仮面ライダープリズム   作:晩舞龍

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第二話

『キー・マキシマムドライブ!』

 

『プリズム・マキシマムドライブ!』

 

 ぶつかり合う二人のライダーの全力。

 

 プリズムの剣撃を受け、青き暴走ライダーが変身を解かれる。

 

 東堂 光の覚醒から一か月。度重なる暴走ライダー対応によって、常駐ライダー不在だった東地区を守る新たな戦士・仮面ライダープリズムの存在は町の人々にも知られてきた。

 

 今日もまた一人の暴走ライダー・仮面ライダーキーを鎮めたところだ。

 

 そんな光の背後に、近づいてくる人物がいた。

 

 光は自身の正体を公表していない。私生活に影響があるとの考えから、大学在学中は秘匿しておいたほうが賢い選択だと考えている。

 

 そのため、今回もそそくさとその場を離れようとしたのだが、近づいた人物の興味深い一言が、光をその場にとどめた。

 

「よう、あんたが東地区の新人か。俺は白川区の担当だ」

 

 プリズムの変身を解かずに振り向くと、そこには白いライダーの姿があった。

 

「……どうも」

 

 光はこの一か月、他の地区の担当ライダーとの交流はなかった。暴走ライダーの対処の経験を積むので精一杯というのもあるが、そもそもほとんどのライダーが身元を公表していないので、会おうとしても難しいのだ。

 

 白いライダーは周りを見渡し、こう続ける。

 

「ここで立ち話もなんだし、俺と一緒に来てくれないか。あんたは真面目に暴走ライダー退治をやってるみたいだし、悪い奴じゃないと判断した。他の地区のライダーにも紹介したい。悪い話じゃないだろ?」

 

 光は少し考え、頷く。ここで敵対するメリットはない。

 

 風都は現在、七つの地区に分かれている。各方角に東地区、西地区、南地区、北区。加えて、中央にはその名の通り中央区。北東に白川区。南西に開発地区。

 

 各地区には一人ずつライダーが存在し、暴走ライダーの対処を行っているとの噂だが……

 

「よし、そうと決まれば早速移動しよう」

 

 そう言うや否や、白いライダーが透明な板状のマス目を展開する。

 

「驚くなかれ。俺の能力は、モノを移動させるってやつさ」

 

『ゾーン・マキシマムドライブ!』

 

 仮面ライダーゾーンの技によって、マス目で指定された場所へと二人は転送される。

 

 

 転送先は、締め切られたコワーキングスペースのような場所だった。

 

 会議に使用する白い机と椅子、ホワイトボードなどの用意された普通の部屋に見える。

 

 そして部屋には、二人を除いて5人の男女が集まっていた。

 

 二人も変身を解除し、すべての地区のライダーが一堂に会する。

 

「よし、まずは自己紹介からだな。白川区担当、白井帯人(たいと)。仮面ライダーゾーンだ」

 

 一見軽薄そうに見える、全身白いファッションに身を包んだ金髪の若い男。だがこの場を取り仕切っているところを見ると、しっかり者のようにも感じられる。

 

「東地区、東堂(ひかる)。仮面ライダープリズムだ、よろしく」

 

 光は発言し、他のメンバーに目をやる。

 

「西地区……西山(きわみ)……仮面ライダーエクストリーム」

 

 黒いドレスの若い女性。本を片手にこちらを一瞥するその様子から、他人を拒絶する意思を感じる。

 

「北区担当。北澤(いどむ)。仮面ライダートライアルだ。よろしくな」

 

 筋骨隆々、快活な男性。

 

「南地区を担当しています。南円次(えんじ)です。ライダー名は仮面ライダーエンジンです」

 

 眼鏡にスーツの、"シゴデキ"といった感じの男性。

 

「中央区、中川(はぜる)! 仮面ライダーボムだ!」

 

 こちらは金髪で荒々しいファッションのヤンキー風の男。

 

「最後は私か。開発地区担当、(ひらき) 一角(いっかく)。仮面ライダーユニコーンである」

 

 何かの職人然とした様子の、中年男。ほかのメンバーと比べると、年代が離れているように見える。

 

 

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