ONE PIECE 死神伝   作:ぐちロイド

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第8話 調達:43年前の海図とログポース

前夜の軍艦沈没から明けた朝。黒舟(ヘカテ)号の空気は、グランドラインの荒々しい海流とは裏腹に、どこか気だるく、そして「やり遂げた感」に包まれていた。

 

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昨夜の「混浴」は、アレンにとって間違いなく人生最大の試練だった。

マキナこそ早々に引き上げたものの、ライカの「カゼカゼの実」によるイタズラな突風でバスタオルが舞い、リースの狐耳が濡れてしなだれる色香、そしてシズが真っ赤になって湯船に沈む光景……。

アレンは一晩中、ゴロゴロの実の能力で脳に微弱電流を流し、理性を強制維持する羽目になったのだ。

 

アレン「……あー、寝不足だっる……。煩悩を焼き切るのって、覇王色より疲れるわ」

 

アレンが重い瞼を擦りながら甲板に出ると、そこには既に爽やかな朝の海風を全身で浴びているライカの姿があった。もちろん、全裸に羽織一枚の「正装」だ。

 

ライカ「おっはよー、アレン! 昨日はいい体してたじゃん。背中、流し甲斐あったよ?」

 

アレン「……勘弁してください、ライカさん。ユリナさんの視線が今朝も刺さるんすよ……」

 

ユリナ「何や、アレン。不満なんか? ウチ特製の『精のつく朝粥』、食べる資格なしにするで?」

 

 

厨房から顔を出したユリナが、ニヤリと笑う。昨夜の騒ぎを呆れつつも、どこか楽しんでいるのがこの船の「姐さん」だった。

 

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やがて、船の正面に巨大な影が現れた。リヴァース・マウンテンを下りきった先、そこに鎮座するのはアイランドクジラのラブーンだ。

 

キース「……デカっ。マジで山じゃん」

 

 

キースが双眼鏡を覗きながら感嘆の声を上げる。マキナは船首に立ち、その巨大なクジラを静かに見据えた。

 

マキナ「あれが、グランドラインの門番か。……リース、衝突回避の準備を」

 

リース「……ん。エンジン逆噴射。……大丈夫、ぶつからない」

 

船がラブーンの傍らを通り過ぎようとした時、岬の灯台から一人の男が顔を出した。

後にロジャー海賊団の船医として知られる男、**クロッカス**である。

 

クロッカス「おい、見慣れぬ船だな……。その漆黒の船体、どこの国のものだ?」

 

マキナが代表して答える。

 

マキナ「国などない。我らは『死神海賊団』。これから、この海を終わらせに行く者たちだ」

 

クロッカスは一瞬呆気に取られたが、マキナから溢れ出る隠しきれない**覇王色の覇気**を感じ取り、表情を引き締めた。

「……死神、か。威勢のいい連中だ。今の海には、お前さんのような『王の資質』を持つ若者が集まり始めている」

 

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アレンたちが小舟で上陸すると、クロッカスは彼らを灯台内の住居へと招き入れた。

 

「ログポースと、最新の海図だな。……と言っても、この海に『最新』などという言葉は通用せんがな。朝に決まった航路が、夜には地獄へ続くことも珍しくない」

 

シズがクロッカスの持つ医療器具や薬品に興味津々で近づく。

 

シズ「……あ、あの! このお薬、細胞の修復に使えそう……! 私はシズと言います。あの、もしよろしければ、この時代の医学についても少し教えていただけませんか?」

 

クロッカス「ほう、船医か。若いが、いい目をしておるな……。よし、茶でも飲みながら話そう」

 

シズがクロッカスと医学談義に花を咲かせる間、アレンとキースは壁に貼られた広大な海図を食い入るように見ていた。

 

キース「アレンくん、見てよこれ。ウエストブルー方面の勢力図、私たちがいた未来とは全然違うんだけど! まだ『ロックス』の名前があちこちに……」

 

アレン「あぁ。世界政府もまだこの海域を完全に支配できてねぇんだな。……おい、キース。次の目的地、決まったか?」

 

マキナが、クロッカスから手渡されたログポースを掲げた。

 

マキナ「……針が定まった。磁気を溜める期間は短いが、次の島は**『ウィスキーピーク』**。賞金稼ぎが潜む島だという話だが、我々には関係ない」

 

キース「えー! ウィスキーピーク!? サボテンみたいな岩があるところだよね? 映えそうー!」

 

キースがはしゃぐ横で、アレンは一人、気を引き締めていた。

 

 

アレン(ウィスキーピーク……43年前なら、まだバロックワークスなんて存在しねぇ。純粋な『殺し屋の島』ってわけか。また乱戦になりそうだな……)

 

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別れ際、クロッカスはアレンの肩を叩いた。

 

 

クロッカス「赤髪の小僧……。お前、何か大きな『理』を背負っているようだな。……見聞色を鍛えろ。この海では、目に見えるものだけが真実ではないぞ」

 

アレン「……っ。……わかってます。昨日の修行で、マキナ様に散々言われたんでね」

 

 

アレンは苦笑いしつつ、『斬月』を背負い直した。

 

キース「クロッカスさん、ありがとー! またね、クジラ君も!」

 

 

ライカが風を操り、ヘカテ号の帆を力いっぱい膨らませる。

リースの作ったエンジンが重低音を響かせ、外輪が激しく海を掻いた。

 

マキナ「……全員、持ち場につけ! 目標、ウィスキーピーク!」

マキナの号令が飛ぶ。

 

ユリナ「アレン、あんたはまた電池室や。昨日の軍艦沈没で電気使いすぎたんやからな!」

 

ユリナに追い立てられ、アレンは再び地下の蓄電ルームへと向かう。

 

アレン「……だっる……けど、まぁ、悪くないっすね」

 

アレンは薄暗い機関室で、自分の両手を見つめた。

昨夜の戦闘で見せた、自分の中の「戦闘狂」の片鱗。そして、女子メンバーたちとのバカ騒ぎ。

この無茶苦茶で、最強で、最高にエロい「死神海賊団」の仲間となら、43年前の荒ぶる海でも頂点まで行ける。そんな確信があった。

 

アレン「よし……2億ボルト。……いくっすよ!」

 

バチバチと蒼黒い雷光が機関室を満たし、ヘカテ号は加速する。

目指すは、グランドライン最初の試練、ウィスキーピーク。

そこには、彼女たちの名を世に知らしめるための「生贄」たちが、首を長くして待っているはずだった。

 

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転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

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