大怪獣バトル娘!~ウルトラ怪獣擬人化大戦記~   作:ガタ

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※あらすじの方にも書いた通りですが、本来はpixivの方で投稿してますが、規制が厳しいハーメルンで連載を始めるのは、正直かなり悩みましたね(汗)

駄文ですが改めてよろしくお願いいたします(汗)!

ハーメルンのガイドラインのルールが多くて覚えきれないですが、なるべくブロックされないように注意をします(^_^;)


第序章【遭遇編】
第1話「レイオニクス⁉怪獣娘!!」


かつて、この世界には“怪獣”と呼ばれる生き物がいた。

人類と怪獣との長い戦いが続き、戦いに終結を迎え、平和になった現代。

そして今の人類には、怪獣の“魂と力”を宿し、怪獣に“変身”できる少女たち『怪獣娘』が存在するようになった。

 

だが。

 

彼女たちの前に、新たな存在が現れる。

 

怪獣を使役し、戦わせ、心と身体を絆で理解し合い成長していく者たちを、広い宇宙に住む多くの民は、怪獣使い『レイオニクス』と呼ぶ…。

 


 

・・・・・・・・・・

 

夜。

とある街にあるビルの屋上で、一人の男性がいた。

 

「ふぅ、やっと着いたよ。さて…この世界に混沌と争いを振り撒く準備を始めないとね」

 

怪しい笑みを浮かべると同時に、手を上げて何かの黒い光を発生させる。

 

「これで、あの力をこの時空の世界にいる人間の少年少女たちに与えた。しばらく様子見しながら“怪獣”でも送り込むか…♪……フッ…クククッ…!」

 

光が消した直後で何かを終えたのか、不気味なことを呟いてその場を立ち去る。

 


 

第序章【遭遇編】

 

・・・・・・・・・・

ー私立円谷高等学校ー

 

それから数日後の某日。

東京のとある場所にある「私立円谷高等学校」の教室に、クラスメートの生徒たちが昼休みで弁当を食べたりグループになって会談していたりする中、黒髪で学生服の下に青いパーカーを着用してる一人の少年が椅子に座って、弁当を食べながらスマホでネットサーフィンしていた。

彼の名は『御蔵(みくら)ユウジ』。

フレンドリーかつノリがよく、素直で、明るく人懐こい性格をした、円高(まるこう)に通う1年生だ。

 

ユウジ「モグモグ、ゴクッ。やっぱり怪獣娘っていいな~。なんで女子だけが変身出来ンだろ?不思議でカッコいいし」

 

どうやら彼は、怪獣娘の活躍や情報などを検索していたらしいのか、その記事や詳細を閲覧して羨ましそうに呟く。

そして彼は雲一つ無い快晴な青空を窓から眺め、そのまま料理を口に頬張る。

 


 

・・・・・・・・・・

ーGIRLS東京支部、食堂ルームー

 

同時刻にて、ここはGIRLS東京支部。

世界各地に存在する怪獣娘が所属する国際怪獣救助指導組織であり、怪獣娘の保護とカウンセリング、研究を中心に行なっている場所。

GIRLSの食堂ルームに、丁度食事を終えた茶髪の髪型でGIRLSの制服を着た少し眠そうな表情の美少女がいた。

彼女はカプセル怪獣アギラの魂を宿した怪獣娘、『宮下アキ』。

 

アキ「ごちそうさまでした」

 

アキは食べ終えた弁当箱をオレンジ色のリュックサックに片付ける。

すると背後から誰かが右肩をポンッと乗せる。

 

アキ「ん?ムギュ…」

 

振り向いた瞬間、肩に置かれた手は人差し指で軽く彼女の右頬を指す。

 

ミカヅキ「エヘヘ~♪引っ掛かった~♪」

 

ちょっとしたイタズラを仕掛けたのはアキの先輩で、古代怪獣ゴモラの魂を受け継いだ怪獣娘『黒田ミカヅキ』だった。

 

アキ「もぉ~、ゴモたーん…」

ミカヅキ「ニュフフ~♪アギちゃんの頬っぺたもお腹と同じくプニプニで可愛いいな~♪」

アキ「お、お腹のことは言わないでよ~!////」

 

怪獣娘として覚醒してからは、自分が前よりも食欲が少し旺盛になって太り気味なことを、彼女はとても気にしていた。

 

ミカヅキ「お~♪アギちゃんホントに柔らか~い♪また油断したな~?♪」

アキ「…本気で怒ってもいい?」

 

流石に友達とは言え酷く気にしていることを弄られるのはどうかと思ったアキは、普段の目付きが悪い眠そうな目を、更に鋭く光らせてほんの一瞬だけミカヅキを睨む。

 

ミカヅキ「うっ、ご、ごめんアギちゃーん!流石にやり過ぎたよ~…堪忍して!お詫びにさ、期間限定クレープを午後時間が空いてたら一緒にどお~…?」

 

少し怒ったアキにミカヅキはやっとお腹をプニプニするのを止め、彼女はアキの機嫌を治そうと、謝罪の気持ちを込めてそう聞いた。

 

アキ「…いいよ、ゴモたん」

 

アキはミカヅキを許すと優しくかわいい笑顔で答えた。

 

ミカヅキ「~ッ!アギちゃ~ん!!♡」

 

その答えを聞いた嬉しさのあまり、再びアキに抱きつく。

 

アキ「わっ!////ひ、人前とかは止めてよ~…////…フフッ」

 

恥ずかしがるが、どこか満更でもない微笑みを浮かべるアキだった。

 


 

・・・・・・・・・・

 

数時間後、午後16時。

 

学校を終えて放課後になった生徒たちは、部活動に行ったり友達と帰りに寄り道して楽しんだりし始めた。

 

ユウジ「ん~…!今日も体育以外はずっと席に座っての授業だったから、眠気が出るな~」

 

背伸びをしながらそう言って、ユウジは下駄箱から外靴を取り出して履き替え、帰り始める。

 

ユウジ「他の皆は学校で部活やり始めたりバイト行ったりしてるから、今から友達誘って帰り食いしようかな?」

 

ユウジはクラスメートの友達に声をかけようとしたその時、小さな光が一瞬目元に照らされた。

 

ユウジ「ん?」

 

反射した光の方角を見てみると、校門を抜けた先にある歩道辺りに、何かが落ちていた。

 

ユウジ「なんだこれ…?」

 

ユウジは気になって歩道まで駆け足で向かい、落ちている物体を見る。

それは縦長に三つの小さい画面が並んでいる機械で、青と白のカラーリングをしていた。

 

「おっ、ユウジ~。今からカラオケとか行かね?」

「まだ学校俺ら通い始めて間もない新1年だし、今日も楽しもうぜ~♪」

 

すると、クラスの友達である生徒が親しげに遠くから声を掛け、遊びに誘ってきた。

 

ユウジ「えっ?あ、あ~…ごめん!ちょっと俺、今日なんか喉に変な違和感あるかもしんないわ!喉薬とか買って先に帰ってる!ホントごめん!」

 

ユウジは咄嗟に誤魔化し、急いで機械を拾って走っていく。

 

「お、おう?」

「気をつけてなー?」

「風邪引いたんかな?」

「最近だいぶ冷えたもんな」

「大丈夫かな~?」

 

友人たちは心配しながらそう話していた。

 

・・・・・・・・・・

ー原宿ー

 

ユウジが走っている中、原宿にはアキとミカヅキがおり、タピオカを片手にクレープを食べて楽しんでいた。

 

アキ「モグモグ…このクレープ美味しい…!」

ミカヅキ「せやね~♪ズゴコココ~(食べてるアギちゃんの顔、ハムスターみたいでカワエエわ~♡)」

 

ミカヅキは美味しそうにイチゴチョコのクレープを食べるアキの顔を見ながら、満足そうにタピオカミルクティーを飲む。

 

アキ「モグモグ、ゴクんッ。ゴモたん?僕の顔に何かついてるの?」

ミカヅキ「んーん~♪なんでもないよ~♪」

アキ「…そう。ズゴココー」

 

アキはミカヅキが自分の食べてるところを鑑賞していることに気づくが特に何も言わず、タピオカドリンクを飲む。

 


 

・・・・・・・・・・

 

すると丁度、謎の機械を拾って学校から走っていたユウジが、二人から離れた向こうの公園にあるベンチで座って休んでいた。

 

ユウジ「ハァ…ハァ…。結構走ったな~」

 

ベンチで休むユウジだが、彼の身体能力が抜群なのか、特にあんまり疲れてる様子はなかった。

 

ユウジ「ところで、この機械って一体なんだ?」

 

ユウジは気になって機械の画面を覗く。

 

『!グルル…』

 

すると。覗いてきた彼に視線を合わせるかの如く、画面に何かが映ってユウジと目を合わせてきた。

 

ユウジ「お?急になんか映った」

ミカヅキ「っ!」

 

画面に映ったものがユウジに対して興味深そうに見つめ始めた瞬間、何かを感じたミカヅキがユウジのいる公園の方角まで視線を向け、ベンチに座る彼を見る。

 

アキ「ん?ゴモたん?」

ミカヅキ「この気配…!なんだか、私の中にあるカイジューソウルが懐かしく思うような…?それに、あの子は誰なんだろう?」

アキ「ねぇゴモたんってば」

 

急に一人の男子に視線を向けたミカヅキに、アキは声をかけながら身体を揺らす。

 

ミカヅキ「おっとっと、ごめんごめん。ちょっと、あの子に話し掛けていい?なんだか私のカイジューソウルがさ~」

アキ「……もしかしてゴモたん…あの人に逆ナンするの!?」

 

ミカヅキに対してアキは珍しく揶揄う。

 

ミカヅキ「ち、ちゃうわ~!そんなじゃあらへんって~!って言うか、アギちゃんが私を揶揄うなんて初めてなんじゃない?」

アキ「えっ?言われてみれば。嫌だったならごめ…」

ミカヅキ「イヤじゃないよ~!♪寧ろかわいい後輩の成長を感じるから、先輩は嬉し~!♪」

アキ「わっ!?////だ、だから人前は恥ずかしいからやめて~~ッ!!////」

 

かわいい後輩の成長に対してあまりの嬉しさに我慢ならなくなったミカヅキは、アキに抱きつく。

無論、アキは恥ずかしさに普段出さないような可愛らしい大声になる。

 

ユウジ「あの向こうにいる女子って…確かGIRLSの怪獣娘か」

 

彼女たちに気づいたユウジはそう呟く。

 

ユウジ「お、そうだ。GIRLSって怪獣とかに詳しそうだから、この機械を預けたら調べてくれるかも」

 

そう言ってベンチから立ち上がり、ミカヅキとアキのところまで歩み始める。

 


 

しかし次の瞬間。

公園にある木の枝や近くの建物に留まっていた全ての小鳥や鳩たちが、一気に羽ばたく。

それと同時に、この辺り一帯が揺れ起こる。

 

アキ「うわっ!?」

ミカヅキ「な、何!?」

ユウジ「地震か!?」

 

三人は突然の揺れに驚き、周りの一般人たちに混乱と恐怖が生じる。

すると地面が迫り上がって、この揺れの“原因”が出現した。

 

ゴメス「グルル…!!!グオオォォォォッ!!!!!」

 

甲殻や鱗状の代表組織で一見は爬虫類に見える外観だが、実際は巨大な哺乳類。

それは、この世界で全て消え去ったはずの“怪獣”…『古代怪獣ゴメス』だった。

 

ゴメス「グオォォォッ!!!」

ユウジ「っ!?うあっ…!?」

 

出現したゴメスは、周りの建物の窓が割れたりヒビが入る程の大きな咆哮を上げて暴れまわる。

しかも、ゴメスの全長は40mの大型個体だった。

ユウジはゴメスの咆哮に堪らず耳を塞ぐ。

 

アキ「ほ、本物の…怪獣…!!?」

ミカヅキ「とっくの昔に絶滅したはずじゃん!?」

アキとミカヅキが暴れまわるゴメスを見て驚愕する。

ゴメス「グオォォォンッ!!!!」

 

ゴメスは太いその尻尾を振ったり、ずっしりとした腕とその鋭い爪で手当たり次第に破壊活動を行う。

無論。突如として再び現代に姿を見せた怪獣に、一般人たちの光景は恐怖と混乱による叫びと逃げ回る状況だった。

 


 

・・・・・・・・・・

ーGIRLS東京支部、作戦司令室ー

 

その頃、原宿に出現したゴメスを聞きつけ、駆けつけた怪獣娘達が作戦司令室に集まっており、モニターでニュース映像を見ていた。

 

ミク「か、怪獣…!?」

ベニオ「一体なんでだよ!?」

 

突然で出現したゴメスの映像に対して驚く二人だが、それはその場にいる全員が同じ意見となる。

 

レイカ「あ、あれが本物の怪獣…!初めて見ました…!」

 

GIRLSにある資料や図鑑などでしか見たことなかったレイカも当然の反応だった。

 

ラン「そんな悠長に感心する暇なんて無いわ。キングジョー、状況報告!」

 

その場にいる全員が冷静さを取り戻すのも必死なはずなのに、シャドウなどを相手にしてきた先輩のランが、キングジョーの怪獣娘であるクララに問いか、彼女はすぐに答える。

 

クララ「roger that!出現した怪獣を図鑑にあるデータバンクから確認!レジストコード、古代怪獣ゴメスに間違いありマセン!」

トモミ「GIRLSの皆さん、これより緊急出動です!出現した怪獣の対処と、逃げ遅れた人々の避難誘導や救助をお願いします!!」

ベニオ「応!街が大変なことになる前に急いでぶっ飛ばすぞ!」

ミク「はい!先輩!」

レイカ「勝てるか分かりませんが、まずは避難と救助に優先的にして、死者数を避けれるようにしましょう!!」

クララ「YES!それでは急ぎまショウ!」

 

そう言ってソウルライザーを構えながら現場に向かおうとした。

 

ミコ「っ!!!?」

 

しかし直後。モニターを見ていたミコがあることに気づいて顔色を変える。

 

クララ「ガッツ、どうかしマシタカ!?」

ミコ「い、今…あの怪獣の近くに…アギとゴモラが…!!」

サチコ「えぇっ!?」

トモミ「!映像の拡大を!!」

「は、はい!!」

 

トモミの近くにいた職員の女性は指示通りに、映像に流れるゴメスの近くを拡大させる。

そこには、アキとミカヅキがいた。

 

レイカ「あ、アギさん!?」

ミク「ゴモたんも!?」

 

映像を見た二人や他の怪獣娘たちも驚く。

だが、一番驚いて取り乱しているのは…アキの一番の親友であるミコだった。

 

ミコ「あ、アギ…!アギ──ッ!!!」

 

あまりの取り乱しっぷりに、ミコは作戦司令室を飛び出してしまう。

 

マコ「み、ミコ!」

ベニオ「俺たちも行くぞ!!」

全員『了解!』

 

ベニオを筆頭に、全員は原宿へと向かった。

 


 

・・・・・・・・・・

ー原宿ー

 

ゴメス「グオォォォォォッ!!!!!」

 

街中を暴れて被害を広げるゴメスに、人々は逃げ惑う。

 

ミカヅキ「酷い…!!このままじゃ街が…!」

アキ「っ!!」

 

するとアキは、ゴメスに立ち向かうべくソウルライザーを取り出す。

 

ミカヅキ「…同じこと考えてた?」

アキ「うん。他の皆が来るまで僕らでやらなきゃ!!」

ミカヅキ「せやね!」

 

ミカヅキもソウルライザーを構え、二人は上に掲げて画面をスライドした。

 

アキ・ミカヅキ『ソウルライド!!』

 

同時にそう叫ぶと光に包まれ、“獣殻(シェル)”を身に纏って怪獣娘へと変身した。

 

ゴメス「っ!?グオ…?」

 

アギラをイメージした角と尻尾が特徴的なフード付きパーカーのような獣殻を身に纏うアキ。そしてミカヅキはゴモラをイメージした尻尾と角が特徴的なスク水の獣殻を身に纏った。

彼女たちの姿を見たゴメスは首を傾げながら気づいた。

 

ゴモラ「よーし!やるで~!」

アギラ「うん…!!」

ゴメス「!!グオォォォォッ!!!」

 

二人はそう言って、ゴメスに向かっていき、ゴメスも咆哮を上げて戦闘を始める。

 

アギラ「ウウゥゥゥゥッ!!!ストライクホーン!!」

ゴモラ「いくよいくよ~!いっくで~!!メガトンテール!」

 

アキはゴメスの足元に向かって角を活かした突進技を放ち、ミカヅキも尻尾を使って思い切り叩きつける。

 

ゴメス「グオォォォンッ!!!」

 

ゴメスは大したダメージにはならなかったが、咆哮を上げながら応戦する。

すると。

 

ユウジ「ハァ…ハァ…!…っ!あ、アレが怪獣娘…!やっぱカッコいいな…」

 

ゴメスの破壊した建物の瓦礫に埋もれていたのか、ユウジがなんとか瓦礫から出てくる。

そして彼は変身して戦うアキとミカヅキの勇姿を見て、目を輝かせながら思わず小さく呟いた。

 

ミカヅキ「っ!(あの子ってさっき見かけた…!ここから離れてるけど、あの子が逃げられるようにアギちゃんと二人で頑張らなきゃ!)」

 

戦いながらユウジに気づいたミカヅキは、彼がこの場の戦いに巻き込まれないように注意しながらゴメスに攻撃を与え続ける。

 

ユウジ「こ、ここにいるとマズイよな…!急いで避難所に…!」

 

そう言ってその場から走ろうとした。

だが、次の瞬間。

 

「た………助け……て…ください…!!」

ユウジ「っ!?あっ!!」

 

ゴメスと戦うミカヅキたちには聴こえなかったが、確かにユウジの耳は聴き逃さなかった。

弱々しくも助けを求めた女性の声が。

そしてユウジは声のした方を振り返って見てみると、そこには瓦礫の下敷きになって倒れているOLの女性がいた。

 

ユウジ「だ、大丈夫ですか!?」

 

慌てながら彼は女性の方に走って向かい、声をかける。

 

「…!た、助けて…!」

 

ユウジに気づいた女性は、涙ながらに必死でそう言う。

 

ユウジ「!!絶対に助けるから待ってて!!フンッッ…ヌゥッ…!!!!」

 

そう言いながらユウジは鞄を置くと、瓦礫を退かそうと力を入れる。

 

ユウジ「くうぅ…!!今だ!!!」

「!は、はい!!」

 

血管が浮くほど力強く瓦礫を少し動かし、ユウジが合図すると同時に返事をした女性は瓦礫から抜け出す。

 

ユウジ「ハァ…ハァ…!」

「ハァ…ハァ…!あ、ありがとうございます!!」

ユウジ「え、エヘヘ…貴女は早く避難所に!俺も早く行くから!」

「え!?で、でも君は…?!」

ユウジ「いいから!!」

「…!わ、わかりました…!本当に助けてくれてありがとうございます!!」

 

女性は幸運にも怪我は軽傷な為、避難所まで辿り着ける力は残っていた。

そのまま礼を言った女性は、ユウジに見送られながら避難所へと向かった。

 

ユウジ「よ、よし!……他に避難できてない人はもうこの辺りにいないな…」

ゴモラ「キャアッ!!」

アギラ「アウッ!!」

ユウジ「!?」

 

辺りを見渡しながらそう呟き、ユウジが避難所まで走ろうとすると、アキとミカヅキがビルに叩きつけられ、彼の側の地面に落ちて変身が解除してしまう。

 

アキ「う、うぅ…!うっ…」

 

アキはダメージの酷さに気を失ってしまう。

 

ミカヅキ「ハァ…ハァ…!あ、アギちゃん…!!」

 

同じくダメージを受けて変身が解けたミカヅキは、気を失ったアキに倒れながらも手を伸ばして守ろうとする。

 

ゴメス「グオォォォォッ!!!!!」

 

ゴメスは倒れている二人を食べようとした。

 

ユウジ「!!やめろおぉぉぉぉッ!!!」

 

すると、ユウジがゴメスに向けて石を投げつける。

 

ミカヅキ「!?」

ゴメス「グオォ…?グルル…!!」

 

ゴメスは振り返ってユウジを睨み付ける。

 

ミカヅキ「き、君なにをして…!?早く逃げて…!!」

ユウジ「…誰かのために命懸けで戦ってくれた人を見捨てて、逃げれるわけねぇだろ!!?俺に特別な力が無くても、君らが助かるなら…俺は!!!」

ミカヅキ「…!!」

 

自己犠牲を覚悟に、ユウジは鉄パイプを持ってゴメスに特攻を仕掛けようとした。

次の瞬間、ポケットに入れていた機械が発光しながら音声を発する。

 

バトルナイザー、モンスロード!!

 

ミカヅキ「!?」

ユウジ「えっ!?な、何!?うあっ!」

 

突然の発した音声と同時に、謎の機械“バトルナイザー”から何かが召喚されて実体化する。

 

ゴモラ「グルルル…!キシャオォォォォン!!!!!」

 

召喚され、ゴメスの目の前で咆哮を上げたのは、シンプルでオーソドックスな恐竜型のフォルムを持ち、三日月型の巨大な双角と鼻先の一本角、胴体前面の松かさ状の鱗、太く長大な尻尾が特徴的な怪獣…『古代怪獣ゴモラ』だった。

 

ミカヅキ「!!?」

ユウジ「…!?ま、また怪獣かよ…!?」

ゴモラ「っ!キシャオォォォンッ!!」

ゴメス「ッ!?グエェッ!!」

 

もう一体の出現にユウジは絶望する。がしかし、ゴモラはユウジたちの方を見ると、自慢の尻尾でゴメスを叩きつけて吹き飛ばした。

まるでゴメスをユウジたちに近づけさせないよう、距離を取るように。

 

ユウジ「え…?あ、あの怪獣…」

ミカヅキ「私たちを助けた…?」

 

二人はゴモラの行動に、同じ考えが自然と口に出る。

するとゴモラはユウジの方を向く。

 

ゴモラ「…ガウ!」

 

まるでゴモラはユウジに、「任せろ」と言ってるかのような仕草で鼻息を鳴らした。

 

ユウジ「!……あ、あぁ…!なんだか、お前の気持ちが不思議と伝わってくるよ…!!行けぇ!ゴモラァ!!!!」

ゴモラ「キシャオォォォォォォォンッ!!!!!!」

 

ユウジはバトルナイザーに触れてポケットから取り出すとゴモラに向けて指示を出し、ゴモラはそれに応えるかの如く咆哮を鳴らしてゴメスに挑む。

 

ゴメス「グウゥ…!!グオォォォォンッ!!!」

 

怒りを爆発させたゴメスは、向かってくるゴモラと取っ組み合いで格闘戦を繰り広げる。

 

ゴモラ「キャオォォォンッ!!」

ゴメス「ガッ、グガアァッ!!?」

 

実力の差は互角のはず。なのにゴモラの方が猛攻を与えることで優位に圧倒し続け、逆にゴメスが劣勢だった。

 

ミカヅキ「す、凄い…!!」

ゴメス「ぐ、グウゥ…!!?」

 

ミカヅキは2体の怪獣たちの戦いに、ただ黙って見ていた。

そして、それに動揺して焦ったゴメスの動きが一瞬の隙が出来てしまう。

 

ユウジ「っ!!トドメだァ!!!」

ミカヅキ「いっけえぇッ!!」

ゴモラ「キシャオォォォォンッ!!!!!!」

 

ユウジの指示に応え、ゴモラは突進して自慢の角でゴメスの腹部を突き刺す。

 

ゴメス「グガアァッ!!?」

ゴモラ「グルルゥ…!!キシャオォォォォンッ!!!!!!!!」

 

ゴモラは角を突き刺したまま、熱エネルギーを送り込む。

そして、そのままゴメスをかち上げ背後に投げ下ろす。

これぞ、ゴモラ最大の必殺技『超振動波』である。

 

ゴメス「ギャアァァァァッ!!!?」

 

ゴメスは断末魔の叫びを上げながら地面に叩きつけられ、粒子となって爆死した。

 

ゴモラ「キシャオォォォォンッ!!!!!」

 

戦いに勝利したゴモラは勝利の雄叫びを上げながら、バトルナイザーに戻る。

 

ユウジ「や、やった…!か、勝っ…た…!!うっ…」

ミカヅキ「わっ!?」

 

するとユウジはドッと来た凄まじい疲れにより、その場に倒れて気を失ってしまう。

 

突如として再びこの世界に出現した怪獣と、少年の手にした怪獣を操れる謎の機械バトルナイザー。

 

これはまだ、出会いと戦いの…ほんの序章に過ぎない。

 

そう、物語は今ここから始まった。

 

続く!




次回予告!

ゴメスを倒し、再びバトルナイザーに戻ったゴモラ。
気を失って倒れていた俺をGIRLSに連れて介護してくれた怪獣娘の皆。
俺の戦いと出会いが、今まさに始まろうとしていた…!

次回、第2話「設立!怪獣倶楽部!!」
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