ONE PIECE 死神伝   作:ぐちロイド

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100話まで後20話ぐらいになったけど100話付近で終わるかも?(まだ確定はしていない)


第79話 傲慢な招待:女王の決断 正装の死神、出発の刻

 

フーシャ村での「嵐のような休暇」から4年。

世界は刻一刻と、その均衡を崩しながら「最悪の世代」と呼ばれる者たちが芽吹く土壌を作り上げていた。その中心で、新世界の異端国家「ゴッドエデン」は、もはやどの勢力も無視できない巨大な太陽のごとき存在へと成長していた。

 

原作開始8年前。

聖地マリージョアにて、4年に一度の世界会議(レベリー)が開催されるその年。

ゴッドエデンの白磁の王宮に、世界政府からの「公式な使者」が震えながら一通の招待状を届けにやってきた。

 

マキナ「……ほう。私を、マリージョアへ呼ぶというのか」

 

玉座に座るマキナは、漆黒の封蝋が施された招待状を指先で弄びながら、冷徹な笑みを浮かべた。その傍らでは、リースが空中に展開したホログラムウィンドウに複雑な演算結果を映し出し、アレンはソファに寝転んで三色団子を頬張っている。

 

アレン「……あー、それ。……罠以外の何物でもないっしょ。……俺、あそこの門と奴隷の家、二回も派手にブチ壊してるんっすよ? ……そんな奴の飼い主を招待するなんて、正気とは思えないっすわ」

 

リース「……ん。……同意。……マリージョアの防衛システム、および五老星の意図をシミュレート。……98%の確率で、ゴッドエデンを平和的に政府の傘下に取り込むための『懐柔』、もしくは……物理的な『暗殺』の場。……マキナが行くメリット、極めて低い」

 

リースが無機質に断言する。彼女の計算では、マキナが聖地へ足を踏み入れることは、火薬庫の中で煙草を吸うような自殺行為に等しかった。

 

---

 

 

マキナは招待状を無造作に放り投げた。それはアレンの顔面に当たり、彼は「おわっ」と声を上げて跳ね起きた。

 

マキナ「……フフ。面白いではないか。……かつて世界政府を拒絶し、独自の楽園を築いた我らに、あやつらは膝を折る振りをして近づいてきた。……恐怖が、ついに彼らのプライドを上回ったということだ」

 

アレン「……いやいや、マキナ様。……相手は『世界の王』を自称する五老星っすよ。……あそこの地下には、まだ俺も正体を知らない『ヤバい奴(イム)』がいるかもしれないし。……わざわざ敵のど真ん中に行く必要はないっすよ」

 

アレンが珍しく真面目な顔で忠告する。原作知識を持つ彼にとって、マリージョアは世界の闇が最も深く澱んでいる場所だ。

 

マキナ「……だからこそだ、アレン。……私は、あやつらの顔を近くで拝んでおきたい。……どの程度の覚悟を持って、私を『神の地』に招いたのかをな。……ゴッドエデンの女王として、世界に公式にその威光を刻みつける絶好の機会だ」

 

マキナの紅い瞳に、支配者としての激しい炎が宿る。彼女は最初から、断るつもりなどなかったのだ。

 

マキナ「……リース。貴様は残れ。……万が一、私が不在の隙にこの国を狙う愚か者が現れた時、貴様の『科学の鉄槌』が必要だ。……そしてアレン」

 

アレン「……あー、はいはい。……護衛っすよね」

 

マキナ「左様だ。……貴様には、私の背中を守る『盾』として、そして世界を震え上がらせる『死神』として、私の隣を歩いてもらう。……あの赤い土の上をな」

 

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リース「……ん。……了解。……マキナの意思、尊重する。……ただし、アレン。……条件がある」

 

リースがアレンの前に歩み寄り、その胸倉を掴んで自分の方へ引き寄せた。

 

リース「……これ、私の最新作。……霊子反応増幅装甲を織り込んだ『礼装』。……そして、マリージョアの全域をハッキングするための『通信プラグ』。……貴方は、これを着て、マキナの一歩後ろで、24時間、殺気を絶やさないこと」

 

アレン「……重い。……服も、責任も、重すぎるっすわ」

 

リース「……冗談ではない。……貴方が一瞬でも眠れば、マキナが死ぬ。……マキナが死ねば、私はこの世界を、文字通り塵にする。……わかった?」

 

リースの瞳の奥にある、狂気にも似た深い愛。

アレンはそれを受け止め、苦笑しながら彼女の手を優しく解いた。

 

アレン「……わかってるっすよ。……俺の命に代えても、マキナ様は傷一つ負わせない。……それに、俺がいれば、五老星だってうかつに手出しはできないっす。……あいつら、俺の『月牙』がどれだけ理不尽か、身を以て知ってるはずだし」

 

リース「……ん。……信じる。……アランカル号の整備、最大出力で行う。……世界を、跪かせてきて」

 

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数日後。

ゴッドエデンの港には、かつてないほど厳粛な空気が流れていた。

一千人の新人たちと、五十人のプレデターたちが整列し、自分たちの王と守護神を見送るために跪いている。

 

アレン「……お待たせしました、マキナ様」

 

王宮の階段を下りてきたアレンの姿に、その場にいた全員が息を呑んだ。

いつものだるそうな着流しではない。

リースの手による、漆黒のロングコートと白銀の装飾が施された、死神の威厳を体現するような軍服風の礼装。背中には、黒刀『天鎖斬月』と白刀『斬月』がクロスするように背負われている。

 

マキナ「……ほう。……見違えたな、アレン。……その姿ならば、どこへ出しても恥ずかしくない。……私の『騎士』としてな」

 

マキナ自身も、深紅のドレスの上に、ゴッドエデンの紋章が刻まれた豪奢なマントを羽織っている。その美しさは、神々しさすら感じさせた。

 

アレン「……だるいっすけどね。……この服、肩が凝るっすわ」

 

マキナ「……ふふ、帰ったら私が揉んでやろう。……さあ、行くぞ。……世界の中心へ、我が国の存在を教え込みにな」

 

二人は、漆黒の旗が翻る特別仕様のアランカル号へと乗り込んだ。

リースが桟橋で見守る中、船は静かに、しかし圧倒的な威圧感を放ちながら、マリージョアへと向けて出航した。

 

かつては略奪者として。

かつては侵入者として。

そして今、彼らは一国の代表として、世界の頂点へと堂々と返り咲く。

 

原作の歴史が刻まれるレベリー。

だが、そこに「死神」と「女王」が加わることで、会議の議題は、世界政府の想定を遥かに超えた混沌へと突き落とされることになる。

 

アレン「……さて。……誰を最初に黙らせるか、今から楽しみっすね」

 

アレンは甲板で、遠ざかるゴッドエデンを背に、不敵な笑みを浮かべた。

聖地炎上から数年。再び、赤い土の大陸が、死神の足音に震える時が来たのである。

 

 

転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

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