れ縁』に会いに行くだけっす。……あ、ほら、あそこのボロい酒場っすわ」

 

13番グローブ。「シャッキーのぼったくりバー」。

扉を開けると、紫煙の香りと共に、カウンターで新聞を広げる初老の男の背中が見えた。

 

アレン「……レイリーさん。……相変わらず、昼間から飲んでるっすね」

 

新聞を下げ、白髪の男――冥王シルバーズ・レイリーが、眼鏡の奥の鋭い目を細めて振り返った。

 

レイリー「……おや。……その気配、アレンか。……マリージョアを火の海にした張本人が、随分と可愛らしいお供を連れているじゃないか」

 

アレン「……茶化さないでくださいよ。……こっちは命がけで『徴収』してきたんっすから」

 

アレンは三姉妹を促し、カウンター席へ座らせた。奥から出てきたシャッキーが、少女たちの顔を見て、すべてを察したように優しい微笑みを浮かべる。

 

シャッキー「……あら、可愛いお嬢さんたち。……アレン、あんた、また大変なことをしでかしたわね」

 

アレン「……だるいっすけどね。……で、本題っすよ。……レイリーさん、あんたロジャーさんと世界を回っただろ? ……『女ヶ島』へ行く、安全なルート……というか、凪の帯を越える方法を教えてほしいんっす」

 

---

 

 

レイリーは酒を煽り、ハンコックを見つめた。

その幼い少女の中に宿る、計り知れない覇王色の資質。そして、死を乗り越えた者だけが持つ、気高い魂の光。

 

レイリー「……女ヶ島、か。……あそこは『アマゾン・リリー』。……外海を拒絶する、戦士の国だ。……今の海軍の技術でも、外輪船(パドルシップ)なしに凪の帯を越えるのは容易ではない」

 

レイリーは懐から古びた海図を取り出し、ペンで一点を記した。

 

レイリー「……だが、アレン。……お前のあの『黒い船』なら、海流も風も関係ないはずだ。……問題は、彼女たちが『九蛇(くじゃ)』の戦士として受け入れられるかどうかだ。……一度外海へ出た者は、忌み嫌われる傾向にある」

 

アレン「……その時は、俺が力ずくで認めさせてやるっすわ。……俺の妹分を、無下にする奴は許さないっすよ」

 

アレンの言葉に、ハンコックが顔を赤らめ、俯いた。

 

レイリー「……ふふ、相変わらずだね。……いいだろう。……ルートは教えてやる。……その代わり、アレン。……この子たちがもし、蛇姫(へびひめ)としてあの国を継ぐことになったなら……その時は、お前が彼女たちの『盾』になってやれ」

 

アレン「……言われなくても、そのつもりっす。……マキナ様に怒られない程度には、ね」

 

アレンはレイリーから海図を受け取り、立ち上がった。

シャッキーが、ハンコックたちに袋いっぱいのお菓子を持たせる。

 

ハンコック「……お兄様。……私、強くなりたい」

 

酒場を出る間際、ハンコックがアレンの手をギュッと握りしめて言った。

 

 

ハンコック「……二度と、誰にも怯えないように。……お兄様やマキナ様のように、世界を、私が見下ろせるくらいに……!」

 

アレンは一瞬、目を見開いた後、だるそうに、しかし誇らしげに笑った。

 

アレン「……いいっすね、その意気っす。……あんたなら、きっと世界で一番美しい『女帝』になれるっすよ。……ハンコック」

 

夕暮れのシャボンディ諸島。

死神に救われた三人の少女は、冥王の導きを得て、自分たちの運命の場所――アマゾン・リリーへと向かう準備を整えた。

大海賊時代。後に「女帝」と呼ばれる少女の伝説は、このだるそうな死神の手を引くところから、本格的に動き出したのである。

 

アレン「……よし、行くっすよ。……凪の帯の海王類を、晩飯にする覚悟はいいっすか?」

 

ハンコック「……はい! お兄様!!」

 

四人の影が、港へと伸びていく。

次なる目的地は、戦士の島・女ヶ島。そこには、アレンすら予期せぬ「新たな波乱」が待ち受けていた。

 

 

転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

  • 精霊
  • フェンリル
  • ドラゴン
  • 吸血鬼
  • 上位悪魔
  • その他(他作品とのクロスオーバー)
  • その他(コメントで書いて下さい)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。