大怪獣バトル娘!~ウルトラ怪獣擬人化大戦記~   作:ガタ

14 / 15
第14話「メユとガンQのゴミ拾い」

・・・・・・・・・・

ー森林エリアー

 

ムイド「フム…地球の自然とやらは、なかなか悪くないな?なのにそれを不法投棄する畜生以下の人類め…!」

「激しく同意ですな。令和でまだこんな事をする輩はいるのですね…」

 

深夜の某森林エリアに、ワロガ一派のムイドと、その部下と思われる銀色の尖ったヘルメットを被ったマントの異星人が傍らにいた。

そんな2人は、近くに不法投棄された大量の粗大ゴミやガラクタなどを見て、ムイドは苛立ちながら言う。

 

「ムイド様。今回の作戦に私を選んだのは嬉しいですが、侵略するための地球を私の怪獣で更に汚していいのでしょうか…?」

ムイド「だからこそ、愚かな地球人に“ゴミの恐ろしさ”を思い知らせてやるのだよ…!それに、地球人の兵器実験で犠牲となった貴様の故郷への報復を果たす為に選んだんだぞ?」

「ムイド様…!分かりました!この幻想宇宙人クリーン星人、必ずやワロガ一派の地球侵略に貢献致します!!」

ムイド「ああ、幸運を祈るぞ!」

 

ムイドが侵略作戦の為に連れてきた部下の異星人…『幻想宇宙人クリーン星人』は地球人への怨みと幹部(ムイド)の為に気合いを滾らせる。

 

・・・・・・・・・・

ー疑似空間内ー

 

某日の円高休日、フィールド生成装置による疑似空間内。

 

ユウカ「行くよメユ!レッドキング、岩石投げ!」

レッドキング「ピギャオォォォォンッ!!!」

メユ「おお~来たねぇ~?ガンQ、ビームで撃ち落として!」

ガンQ「キミシシシッ!ウミャハハハァッ!」

 

この日、珍しくユウカとメユが装置を使って模擬戦をしており、同時に怪獣達のストレス解消をさせていた。

 

ユウカ「おぉ…!なんか、西部劇とかにある早撃ちみたい…!」

メユ「エヘヘ~♪ガンQが凄いからかな?♪特訓だけど、私がガンQを戦わせるのは初めてだけどね~」

 

レッドキングが投げつけた疑似空間内の複数の岩石を、メユの相棒の怪獣『奇獣ガンQ』が、胴体の目をどこぞの某機動戦士が使ってそうなあの拡張ビットみたく飛ばして、岩石に向けて素早く光弾で撃ち落とす光景に、ユウカは思わず感心する。

 

ユウカ「でも休日なのに、アタシの提案で特訓に巻き込む感じでごめん…」

メユ「なんで謝るん?友達なんだから当然だよ~。それに私もレイオニクスだし、いざと言う時の為に経験値を上げなきゃさ~♪」

ユウカ「め、メユ…!…ありがと////」

 

メユにそう言われたユウカは、かなり照れた。

実はこの特訓を提案したのはなんとユウカであり、彼女は弟を見習って特訓を始めることにしたのだ。

 

ユウカ(……こー言うのって、友達とやると案外ダルくないんだ…)

 

意外な発見を学べた事に、ユウカはどこか嬉しそうな表情を浮かべたのだった。

 

レッドキング「フンスフンスッ!グルル!ピギャオォォォンッ!!」

ユウカ「わっ!?」

 

するとレッドキングはユウカに顔を向いて、『俺は気合いを常に入れてマスターを守れる!!』…と言ってるかのような反応を彼女に見せる。

 

ユウカ「れ、レッドキング…アンタも、アタシや皆を守りたいって思ってんだ...////あ、あんがと////」

 

そんなレッドキングの気持ちは、彼女のバトルナイザーが意思を介してくれたのでちゃんと伝わり、ユウカはかなり照れながら“相棒”に礼を言った。

 

メユ「ムフフ~…♪」

ガンQ「ウミャヒャヒャァ~…♪」

 

そんな照れてるユウカの姿を見たメユとガンQはニヤニヤと満足そうに笑みを浮かべる。

 

・・・・・・・・・・

ー公園ー

 

ユウカ「よっと。へぇ…3時間くらいは中に入ってたのに、外はマジで時間が全然経過してないじゃん…」

メユ「この装置を作ったポコちゃん凄いよね~。ホントに便利~♪」

 

疑似空間内から出た2人は、特訓前の待ち合わせ場所として利用した某所の公園に戻って、装置を眺めながらそう言う。

ちなみに、一目が着かない人気が無い所で2人は装置を使用したため、誰も見てはいない。

 

メユ「特訓でいろいろガンQの技や能力を見れたけど、迫力が凄くてカッコよかった~♪」

ユウカ「た、確かに。お疲れ、レッドキング」

レッドキング『ギャオォッ!♪』

メユ「…ん?…‥むぅ…」

 

ユウカはバトルナイザー内のレッドキングに労いの言葉を言う。

するとメユは足元に落ちてた空き缶を見つけて拾い、自動販売機の横にある缶用ゴミ箱に入れる。

 

ユウカ「あ、そう言えばメユは自然好きだったね」

メユ「そっ♪でも、ゴミを分別せずに平気で捨てる人が居るから困るんよね…」

ユウカ「ポイ捨てとかする人って、ホンッッットに最悪…」

メユ「マジそれなー」

 

メユはゴミをその場にポイ捨てるような輩に対する不快さを語り、そんなユウカの発言にメユは激しく同感する。

 

メユ「あっ、そーだ!ガンQはテレポート使えるってバトルナイザーの図鑑に載ってたからさ、今から自然溢れる山に行ってくる♪ユウカもどお?」

ユウカ「それ良いかも。じゃあお願い」

メユ「おk♪お願いガンQ♪」

ガンQ『ンミャヒヒヒ~♪』

ユウカ(…‥ちょっとカワイイかも…)

 

内部にいるガンQは、画面に映るその大きな目をメユやユウカに向けてニッコリとさせながら頷き、バトルナイザー内でそのままテレポートを発動した。

 

・・・・・・・・・・

ー森林エリアー

 

メユ「着いた~♪」

ユウカ「おぉ~…!」

 

ガンQのテレポートで森林に到着した2人は、大自然の豊かな周りを目にする。

 

ユウカ「…すごくいいかも…!」

メユ「でしょ~?♪…おろ?」

ユウカ「ん?どーかした?」

メユ「ねえ、ちょっと見てあれ…!」

ユウカ「え?…っ!」

 

ユウカは、何かを見つけたメユが指した方角を見てみると遠く離れた所にクリーン星人がいた。

 

クリーン星人「いいぞサタンビートル…!地球人が自らこの自然にゴミを捨てられて、我々のような異星人がデブリ(宇宙ゴミ)を捨てたらどれほど恐ろしい影響になるか思い知らせてくれる…!」

サタンビートル「ブウゥゥゥンッ…!!!」

 

そして、クリーン星人の横にいるのはカブトムシに酷似した昆虫怪獣…『宇宙昆虫サタンビートル』だった。

サタンビートルは目の前の綺麗な森や河原に自身の毒ガスと、そのガスに混じった毒のゴミを吹き付けながら、不法投棄と環境破壊をしていた。

 

クリーン星人「ククッ…!後からこの状況を知った地球人は、もう手遅れとなって慌てるだろうな…!」

 

クリーン星人は侵略作戦として毒のゴミを使った、悪質な環境破壊を行う。

 

メユ「…っ!ちょっとアンタ!!」

ユウカ「あっ!ちょっ!?」

クリーン星人「!何者だ!?」

 

自然を汚すクリーン星人に怒りを爆発させたメユは、普段のマイペースぶりが嘘のように声を荒げた。

当然、クリーン星人は二人に声と共に気付いて振り向き、メユとユウカの手に持っているバトルナイザーにも気付く。

 

クリーン星人「あっ!!貴様らレイオニクスか!」

ユウカ「あちゃー…!でもまあ…好都合かな」

メユ「そゆこと。そこの異星人!こんな酷いことするの辞めてよ!!」

クリーン星人「なにぃ~?フハッハッハッ!侵略者なのだから辞めるわけないだろ!?我々の故郷である母星は昔、地球人の作った兵器の実験台にされたのだ!サタンビートルよ!あの小娘共を始末しろ!侵略と共に復讐する私の怨みを知れぃ!!」

サタンビートル「ギエェェェッ!!!」

 

クリーン星人はそう言い放つと、二人にサタンビートルを襲わせる。

 

ユウカ「最悪な性格じゃんアイツ…」

メユ「…‥故郷が酷い目にあったのは分かるけど、だからと言って関係ない自然を汚していいなんてことは、絶対に無い…!!私、アンタを許さないから!!」

 

怒りに満ちたメユはそう言い放つバトルナイザーをサタンビートルに向け、ガンQを召喚する。

 

《バトルナイザー、モンスロード!》

 

ガンQ「キミシシシッ!!ヒィ~ヒッヒッヒッ!!!」

メユ「頼むよガンQ!」

ガンQ「ウミャヒャヒャァッ!!!」

 

奇声を上げながら頷き、ガンQはサタンビートルに向かって戦闘を開始した。

 

サタンビートル「ギエェェェッ!!!」

 

サタンビートルは背中の羽を広げて空中を飛び、そのまま脇腹から幻塵弾を発射して攻撃する。

 

ガンQ「ギョエェッ!!ギイィ~ッ!!!」

 

幻塵弾を受けて少しダメージを受けるが、ガンQはそのまま負けじと自らの身体から3個の目を出し、遠隔操作で空中を飛ぶサタンビートルを追うようにして、光線を放ちながら飛び回る。

 

サタンビートル「!?ぎ、ギエェェッ!!」

 

光線を回避しようとするもそれは難しく、そのまま撃墜されて地に落ちる。

 

メユ「よし!このまま…!」

 

メユはそう言った次の瞬間、ガンQの背中に向けて別の光線が直撃する。

 

ガンQ「ンギャッ!?」

メユ「!?」

ユウカ「は、はぁッ!?い、今の光線って…!?」

 

二人が驚いていると、ガンQに光線を撃ち込んだ相手がサタンビートルの傍らに移動してきた。

それは、クリーン星人がいつの間にか乗った円盤である。

 

クリーン星人「サタンビートルだけじゃ荷が重いから、この私がサポートする!」

ユウカ「それ卑怯なんですけど!!」

 

そう言って激怒するユウカはメユを助太刀しようとバトルナイザーを構える。

だが、メユは腕を伸ばして遮ってきた。

 

メユ「…大丈夫だよユウカ。私があの最低な異星人を倒すから…!」

ユウカ「…!うん」

 

メユを信じ、ユウカはバトルナイザーをしまう。

 

クリーン星人「フンッ!愚かな小娘だな!自然が好きならこの森を汚して墓場にしてくれる!毒に苦しみながら死ねぃ!!」

サタンビートル「ギエェェェェッ!!!」

 

クリーン星人はそう言い放つと円盤から大量の宇宙ゴミをガンQに向けて放出し、サタンビートルもフルパワーで大量の毒ゴミを吐き出す。

 

メユ「!ガンQ!!」

ガンQ「ウヒャヒャヒャァッ!!!」

 

その瞬間。ガンQは目を怪しく光らせると怪光を放ちながら、得意技の「体内吸収」を発動し、凄い吸引力で宇宙ゴミなどを全て体内に吸収した。

 

サタンビートル「!!?」

クリーン星人「なっ!?ま、マズい…!!」

 

それを見たクリーン星人はサタンビートルを置いて逃亡しようとした。

 

メユ「…‥このゴミ、返すね?」

ガンQ「ギヒャアァ~ッ!!!♪」

 

しかしメユがそう言い放った瞬間。ガンQは吸い込んだ全てのゴミを体内で岩石みたいな塊に凝縮させ、それをサタンビートルに向けて大砲の如く放出する。

 

サタンビートル「!!?ぎゃ、ギャアァァァッ!!?」

クリーン星人「!!?」

 

放出されたゴミの塊を喰らったサタンビートルはそのゴミを抱えながらぶっ飛ばされる。そして、空中に逃げる最中のクリーン星人が乗る円盤とぶつかり、大気圏を超えて宇宙空間で円盤が爆発した。

 

クリーン星人「う、うわぁっ!!!?そ、そんなバカなぁ…!!?」

 

円盤の爆発でサタンビートルも巻き添えを喰らい、クリーン星人とサタンビートルは共に倒される。

 

メユ「ハァ…ハァ…!ふぅ…自然を汚した罰だよ。それとガンQ、ありがとう♪」

ガンQ「ンミャァ~♪」

ユウカ「ふふっ…」

 

メユに労いを込めた礼を言われたガンQは嬉しそう鳴き声を上げ、その光景を見たユウカは微笑む。

 

その後、クリーン星人に汚されたこの辺りの自然は、GIRLSやユウジ。ポコの協力で元の綺麗な環境へと無事に戻すことができたのであった。

 

次回も続く!




次回予告!

出現した怪獣と戦ったマサハルは事件解決後、アパートに無事帰宅する。
そんな彼の前に現れたのは、別世界で多くのウルトラ戦士たちを苦しめてきた、あの異次元人だった…!

次回、第15話「負の象徴!!ヤプール来襲!!!」

お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。